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副業でドッグフーディング

今年もはじまりました! freee Designers Advent Calendar の1日目です。

こんにちは、freee人事労務のプロダクトデザインを担当してるtokuminです。
今回は副業でfreeeをドッグフーディングしている話をします。

ドッグフーディングとは

ドッグフーディングとは、自社で開発した製品・サービスを社内で日常的に使用することです。または、正式リリース前の製品・サービスを社内テストで使用することも指します。

ドッグフーディングの意味と由来は?やり方とメリット・デメリットを解説 | freee

ここでは、前者の自社で開発した製品・サービスを日常的に使う方の体験談です。

ちなみに、ドッグフーディングの名前の由来は、ドッグフードを販売している人がドッグフードを食べたことからの説が有名ですね!
ドッグフードを食べたことのある知人の話では、意外と美味しいとのことでした。(真似しないでくださいね!)

副業でfreeeをつかいはじめ、自然とドッグフーディングがはじまった

私は副業で夫婦で株式会社を設立して宿業をしています。
そして、会計や労務業務を効率化するためにfreeeを使いはじめました。

経営してるオオミシマスペースの前で

詳しい経緯は、2021年の Adovent Calender で「大三島移住したUXデザイナーが宿を開業したらfreeeに入った話」で紹介しているので、今回は省きます。

使っている製品は、freee会計とfreee人事労務。

当時の記憶では、「業務ソフトはもっさりしたイメージだけど今風な感じ」と、雰囲気でお試し利用をはじめました。
すると使い勝手がよくfreeeのファンになり、その後、夫婦でfreeeに入社することになりました。

バックオフィス系の業務は主に夫がしていましたが、入社後は私がfreee人事労務担当になったこともあり、労務業務は私がするようになりました。

はじめて社員を雇うときに、さらに理解が深まった

家族のみで経営している期間は特に問題もなく業務が進んでいました。
しかし、今年の3月にはじめて社員を雇い入れることになり、色んな「困った」が発生しました。

約3年間、freee人事労務のプロダクトデザイナーとしてユーザー理解に努めていたつもりでしたが、それはほんの一部の業務にすぎませんでした。

例えば、社員を雇うときには次のようなことで悩みまくりました。

  • 給与はいくらがいいのか?地域や業種の平均値が知りたい。

  • 社員が住む物件どうしよう!(島ならではの悩みですが…)

  • 雇用時に必要な書類や手続きはなに?

  • 雇用条件はこれで正しい?

  • 宿業なので労働時間は週も季節変動もあるけど、変形労働時間制度の週単位と1年単位はどっちがいいの?

  • 作成した労使協定書はこれで正しいの?

  • 就業規則、いるの?いらないの?どっち?

  • 社会保険や労働保険の提出期間が短い!はじめてなのにちゃんとできるかな…

  • 住民税の特別徴収の切り替えはすっかり忘れていた…

社労士に丸投げしたくなる気持ちがすごくわかる!と過去にインタビューしたことのあるユーザーさんに共感を募らせつつ、自分でなんとかやりきりました。

ちょうど同じチームのnikoが「はじめての雇用ナビ」という、はじめて雇用する際のやることリストがダウンロードできる企画を進めており、そこで私の経験も参考にしてもらうことができました。

はじめての雇用ナビのキャプチャ
はじめての雇用ナビ

はじめての雇用ナビ」、私がはじめて人を雇うときに欲しかった…

自分の経験に執着しすぎては危険

ユーザーの深い理解のためにドッグフーディングはとってもいい方法だと思いますが、自分の経験はユーザー全員と同じではないことに注意が必要です。

自分はfreeeユーザーの中でも一部のセグメントであり、かつITリテラシーや業務理解が中途半端にあるのでどちらかというと特殊なユーザーです。

しかしながら、UI設計時に「ここにこういう説明がないと初心者ユーザーはつまづくな」ということに気づきやすくなります。
また、前段で書いたようにプロダクト外の業務の理解にもとても役にたちます。
自分の経験で起きた課題をそのまま解決しようとするのではなく、仮説にしてリサーチに活かすこともできます。

toBe製品のドッグフーディングは難しいと思いますが、最近は気軽に起業できる時代なので、ぜひお試しあれ。

freeeはドッグフーディングのために本屋を開業したよ

ちなみにfreeeでは、ドッグフーディングのために「透明書店」という本屋を開業し、
透明書店の実務や実験をおこなうプロジェクト「くらげ会」が立ち上がりました。

労務領域は、freee人事労務を担当している様々な職域から、nikoyoshi2(エクスペリエンスデザイナー)、fuji(PdM)、semi(営業)が担当しました。
そのプロジェクトの中で、niko & yoshi2 が私の副業と同じく、はじめての雇用に奮闘していました。
そのリアリティあふれるインタビュー記事が近々公開予定です。
そのインタビューを一部抜粋します。

初日に2人で話し合ったのは「まず何から始めたらいいんだろう」ということでした

透明書店バックヤードで近日公開予定

共感しかない。

まずはfreeeのどのサービスを、どのプランで契約するのがベストかを検討しました。
必要最低限のコストを抑えたプランで進められるよう試行錯誤しましたね。

透明書店バックヤードで近日公開予定

自社の製品だからといって価格を気にせずに上位プランを選ぶのではなく、プラン検討をしっかりとしてるのがリアリティ溢れてます。
なお、私の副業では最下位のミニマムプラン。社員ひとりに予算をかけてもなぁ…と思いミニマムにしてましたが、最近の機能が充実してきているので、スターターにするだけで享受できる利便性が格段にあがるため、プラン変更を検討中です。

中でも苦戦したのは、就業規則の作成でした。当時、就業規則を作れる機能がfreeeのプロダクトにまだ搭載されていなかったこともあり、とにかくわけがわからず……心が折れそうでした。

透明書店バックヤードで近日公開予定

freeeに機能がないだけでめちゃ苦戦するの、とてもわかる。
反対にfreeeに機能があると、ほぼ自動でできるためすごく楽ちんというのも、今回とても実感しました。

他にも色んなエピソード満載のインタビュー記事は、近日中にnoteで公開する予定だそうです。

その他、透明書店ではドッグフーディングだけでなくIA活用など、様々な新しい試みをしています。
ぜひ、他の記事もぞいてみてください。

freeeが書店を作ります


透明書店バックヤード

今まさに、透明書店も私の副業でも年末調整と戦ってます。
またユーザー理解が深まりそう(色んな困りごと体験ができそう)で、ワクワク&ひやひやしますね!

明日のアドベントカレンダー2日目は、freeeのデザインシステム立ち上げやアクセシビリティ対応定着化を実現させた ymrlさんです。どんな話題がでてくるのか楽しみですね〜


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