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<知っておくべき>家庭における火事対策 第三十三回 避難梯子で命が助かる場合がある

家庭での火事を予防するためのシリーズ第三十三回。
今回は「避難梯子(ばしご)で命が助かる場合がある」の話です。


戸建て住宅で二階や三階に自分や家族の寝室がある場合、万一の火災の時用に避難梯子を寝室などに用意しておくのをおすすめします。

就寝中の火災は火災報知器で出火に気づいても、すでに階段に火がまわって一階に降りられなくなる事があるからです。

先日も高齢女性の自宅が火事になり、その避難のために二階の窓から飛び降りたようですが、打ち所が悪かったのか窓の下で死亡していた、というニュースがありました。

一階への階段が炎に巻かれている場合は二階や三階の窓から避難するしかなくなりますが、その際に避難梯子があれば飛び降りせずに安全に避難できるようになります。

消防車が来て車両備え付けのハシゴで助かる場合もありますが、火の回りが早い場合は消防車の到着まで待っていられません。
多少コストはかかりますが、寝室の二階や三階の窓際には避難梯子を用意しておくのをおすすめします。

避難梯子は地震によってドアが開かなくなった時も窓から脱出する時に利用できるでしょう。

上から垂れ下ろして下端が固定されてない梯子は、実際の避難の際に左右に揺れてかなり降りにくくなるので注意してください。


  

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
自分の大切な物や家、自分や家族の命を守るために一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回は「膨らんだリチウムバッテリーの危険性(住宅全焼も)」です。