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<知っておくべき>家庭における火事対策 第七回 古い家電による火災

家庭での火事を予防するためのシリーズ第七回。
今回は「古い家電による火災」です。

「金銭的に余裕がないからずっと使い続けている」や「愛着がある家電だから買い替えず使っている」などで同じ家電を何十年も使い続けてしまっている人もいるでしょう。
家電の中には長期間使用すると火災発生リスクが上がっていくのもあります。
古いテレビや古い扇風機は火災を起こす原因としてよく挙げられますし、冷蔵庫も何十年も使っているのは突然出火する場合があります。

家電については基本的に一定期間ごとに買い替えを推奨します。
「買い替えにはお金がかかる」と言っても、それでもし火事になって自分や家族の命、家の中にある大量の物、住居を失う事に比べたら安いものでしょう。

「レトロゲームのために古いブラウン管テレビは使い続けたい」というようにどうしてもその家電を長く使う場合は、「出火した場合も周辺に延焼しないような工夫をする」や「すぐ消火できるよう近くに消火器を置いておく」「スイッチがついた電源タップを間にはさみ、使用しない時はスイッチを切って完全に通電しない状態にしておく」などをしておきましょう。
ただし消費電力がかなり大きい家電(ストーブやヒーターやエアコンなど)は電源タップや延長ケーブルを使うと火事になるので壁のコンセントから直接電気を取るようにしてください。

古いオーディオシステムも電源ケーブルの被膜が経年劣化してショートしやすくなる場合があります。
昔のオーディオシステムも愛着があって使い続けるなら、電源ケーブルはきちんとしたメーカーの新品に定期的に交換するのをおすすめします。
新品のケーブルでもよくわからないメーカーの品質が良くないのを使用するのはおすすめできません。

コードが原因による火災についてはまた別の機会に詳しく解説していきます。

家電による火災は個人住宅だけでなく店舗でも気を付ける必要があります。
昔ながらの密集型店舗の中の飲食店や理髪店などで何十年も前のブラウン管テレビを設置し続けているお店もあります。
このような古いブラウン管テレビはそれが出火元となってその店舗のみならず周辺店舗を巻き込む大火災を起こしかねないので、商店街の商工会の方はそのような店舗のテレビは新品に買い替えさせるよう指導しましょう。
 
 

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「コードが原因での火災」