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<知っておくべき>家庭における火事対策 第九回 コンセントが原因での火災

家庭での火事を予防するためのシリーズ第九回。
今回は「コンセントが原因での火災」の解説です。
コンセントと関係する電気コードによる火災の解説は前回行いました。

コンセント系の火災の原因としてはまずは有名なトラッキング火災というのがあります。
コンセントにプラグを挿した状態で「たまに抜いてほこりを落とす」という事をしていないと、プラグの根元付近に埃がたまり、その埃が水分を吸って通電しやすくなります。
通電しているうちに埃が炭化現象を起こし、さらにその状態で通電すると突然コンセントから出火して家が燃え出すという感じです。

壁のコンセントはもちろん、電源タップや延長コードのコンセントも時々抜いて埃をきちんと落とすようにしましょう。
掃除についてはパソコンやテレビの外付けHDDやSSD、HDD内蔵レコーダーなど起動中にコンセントを抜くとSSDやHDDが壊れる事があるため、これらの機器の使用中はコンセントを抜いて掃除しないようにしてください。
自分はもちろん家族の部屋でもこまめにコンセントの根元の清掃をさせる必要があります。

コンセントはしっかり奥まで差し込むようにも注意しましょう。
差し込みが甘いと埃が溜まりやすくなったり、断線しやすくなります。

コンセントの火災はトラッキング火災以外にも、「古くなったコンセントは差し込みがゆるくなり、断線しやすくなって火花が度々出て埃などに引火して燃え出す」というのもあります。
コンセントを挿してゆるい感じがしたら業者に依頼して新しいコンセントに交換してもらいましょう。
コンセントの一部が割れたり変色している場合もそのまま使い続けるのは危険なので交換する必要があります。

コンセント交換については今はyoutubeで交換方法を解説する動画が多く挙がっています。
しかしコンセント工事は電気工事の資格をきちんと持っている人がやらないと後になってコンセント周辺から突然出火して家を燃やす事があります。
電気工事の資格を持っていない人は自分では絶対にコンセント交換をやらないようにしてください。

飲食店の厨房の場合は油をよく使う事もあって、コンセントが恐ろしいほど油まみれになっている事もあります。
このような場合はコンセント交換すべきですが、コンセントの位置自体も油がかかりにくい場所に変更した方が良いでしょう。

 

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「老朽化した太陽光発電での火災」