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<知っておくべき>家庭における火事対策 第十回 老朽化した太陽光発電での火災

家庭での火事を予防するためのシリーズ第十回。
今回は「老朽化した太陽光発電での火災」の解説です。
リチウムバッテリー系の火災の話はこれとはまた別の回にしますが、今回は太陽光発電に絞って解説します。

太陽光発電は発電した電気を蓄電するために大容量のリチウムバッテリーを蓄電用のユニットとして住宅に備え付ける事になりますが、老朽化してきちんとメンテナンスがされなかった場合はその大容量のリチウムバッテリーが原因で家が燃え出す事があります。

リチウムバッテリーはスマホやタブレット、キャンプ用の大容量バッテリー、太陽光発電用の蓄電装置いずれも火事にならないよう何重もの安全機構が本来備わっています。
ただ、製造から何十年も経過すると経年劣化などによりその安全機構がきちんと機能しなくなり、絶縁不良やバッテリーの膨張によるショートなどを起こして突然発火する事があります。
搭載している太陽光発電のバッテリーの一部が燃え出すと他のバッテリーもそのまま燃え出して火力の強い出火となって住宅を焼き出す事になりかねません。

太陽光発電を設置した住宅や将来設置する予定の住宅の場合、ある程度の年月が経過したら必ず太陽光発電を設置した業者に依頼してメンテナンス(バッテリーの新品への交換やその他)をしてもらう計画を立て、そのための補修費用を今のうちから積み立てていくようにしましょう。
メーカーのメンテナンスが無い状態で古くなった太陽光発電を使い続けるのは火事の危険がありおすすめできません。
その住宅だけでなく巻き込まれる形で周辺の住宅にも延焼する事もあります。

太陽光発電の会社も途中で倒産してしまう場合があります。
その場合は太陽光発電装置を取り扱っている別会社に機器のチェックと交換をお願いする事になりますが、会社が異なると機器を色々交換するはめになり、その上で別のバッテリーに交換するなどかなり費用がかかってしまいます。
 
 

家庭における火事対策シリーズの第一回目はこちら
一回目から順番に読んでいきましょう。

<知っておくべき>家庭における火事対策 第一回 序章


次回:「実際の火災をあらかじめ想定しておく」