漫画に『英単語を少しずつ学べる』という要素を追加するのも「この漫画を読んでみたい」と思わせる力がある
以前の記事で
というのを書いたのですが、その記事を書きつつ「この漫画を読んでみたい」と思わせるための色々なアイデアを私自身もいくつか考えてみました。
その中の一つとして「漫画を読みながら英単語を少しずつ覚えられる」みたいな変わった要素は「この漫画を読んでみたい」と思わせたり、コミックスを買ってもらえる数が増えるのではと思ったり。
コミックスの表紙の帯でも「英単語学習機能付き!」みたいな文言を入れきちんとアピールすると興味を持ってもらいやすい。
<普通の漫画に英単語学習要素を追加する>
漫画形式で英語の学習をさせる本はすでにいくつかありますが、みっちり詰め込んでいて英語の学習をさせる感じのばかりです。
そういうのではなく「普通の漫画の中に時々英単語とその意味が表示されて、少しずつ単語学習をさせる」というのが私の提案する漫画です。
格闘漫画、料理漫画、推理漫画、癒し系、恋愛系、ホラー、ジャンルはなんでも良いです。
たとえばファンタジー系の作品だと暴君が登場するシーンでは「tyrant(暴君) グレゴリオール」みたいな表示をすると、読者は「tyrantは暴君という意味か」と頭に入る事になります。
暴君の絵と一緒に表示されるおかげでイメージ記憶となり、より印象的に「tyrant=暴君」というのが脳に記憶されます。
逆な書き方で「暴君(tyrant) グレゴリオール」みたいのでも良いし。
ルー大柴さんみたいにキャラのセリフの中にもこまめに英単語を入れて、その意味をルビや括弧書きで記載したり、欄外で書いたり。
店名や地名、技の名前、物の名前などでもやったり。
<詰め込みすぎると逆に頭に入らない>
英単語は一ページ内に何個も詰め込まず、一、二ページ毎に一つの英単語を表示してその意味も一緒にルビか括弧書きで記載する、みたいにした方が良いでしょう。
ページ内に何個も英単語とその意味を記載すると頭にきちんと入らない人が多いからです。
コミックス一冊180ページとして、一冊分で90かそれよりやや多い程度の英単語を学べる感じで良いと思います。
一話18ページとすると、一話で9語かもう少し多い程度学べると。
こういう漫画は表紙か帯のどこかに「英単語学習要素付き」みたいな表示をきちんとすると、消費者側もどの漫画は英単語を少しずつ学べる機能があるかがわかりやすくなります。
漫画アプリ連載とかでも「英単語学習機能付き!!」のアピールをきちんとするとPV数やお気に入り作品登録者数が増えるでしょう。
「漫画を読んでいると自然と英単語を覚えられる?それなら読んでみようか」と思わせる効果があります。
こういう漫画が世の中に増えていくほど、多くの日本人は英単語とその意味をどんどん頭の中に入れていく事ができるようになるでしょう。
今はこういう漫画はまだ出ていないと思いますが、コミックの売れ行きにプラスになるので色々な漫画でやり出す事になるのではないでしょうか。
競合が増えるほどだんだん訴求力は弱くなっていきますが、それでもなおコミックの売れ行きを増やす効果はある程度あり続けると思います。
今はスマホなどで翻訳も手軽にできるようになったものの、それでも日本人の英語力を底上げするためには日常的に色々な英単語とその意味を漫画やゲームの中で少しずつ覚えさせる事をやった方が良いでしょう。
「この漫画を読んでいると、少しずつ英単語を学習できる」みたいな漫画は英語学習に悩んでいる人達に「それならこの漫画を読んでみたい」と興味を持ってもらえる要素になりえます。
親としても「英単語を少しずつ学べる漫画なら…」とコミックを子供に買ってあげるハードルが下がったり。
英語以外にもフランス語やドイツ語、その他色々な言語バージョンの単語学習漫画も作れますね。
英単語の中には一つの単語で何種類もの異なる日本語の意味がある物もわりとあります。
そういうのはこの方式では全部の意味を一度に覚えさせるのは難しいというのはあるでしょう。
読んだ単語が全部そのまま記憶されるわけではないでしょうが、それでもこういう漫画を読めば読むほど色々な英単語を自然に覚えていき、年間では500語以上の英単語の意味が頭に入る人もわりといるのではないでしょうか。
「漫画を読んでいると自然に英単語の意味を記憶できる」というのはSNSでも他の人にそういう漫画を紹介したくなるでしょう。
「この漫画を読みたくなる」だけでなく「SNSでもつい紹介したくなる」というのもあるわけです。
SNSで連載する漫画も「この漫画を読んでいると少しずつ色々な英単語を覚えられます」とアピールをきちんとすると、継続して読み続ける人をそこそこ増やす効果があると思います。
<実際は継続性に難ありか?>
実際はこれをやり出すとだんだん入れる英単語の選定とかに時間がかかるようになるという点で継続性に多少難があるかもしれません。
最初こそ自由に色々な英単語を使えますが、「過去に一度採用した英単語は使えない」みたいになるので、連載が続くほど使える英単語の種類が減っていく事になります。
また、コンスタントに一、二ページに一語英単語を入れていくというのも実際にやってみると結構大変だと思います。
一度「英単語を少しずつ学べます」という事で連載を始めてしまうとそれをきちんと継続していかないといけないため、この要素が無駄に漫画制作の負担になるという事も考えられます。