売れない漫画家やイラストレーターの収入をどうやって増やすか?

過去にもこのnoteで「売れない漫画家の売り上げをどうやって増やすか?」についていくつか取り上げた。

今回もまた違う方法をご紹介したい。

 

<飲食店や小売向けの店内ディスプレイ用無料素材の提供>


少し前に

というnote記事でも解説したが、飲食店や小売店は店内の雰囲気が良くなるほどお客さんが楽しい気持ちになって再び店にやって来やすくなる。
色々なディスプレイ素材を使って店内の雰囲気を良くすべきだが、そのディスプレイ素材のイラストを漫画家やイラストレーターが無料で提供してはどうかと思う。

企業とのタイアップや受注案件ではなく自分に使用権があるイラスト素材や漫画素材を「プリントアウトしてお店の中のディスプレイ素材として壁に貼ったり、ポップに使ってください。ただし作者名は絵のすぐ側に必ず記載してください」とやってみる。
その画像素材はboothなどでまとめたのをアップして無料配布するという形で。

こうすると無料素材を提供してくれているイラストレーターや漫画家の絵を飲食店や小売店が使って店の壁に貼ったり、ポップに使ってくれる。
また漫画のコマ画像はpopの画像として使うと客により強いインパクトを与えて商品の売り上げを増やしてくれる。
「この商品おすすめです!!」みたいに吹き出しの中にセリフを入れるとか。
で、そのコマ画像の済の方には作者名が記載されているとお客さんは元の漫画に興味をわく人も出てきたり。

店内用ディスプレイ素材やポップ用素材を無料で公開する場合は、

・店内のディスプレイやポップなどの作成にのみ利用できます
・画像の片隅に必ず作品名と作者名を記載する事
・時々はお店のSNSで作者のXアカウントや作品を紹介していただけたら幸いです

みたいに書いておくと良いだろう。
コマ画像素材はあらかじめセリフ部分は消しておくと良い。


<コラ漫画を許可してみる>

週刊少年ジャンプでデスノートが連載されていた頃、色々なデスノートのコラ漫画が作られた事があった。(もちろん無許可)
デスノートを先に読んでいた人もいれば、コラ漫画を楽しんでいるうちに元の漫画のデスノートに興味がわき、読んではまった人もわりといるだろう。
ドラゴンボールのコラ漫画も色々作られていて、こういうので先にドラゴンボールを知って、興味がわいて元の漫画を読むようになった人もいるのでは。

佐藤秀峰さんも「コラ漫画は漫画の知名度アップや販促になる」というのをよく分かっていて、ブラックジャックによろしくの漫画を「全ページ自由に使って漫画を作っても良いです。ただし作品名と作者名の表記はきちんとしてください」みたいに許可を出している。

売れていない漫画家で「もっと自分や作品の知名度を高めたい、コミックの売れ行きも増やしたい」と思っている人は「漫画の絵を自由に使ってコラ漫画を作ってXやyoutubeに投稿するのを許可します」みたいにやったらどうだろうか?

コラ漫画を許可する場合は

・「コラ漫画用に次の作品の画像を使用しました」と書いて作者名や作品名を必ずどこかに記載する事
・他の作者の漫画のコラ素材を混ぜて使わない(一つのコラ漫画で使えるのは一つの作品のみ)
・kindleなどの書籍として出すのは許可しない
・重大なネタバレになるようなコマの使用は許可しない
・コラ用の画像はkindleでコミックを買ってスクショを取ってそれを使用してください。
・セリフの改変は許可します
・個人や団体、企業や日本人や外国人を誹謗中傷したり名誉棄損するなどの漫画には使用は許可しない。公序良俗に反する内容は不可。
・もし違反した使用の場合は画像一枚に付き数万円の使用料を請求する(画像の無断使用は裁判でも判例がすでにいくつも出ていて、無断使用した側は確実に裁判で負けるし、一枚あたり数万円の賠償命令が下されている)

という注意を記載しておく事。

私のこの漫画の画像を使ってコラ漫画を作ってXやyoutubeなどに自由に投稿するのを許可します。
ただしxやブログ、サイトで公開する場合はページ内に「次の漫画の素材を使ってコラ漫画を製作しました」と記載して作者名と作品名を必ず記載する事。
youtubeで公開する場合は動画内でコラ漫画である事、コラ元の漫画の作品名と作者名をきちんと数秒間表示する事を順守してください。
詳しい使用許諾については必ず確認を

としてコラ漫画の製作を許可すると、その漫画の絵を使ったコラ漫画がxやyoutubeなどでどんどんアップされていく事に。
漫画はわりとxで拡散されやすいので、面白いコラならより多くの人に読まれる。
そしてコラ漫画を楽しむだけでなく元の漫画にも興味がわき、元の漫画を読んで気に入ってコミックを買ってくれる人も増えていく事になるだろう。

このようにコラ漫画を許可するとあまり知名度が無かった漫画家も少しずつ自分やその作品の知名度がアップしていく。

佐藤秀峰さんはこういう販促効果がコラ漫画にはあると分かっていたからこそ、ずいぶん前からブラックジャックによろしくの画像を使って漫画を自由に製作しても良いと許可を出していたんだろう。
売れていない漫画家は、「世界観やキャラの印象をぶちこわすのではこういうのは許可できない」とは思わず、「自分の漫画の素材を使ってコラ漫画を作ってXやyoutubeに投稿しても良いですよ」と許可を出してはどうか?


映像配信のサブスクもユーザーが自由に配信中の映像素材を組み合わせてコラ的に映像を作れるとそのサブスクのユーザー数を大きく増やすし、ユーザーにとってもずっと契約したくなるサブスクになる。
デスノートコラ並に笑える映像がそのサブスクでは大量に生まれて、それ自体がユーザーを大きく増やす魅力となる。

詳しくは以下に記載した。
サブスクの運営会社の人間は是非一度は読んでおくべき。
サブスク業界は大きく生まれ変わるだろう。