ゲームメーカーはセール時にプラットフォームごとに価格を大きく変えるのはやめるべき

今はマルチプラットフォームでソフトが出る時代だが、実は同じゲームがセールの時にプラットフォームごとに価格がかなり違うという事がわりとある。

たとえばバイオハザード4、5、6、リベレーションズがこの前switchとPS、PCなどでセールをやっていたが、switch版はそれぞれ990円くらいだったのにPS版ではバイオ4、5、6、リベレーションズはそれぞれ490円くらいというswitch版の半額でセールをしていたという。
この事を知ってswitchしか持っていない人達は今どういう気持ちになっただろう?
はぁ?何switchユーザーからぼったくってんだよ?同じ値段で売れよクソカプコン。カプコンの印象が一気に悪化したわ。今後のカプコンソフトは買う気が無くなった。」って思った人も多いのでは?

スクエニのニーアオートマタもswitch版はセールで3000円くらいだったのに同じ時期にやっていたPS版のセールでは2000円くらいと価格が1000円近くも安かった。
switch版は後発なのでおまけ要素が追加されているものの、ハードスペックのせいでフレームレートが30になった上にグラフィックもかなり劣化しているのでおまけ要素が付いても1000円も高く売るのはどうかと思う。

マインクラフトと並んで人気のテラリアも同じセール時にPS版はswitch版より大幅に安く買えるようになっている。
独特のグラフィックと世界観のメトロイドヴァニアのブラスフェマスもPS版はセールの時に600円くらいで買えるのにswitch版はセールの時は1100円くらいが今のところ最安値。内容はまったく同じ。

switchしか持っていない人は気づいていないが、PSやPCも持っている人は「switch版はかなり色々なソフトがぼったくり価格になっている」というのをよく知っている。

逆に同じセールなのにPS版が高くてswitch版がだいぶ安いという事も時々ある。
たとえばコットンロックンロールは今セールでPS版は1500円、switch版は1000円。
これを知ったらこのソフトのPS版を買うつもりだった人は「PS版も1000円になるまで待つかな」って思う人もわりといるだろう。

他にも「PCでも出ているタイトルは、何故かPC版はCS版に比べてやけに安くする」という事もよくある。
たとえばテイルズ オブ ヴェスペリアはPS版もswitch版もセール時は2000円を超えているが、PC版はとっくに1000円台半ばのかなり買いやすい値段で頻繁にセールされている。
ダークソウルリマスターもPC版はセールで2300円くらいになるのにPS版とかはセール時も3000円くらいとこれより高い値段。
ダークソウルリマスターやダクソ3はPC版同様の価格にしたらもっと売れるのに。

<特定のプラットフォームだけだいぶ安くすると売れ行きが悪化したり、メーカーへの不信感で今後そのメーカーのソフトの売れ行きや応援がかなり減っていく>

今はハードを複数持っている人も多い。
switchだけだと明らかに遊べるソフトがずいぶん減るのでPSやPC、XBOXなどを持たざるをえないし、逆にPSだけだとインディーゲームで遊べるタイトルがかなり減るのでswitchやPCも持つという人もいる。
私もswitch,ps4,5,pcを持っている。

複数のハードを持っている人は「どのハード版が最安値でも無条件でそのハード版を買う」というわけではない。
各々のハードで「このハードで買いたい」と思ったゲームはそのプラットフォーム版が他のプラットフォーム版と同じ価格でセールされないと購入意欲が一気に無くなってしまう。

たとえば2D系のインディーゲームはswitchでも問題ないことが多いが、3D系のゲームはインディーゲームでさえ最近はswitch版はフレームレートや解像度、オブジェクトの数やテクスチャ解像度などがひどく劣化しているのが多く、やはりPS版やPC版などを買いたいと思う人が多い。
またswitchは携帯モードにもなるので、自分と違って携帯モードをよく使うという人は「マルチソフトはグラフィックが劣化していてもswitch版で買いたい」と思う人もいるだろう。

switchしか持っていないという人やPSしか持っていないという人はともかく、今は複数のハードを当たり前のように持っている人がほとんどで、セールの時はそれぞれのハードのストアでソフトの価格を見てしまう。
その時に自分が買う予定だったソフトがそのハード版が他のハードやPC版よりずいぶん高く売られていると知ると、「同じセールなのになんでこんな変な価格づけしてるんだよ」と怒って買うのにブレーキがかかるし、メーカーに対して悪い印象を抱き、今後はそのメーカーを応援する気が失せてその会社の他のソフトを買わなくなったり、買ってもかなり安いセールまで待つ事になってしまう。
またアマゾンやsteamのソフトレビューでそのメーカーに対してしつこくマイナスレビューを繰り返すやつも出てきかねない。

ゲームメーカーは複数のプラットフォームでセールをする時は価格を統一して販売すべきだ。
インティクリエイツや他のメーカーのように実際にそれをやっているメーカーもわりとあるので、同じようにすればいいだけ。
プラットフォームごとに価格に大きな差をつけるというアホな事はすべきではない。
メーカーのブランド価値やソフトの売れ行きを減らすだけ。


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