ゲームの売れ行きを増やす『PVコンテスト』というアイデア
今回の記事は、ゲームメーカーやパブリッシャー向けの記事となっています。
インディーゲームに限らずフルプライスのゲームを作っている人達も、「面白いゲームを作ったはずなのに思ったように売れない」という事で悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
今はあまりにもゲームソフトが増えすぎて、個々のタイトルはもう昔ほどは売れないという厳しい時代です。
それでもなんとかして売れ行きを増やす事をしていく必要があります。
色々なyoutuberやvtubreにお金を払ってゲームの宣伝をしてもらうというのも普段よくやっているわけですが、それ以外にもある程度予算を設けて今回提案するような『PVコンテスト』というのをしたらどうでしょうか。
<PVコンテストとは?>
「1分半から2分くらいの尺でそのゲームを買いたくなるようなPV(プロモーションビデオ)を作ってもらい、参加者のyoutubeチャンネルにアップロードしてもらう」というのをやります。
応募期間は二か月程度とし、
・最優秀PVには賞金三万円x1人
・優秀PVには賞金一万円x10人
を厳正な審査の上選定する事にします。
予算的には13万円をまず賞金授与のために確保する事になるでしょう。
賞金は現金ではなく、アマゾンのギフトカードか、任天堂ストアのカード、PSストアのカードやMSストアのカードなど、入賞者はいずれかから選べるようにします。
コードを入賞者に知らせる方式なので、余計な個人情報を伝えてもらう必要なくスムーズに賞金を与える事ができるでしょう。
今のご時世は参加者から余計な個人情報は聞き出さないのが吉です。
それ以外にも、
・PV作成のためにそのゲームのBGM素材などをいくつか公開する
・キャラクターイラストも一部公開(PVで使ってもらう)
などをし、また審査などである程度一部のスタッフに仕事を割り振る事になるのでその分の人件費も別途かかる事になるでしょう。
<ゲームの購入意欲を高めてくれるPV>
よくできたPVは「プロモーションビデオ」と言う名前の通り、そのゲームの販売促進になります。
通常はメーカーが自社スタッフか外部会社にPVを作ってもらい公開するのですが、その出来は結構ばらつきがあり、「あまり購入意欲をそそられない」という残念PVもわりとあります。
また、そのPVを自社のyoutubeチャンネルで公開したり、ゲーム情報系チャンネルで公開してもらっても、なんか思ったほど再生数がいかない事もあります。
しかしPVコンテストというのを二か月ほどやると、その間に色々な人達がそのゲームの購入意欲を高めてくれる様々なPV動画を作り、自分のチャンネルにアップしてくれます。
参加者の中には結構なチャンネル登録者数を抱えている人もいて、再生数がかなりいくPVもあるでしょう。
同じゲームの色々なPV動画が公開される事になり、そのソフトの知名度アップに結構貢献すると思います。
PVコンテストというのは、発売中のインディーゲームやフルプライスゲームの売れ行きを増やす新たな宣伝手法になりえると思うのです。
<PVコンテストにあわせてソフトのセールも繰り返し行う>
二か月くらいのPVコンテスト期間中は、そのゲームはsteamや任天堂ストア、PSストアやMSストアなどで繰り返しセールを行うようにします。
せっかくPVを観て購入意欲が上がったお客さんも、値引きしていないと「とりあえずお気に入りに登録しておく」だけとなり、次のセールまでに購入意欲がいつの間にか消えてしまっている事があるからです。
PVを観て購入意欲が上がった人がそのまま買えるよう、PVコンテスト期間中はそのゲームをお得な割引率で繰り返しセールするようにしましょう。
30%OFFではなくもっと高い割引率にするのが良いでしょう。
<パブリッシャーもPVコンテストをしてみたり>
基本的にメーカーが各ゲームごとにPVコンテストをやる事になると思いますが、メーカーではなくパブリッシャーがPVコンテストを開催しても面白いのではないでしょうか。
特定のソフトだけにしぼらず、たとえばplayismさんで扱っている全てのソフトを対象にPVコンテストを行うとか。
ゲーム個別にやるPVコンテストの時と違って予算をもう少し増やして入賞者数を増やした上で、参加者には「いずれかのplayism販売作品のPVを作って公開してもらう」というのをやったり。
playismで販売している色々なゲームの販促になるでしょう。
こういうのをパブリッシャーは一年に一回か二回やってみてはどうでしょうか?
ゲーム系の動画をよく作っている人も、こういうPVコンテストが今後色々なメーカーやパブリッシャーがよくするようになると、結構参加する人もいるのではないでしょうか。
普段はあまり再生数がいかないチャンネルも、魅力的なPVを作ると観に来る人が大きく増えたり、その中にはチャンネル登録してくれる人も出てくるというメリットがあるのではと思います。