<小説の売れ行きを増やすために> 作者への好感度や親近感は作品の売れ行きを増やすという話

前回書いた

という記事の続きだが、今回は「小説の売れ行きをどうやって増やすか?」について書いてみたい。
小説だけでなく売れない漫画家にとっても参考になる部分はあるだろう。

私のこのnoteの「世の中を良くするアイデア系」というマガジンでは、売れない漫画の売れ行きを増やす方法だったり、アニメ業界の改善の話、ゲーム業界でも高騰していく開発費をどう抑制していくかなど、色々な業界に対して提言をしている。

小説についても売れ行きを増やす方法についてアイデアがあるのでそれを今回紹介したい。

<作者への親近感や好感度を上げると、その人の作品を読みたくなる人もわりといる>

小説家で出版社を介さず自分でkindle書籍を出して食べていく場合は、定期的に良質な作品をkindleで出していくのはもちろん大事だ。
一冊で話が終わるものや、短時間で読める短編をいくつかまとめた物などを出したり、魅力的なストーリーやキャラクターで構成されたシリーズ作品を出していくのも良いだろう。

ただ、今の時代はいくら良い物を作っても、その作品を知ったり読んでくれるような人を増やしていく事を作者自身が継続してやり続けないと駄目だと思う。
その際に有効なのが「ゲームや漫画やアニメ、映画や音楽など、自分の好きな物の話を時々noteなどで軽く行い、自分(作者)へ親近感を持ってもらったり、好感度を上げていく」という事。

たとえば私はPSやPS2で出ていた名作RPGのワイルドアームズシリーズが大好きだった。
もし名前を聞いた事もない小説家が「自分は昔ワイルドアームズシリーズにかなりはまっていて、これとこれとか好きでした」とかいろいろ語っているのをnoteなどで見かけたら親近感や好感度が一気に上がるだろう。

自分の大好きな物を同じく好きだと言ってくれる人の好感度は高くなる」という性質が人にはあるのだ。
そしてその状態で「こういう小説を出しています。kindle unlimitedでも読めますよ。」と紹介されたら、「unlimitedなら自分の場合は金がかからないのでちょっと読んでみるかな」みたいに誘導されやすくなる。

好感度や親近感がせっかく上がっても、「読むのにお金がかかります」だと残念ながら多くの人は好感度が上がっただけで終わるだろう。
でもunlimitedで読めたり、小説投稿サイトで無料で読めたりすると、「この作者に親近感がわいたので、この人の作品を読んでみようかな」という気にさせてくれる。

<Xよりnoteの方が読まれやすいかも>

Xで好きな作品の事を語っても、無名の作家だと「いいね」がちょっと付く程度で終わるだろう。
でもnoteとかだと検索エンジンにひっかかって記事が読まれて、また他の記事も読んでくれたり、先に紹介した黒崎さんの場合は

の記事も各記事の最後らへんに紹介していると、この面白い記事を読んでから小説に興味を持ってunlimitedで読んだり、kindleで買ってくれる人が出てくる。

Xでもできればフォロワー数を増やしていくべきだが、noteの方で記事を充実させていき、より深く自分の好きな物を知ってもらい親近感や好感度をどんどん上げていってはどうだろうか。

<好感度や親近感アップは売れてる小説家もよくやっている>

テレビとかでも小説家がコメンテーターとして登場する事はよくある。
テレビ出演は知名度アップになるだけでなく、コメントによってその作家の好感度や親近感をどんどんアップさせ、その人が出すあるいはすでに出している本の売れ行きを増やす効果があるのだ。

雑誌に載る作家インタビューやエッセイの連載も言ってみれば「好感度や親近感アップのためにやっている」とも言える。

<好感度が高くなっていくと「作者を応援してやろう」「作品を紹介してやろう」という気持ちも高くなっていく>

好感度がある程度まで高くなると「作者を応援するために作品を買う」や「作品を紹介してもっと売れるようにしたい」と思う人も増えていく事になる。

その中にはインフルエンサーもいて、あなたの作品を紹介して一気に知名度がアップする事もある。
 

<さくっと読める記事にする>

noteで好感度を上げるために自分の好きなゲームや漫画、アニメや音楽や映画の話をする記事を時々アップしていく場合は、

・一つの記事はあまり時間がかからず読めるよう、文章量は多くしすぎない。
・作品をほめたりなつかしい気持ちにさせるのが大事で、批判的な事は一切書かない
・ネタバレには注意

を守って欲しい。

文章量が多いと記事を書いていくのに時間がかかりすぎるし、長い文章って実際は全部読んでくれない事が多い。
また毎回気合いを入れて時間をかけて記事を書いて投稿していると、小説を書く時間もごっそり削られるので、息抜き的な短い文章で良い。

批判的な事を書くと親近感や好感度アップにはならないどころかダウンさせてしまう。
その作品の良い点や、なつかしさを感じさせる話などで読んでいる人の気持ちを楽しくさせるのが肝心だ。

ゲームや漫画、アニメや映画以外にも自分の好きな小説を色々紹介していくのも良いだろう。
小説家は色々な小説を読んできたからこそ、「この小説おすすめですよ」みたいな投稿がしやすい。
ネタバレにはくれぐれも注意を。

小説が好きな人は検索エンジンなどでたまたまそういう小説紹介の記事を見たりし、その人が実は作家で「自分の作品はkindle unlimitedで読めるようにしているので、良かったら読んでみてください」みたいに言われたら、元々小説が好きな人達はつい読んでみたくなるだろう。

<作品紹介以外にも面白い話、大変な目にあった話でもいい>

何かの作品を紹介する以外にも、「自分の子供時代の面白い話」とか「大変な目にあった話」など、読み手を楽しい気持ちにさせる投稿も親近感や好感度アップの効果があるので、時々息抜きがてらnoteに投稿していってはどうだろうか。

このような感じで好感度や親近感アップの記事をこまめにnoteなどで投稿していくのをおすすめしたい。

<作家自身の評価ではなく他人の評価ほど伝わりやすい>

あと「その作品を読みたくなるどうか」については、作者ではなく他人がその作品をほめているほど人は興味がわいてくるというのがある。

私は一つ前の記事で黒崎江治さんの「アブーバースの妖石術師」という小説を紹介したが、そちらでは「名作時代のアルスラーン戦記や風の大陸、冴木忍作品のような情景描写が丁寧な良質ファンタジー作品だ」と紹介した。
これらのいずれかの有名作品を読んできた人なら「おおっ、あの頃の良質ファンタジー風なのか。じゃあ読んでみるか」みたいな気持ちになるのではないだろうか。

作者が「自分の作品は出来が良いと思います」といくら紹介しても実際はその人の作品を読んだ事がない人には伝わらない。
私もこのアブーバースの妖石術師を読む前は本当に全然期待していなかった。
でも読んでみるとかなり良かったので紹介したというわけだ。

あと、作者の黒崎さんもXやその他のSNSやサイト、youtubeなどで自分の作品を紹介してくれる投稿をもし見かけたら、いいねや好きだけでなくその紹介を自分のnoteだったりXなどで紹介してみてはどうかと思う。

漫画家や小説家はXで自分の作品をほめている投稿を見て「いいね」だけを付ける人も多いが、そうではなく必ずリポストしてみるように。
そうするとよりそのユーザーの好感度が上がり、そのユーザーは「もっと応援してやろう」「この作者の作品の売れ行きを増やすためにもっと紹介してやろう」という気になるのだ。
フォロワー数が少ないユーザーの場合、リポストされると好感度がかなり上がる事もある。

ただしネタバレがある投稿は紹介しない方が良いが。


今回書いた事は小説を軸に話をしたが、漫画とかその他の作品も「製作者の好感度を上げていくと、作品を見ようという気になったり、作者を応援して紹介してやろうという気になる人が増えていく」というのは大事なのでよく意識しておいて欲しい。

逆に好感度を下げるような投稿はSNSではあまりやらないように。

以下の記事(漫画)も良かったらどうぞ。