おまけイラストによるコミックの販促効果の話
本格的な漫画を連載中の人や、将来そういう漫画を連載する人向けに、「連載中のキャラのおまけイラストをxやnoteで時々投稿していると、それがコミックの売れ行きを増やしたり、自分のフォロワー数を増やしていく事につながる」という話をしてみたいと思います。
これは自分で物語を考える人だけでなく、原作は別の人が担当していて作画を自分がやっているケースにおいても同様です。
最近はなろう小説のコミカライズを担当している漫画家もわりといると思いますが、そういう人達も良かったら読んでいってください。
<おまけイラストとは?>
おまけイラストとは、コミック化の際のおまけページに掲載されているようなイラストです。
鉛筆ツールを使ってややラフに描いた鉛筆画風の絵もあれば、そこからペン入れとトーン貼りをしてもう少しきちんとした漫画絵イラストにするのもあるでしょう。
こういう鉛筆画や漫画絵イラストで連載中のキャラのイラストを色々描いてxやnoteで投稿していくという感じです。
複雑なポーズでない場合は、鉛筆画なら30分以下で、そこからペン入れとトーン貼りをしても一時間以内で一枚描けるでしょう。
作画の早い人ならもっと短くも。
<おまけイラストを目にした人は?>
漫画家が連載漫画の色々なキャラのおまけイラストを描いてxやnoteに投稿すると、その描かれたキャラのファンは当然のように喜びます。
ストーリーの展開的に「自分の推しキャラがずっと登場しない」みたいな事は色々な漫画で当たり前のように起きていますが、そういう時にそのファンヘのケアとしてこういうおまけイラストをたまに描いて喜ばせるというのは大事だと思います。
シオシオになった植物に水をやると復活するが如く、ファンの心にまた火を灯し、自分のキャラの推し活により力を入れてあなたの漫画を他の人にもどんどん布教しようとするでしょう。
また、あなたの漫画を読んだ事が無い人も、たまたまxやnoteで自分好みのキャラの絵を目にすると、「このキャラすごい良いなぁ。このキャラが登場する漫画を読んでみるかな。」と思い、漫画アプリだったり掲載雑誌で漫画を読み、そこからキャラにはまってコミックを買ってくれるようになったりします。
<フォロワー数増やしにもなる>
xやnoteで漫画家が自分の連載作品の色々なキャラの魅力的なおまけイラストを時々投稿すると、元からそのキャラのファンは当たり前のようにフォロワーになるしリポストしたりし、その漫画を知らなかった人も「自分好みの絵を描く人だな」と思うとフォロワーになったりします。
フォロワー数が少ない時は絵を投稿してもいいねもリポストも少なく反応は薄いでしょう。
でも根気よく投稿を続けてフォロワー数が増えていくと、投稿したおまけイラストをリポストする人達も増えていき、よりフォロワーが増えやすい状況になっていきます。
<おまけイラストは扉絵や表紙絵としても使いまわせる>
xやnoteなどで公開したおまけイラストは、それを連載中の作品の扉絵やコミックの表紙イラストとしても使いまわせるでしょう。
元が鉛筆画だったり軽くペン入れとトーン貼りした絵を、もっときちんと描きこんで扉絵にしたり、カラーで着彩して表紙絵にしたりも。
「良い扉絵が思い浮かばない」という時も過去に投稿したおまけイラストのストックを見て、その中で良さそうなのを選んで描きこんでいくと制作時間の多少の短縮になります。
<おまけイラストに必ず求められる要素>
「連載中の漫画の色々なキャラのおまけイラストを描く」と言っても適当に描いた絵は効果が薄いです。
「セクシー」「萌え」「渋い」「カッコいい」「ショタ」「ロリ」など、いずれかの人にしっかり突き刺さる要素がおまけイラストに含まれていた方が良いでしょう。
元からのそのキャラのファンはそういう魅力がある絵を喜びますし、あなたの漫画を知らなかった人達も絵に自分の属性を刺激するような要素がきちんと含まれていると、そのキャラにすぐ魅了されて漫画を読んだりやがてコミックを買うという行動に誘導されやすくなります。
<コミカライズ作品の人気アップにも>
原作が別の人の場合、作画担当の人はまずは漫画制作にきちんと力を入れるべきでしょう。
ただ今の時代は作品数が多すぎて、「自分が作画を担当している漫画がなかなか読者が増えない」みたいな苦しい展開になる事もあります。
しかしその連載漫画のキャラのおまけイラストの投稿を繰り返すとどうでしょう?
「渋い」「カッコ良い」「セクシー」「萌え」「ショタ」「ロリ」などの要素がきちんとある絵をxやnoteで投稿していくと、その絵によって読者が増えていき状況が改善していく場合もあると思います。
このように、作画担当の人も時間がある時は連載中作品の色々なキャラの魅力あるおまけイラストを描いてxやnoteで投稿していってはどうでしょうか。
<無理に毎日投稿しない事>
おまけイラストは3,4日に一枚程度の頻度で良いと思います。
無理に毎日だったり2日に一枚というスケジュールにすると、睡眠や休憩時間を削られて体を壊したり、漫画の仕事に影響が出てしまう場合があります。
3,4日に一枚の場合でも身体に不調を感じた時はもっとペースを落としたりお休みするようにしましょう。
<おまけイラストの量がたまったら?>
おまけイラストがある程度たまったら、「(漫画のタイトル)+おまけイラスト集vol.01、(vol.02、vol.03・・・・)」みたいな感じでまとめたのを安い値段でkindleで出し、またkindle unlimitedでも読めるようにしたらどうでしょうか?
出版社と出版契約しているので、出版社を介して出していく事になると思いますが。
おまけイラスト集に描きおろしのおまけイラストもいくらか追加して比較的買いやすい値段(一冊500円以下)でkindleで売ると、ファンはこのおまけイラストも買ってくれるでしょう。
また一部の鉛筆画のおまけイラストは元の「鉛筆画」と「さらにそこからペン入れとトーン貼りした絵」の両方を収録するみたいにもしてみたり。
kindle unlimitedでも読めるようにすると、元からその漫画を知らない人も表紙の絵を見てまず惹きこまれて中を見て、イラストを色々見てるうちに一部のキャラが自分好みだと知って漫画の方に興味を持ってくれるようになったりするでしょう。
<おまけイラスト以外におまけショート漫画も?>
基本はおまけイラストですが、余裕があれば数ページのおまけ漫画風のを時々描いてみたりも。
これもやはりその漫画には「カッコ良い」「渋い」「セクシー」「萌え」「ロリ」「ショタ」など見た人の心をしっかり掴む内容になっているようにしましょう。
元からのファンを喜ばし、またたまたま見た人をキャラにしっかりはまらせる、そういうショート漫画が理想的です。
<連載が終わった作品でもおまけイラストで電子書籍版の売れ行きが多少増える事も?>
連載が終わって今は電子書籍でのみ販売されている自分の過去の漫画も、その漫画のキャラを時々おまけイラストを描くと、それを目にした人にキャラにはまらせて電子書籍版の売れ行きを多少増やす効果があると思います。
できれば絵柄は当時の絵に似せて描いた方が、「おまけイラストでは良かったのに漫画を買ったら絵柄が別で残念だった」みたいながっかりする事はなくなるでしょう。
このような感じで、自分の漫画のキャラで見た人の心をきちんと掴む要素を入れたおまけイラストを時々xやnoteで投稿していると、それによって連載中の漫画の読者が増えていったりコミックの売れ行きが多少増えていきます。
また自分のxやnoteもフォロワー数を増やしていく事ができるでしょう。
漫画家が思っている以上に魅力的な絵というものは読者の心をきちんと掴み、キャラにはまらせてコミックを買わせる力があるのです。
たった一枚の絵であってもその人にとって突き刺さる絵になっていれば、一瞬で新しいファンが誕生します。
今回の記事のような漫画家やkindleで漫画を出している人向けの記事は以下の記事にまとめています。
色々参考になると思うので良かったら見てみてください。