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オンラインユーザーとの交流ーゲームを通じたコミュニケーションー


オンラインユーザーと関わるゲーム

オンラインユーザーとの交流のあるゲームというと、現代ではスマホアプリのソーシャルゲームや、任天堂switchのオンラインゲームなどが思いつくでしょうか。
今回は前者のソーシャルゲームにおけるユーザーどうしのコミュニケーションについて、その形や楽しさなどについて、具体的なソーシャルゲームを例に挙げながら考えてみます。

フレンドと遊ぶーあんさんぶるスターズ!!Music

フレンドと遊ぶゲームとして、あんさんぶるスターズ!!Music(=あんスタ)をあげてみましょう。
こちらは5周年あたりに大幅なアップデートを行い、従来の育成ゲームに加えリズムゲームがリリースされた人気コンテンツです。
以前はソーシャルゲームといっても他ユーザーとのゲーム内での交流はなく、個人でプレイするアイドル育成・ノベルゲームでしたが、リズムゲームにおいて他のユーザーと一緒にプレイする「みんなでライブ」「あんさんぶるライブ」が実装されたことで一気にソーシャルゲーム感が増しました。
それぞれ、他のユーザーと同時に同じ曲をプレイすることで報酬を得られる機能ですが、「みんなでライブ」はランダムなユーザーとのマッチング、「あんさんぶるライブ」ではフレンドなどに限ったプライベートなメンバーと一緒にリズムゲームを楽しめるようです。

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ハイレアカードの衣装や、付随するキャラクターの3Dモデルの特別パフォーマンスを見たいという理由から、それを持っている人を探したり、フレンドに見せてもらうという楽しみ方があるようですね。

もちろん、実装前のように1人でプレイするのもOK。タイミングや気分で他のユーザーと一緒にプレイするのも楽しめるゲームです。

チームを組むー#コンパス

次にチームを組んでプレイするゲームとして、#コンパスを紹介します。
#コンパスは3人一組のチームで2チームに別れ、陣地を取り合うゲームです。キャラクターごとのスキルや特性によって作戦や協力の仕方、戦法が異なるため、結構頭を使うゲームです。

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チームメンバーはフレンド内での「固定」といわれるメンバーがあり、オンラインで一緒にチームを組んでプレイできます。もちろん、フレンドであれば固定と呼んでいなくても一緒にプレイできますよ。

#コンパスは上記の通り、合計6人のオンラインユーザーのマッチングが前提のゲームなので、ランダムにマッチしたチームか、フレンドと組んだチームでのプレイになります。
練習機能などでひとりで遊ぶこともできますが、実践といえるオンラインでのプレイが楽しいゲームなので、基本的には皆、他のユーザーとチームを組んでオンラインバトルを楽しみます。

知らない人と協力するーsky

3つ目は、知らない人と出会い、協力するゲームとしてskyを取り上げます。
skyはオンライン上のフィールドで、自分のアバターであるキャラクターを操作しながら探索をし、タスクを達成していくゲームです。
可愛らしい小さなアバターたちと、ゲーム内グラフィックの美麗さが人気のゲームです。バトル要素がないのも昨今には珍しいのかもしれません。

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skyは基本的にソロプレイで楽しめるゲームです。フレンド機能もありますが、今回は知らない人と協力するという側面について触れていくので割愛。

さて、skyでのプレイでは基本的にソロで自由に動き回れるのですが、skyという名前のとおり、アバターは空を飛行をしながら移動します。その際、「羽」と言われるレベルを上げることで行動範囲を広げられるのですが、まだ羽が少ない=高く遠く飛べないユーザーは、限られた範囲しかアイテム回収や探索ができません。
そこで、自分より羽の多い他のユーザーに協力を求められるのがskyの楽しいところ。

アバターどうしのアクション、「手を繋ぐ」で、より高く飛べるユーザーに引っ張ってもらい、ひとりでは達成できないタスクをクリアできるのです。

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他にも、フィールド上の扉や隠し通路を開くためには他のユーザーと複数人で協力しなければならない場合もあります。
それらはフレンドともクリア可能ですが、5人以上のフレンドが同時に集まることは難しいので、ほとんどの場合はたまたまオンラインだった他の知らないユーザーと協力して進みます。

ソロでは限界のあるゲーム設定のため、やり込むなら知らないユーザーも含めた協力プレイが前提となってくるのが面白いゲームです。

ゲーム上のコミュニケーション

さて、3つのパターンを具体的なゲームと共に紹介してきましたが、他のユーザーとの関わりは、ゲームによって様々な特徴があることがわかりました。
それでは、それぞれのゲーム内でのコミュニケーションはどのような形でしょうか。

まず、あんスタの「みんなでライブ」などではスタンプが利用できます。LINEスタンプのようなイメージですね。
ローディング中の短時間でにスタンプで心境や意気込みを伝えあうことができます。

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次に#コンパスでは、バトル中は定型文によるコミュニケーションが可能です。
味方向けに、自分の行動を伝えたり、ナイス!などの声かけができ、キャラクター操作の合間にスピーディなコミュニケーションがとれます。
ニコニコ動画が運営に関わっていることもあり、88888=ぱちぱち=拍手のようなスラングも含まれています。

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そしてskyではアバターの感情表現メニュー=動作でのコミュニケーションがあります。フレンド内での文章入力チャットもありますが、ほとんどの場合は感情表現メニューの動作で簡単なコミュニケーションをとります。

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その場で出会ったユーザーに協力してもらったあと、大抵のユーザーはおじぎをしてから解散します。
また、skyでは「鳴き」という行動があり、アバターをタップすることで鳴き声を発します。言葉ではない音なのですが、遠くにいる誰かに助けを求める際などに使用できます。

それぞれのゲームの操作性や場面により、様々な形式のコミュニケーション方法が設置されていますね。
ロード中の短時間で送り合うスタンプ、バトル中に具体的な内容をスピーディに伝えられる定型文チャット、のんびりとした世界観の中での言葉のない動作や音、時間制限などのない操作内での文字入力と、ゲームによりコミュニケーションの特性が異なるようです。

まとめ

今回はソーシャルゲームの中でのコミュニケーション方法について、3つのゲームをピックアップして分析・紹介してみました。
そもそも人との関わりを想定しているゲーム性か、そうでないかによっても、採用されるコミュニケーションツールは変わってくるようですね。

また、動作や音から、文字入力チャット、他にもボイスチャット機能が備わっているゲームなどまで、ソーシャルゲーム内の人とのコミュニケーションは段々と当たり前のものになりつつあります。

ひとりでプレイするより、他のユーザーと関わることで、ゲーム内の進行度に関わる場合もあるため、コミュニケーション能力はゲーマーにとっても大切になってきていますね。

ゲーム内で他者と関わる中で、ゲームごとのマナーや常識を学ぶことも、ソーシャルゲームの中では大切なこととなっているようです。お互いが気持よく楽しくゲームをプレイできるよう、ゲームといえど人との関わりを考える姿勢をもっておきましょう。


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