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「20分読書」上達のコツ

会社の新入社員向けに「20分読書の会」を開催しています。5回ほどやりましたが、なかなか上達しない人もいます。20分ではマップがスカスカだったり、3分の説明では全然収まらなくて5分以上しゃべっていたりと、難しいようです。今回は脱初心者のための上達のコツを説明します。

↓元ネタはこちら


1.書き方をマネして

守破離という言葉をご存じでしょうか?
武道や茶道など師匠、弟子という関係性で使われる言葉です。

 ①守
まず自分の師匠の動きを忠実にマネします。教えを守るの「守」です。

 ②破
基本が身に付いたら次は、別の流派に修行に行きます。自分の師匠との違いを学びます。基本ができているからこそ、違いに気付けます。

 ③離
基本が身について、そのジャンルが体系的に学べた後は、最初の教えからはだんだん離れていって、自分独自の流派を作っていきます。


つまり初心者から中級者になるための最短ルートは、すでにできている人の教えを守って、マネをするということです。

正直に言って、私のマインドマップは邪道です。ネットで「マインドマップ」と検索するともっとアートなマップが出てきます。カラフルで、色がついていて、イラストもあります。線もうねうねして、全体的に一体感があります。
対して私のマップは、本の目次から自分に必要な項目だけ抜き出して、まとめただけです。読みやすいように字の向きも揃えています。でもいいの、私の流派は効率重視だから!
このやり方でまずは練習してみてください。

↓過去に書いたマップはこちら

2.質問の設定が大切

✕「この本を要約して説明する」
〇「自分が知りたいことを著者から教えてもらう」

だから、まずどんな質問を設定するかが大切になります。
本の目次に「5つの○○法則」ってあったとします。そこで質問を「5つの○○法則ってなんですか?」って、そのまま設定すると、本に書いてあることを5個並べて、箇条書きで読み上げるようなことになります。

そうではなく、質問は自分の中から出てきた内容にします。
「初対面の人と仲良く話すにはどうしたらいいの?」
「SNSの使い方のコツを教えて」など。
人との会話で質問するように設定します。テストの答えを探すんじゃなくて、著者と対話するイメージで自分に必要な情報を、本の中から探していきます。


3.時間を気にして

なにしろ「読みながら書く」という二つのことを同時にやるのに、時間が20分しかありせんからね。
あんまり書かないのがコツです。細かく書けば書くほど、読む時間(インプット量)が減ってしまいます。読みながらここは重要だなと思いつつも、それを思い出すために必要な「キーワードだけ」を書くようにします。

じっくり読んでいたら、あっという間に20分過ぎてしまいます。時間配分が大切です。何度かやっていると20分の感覚がわかりようになります。「だいたい半分くらい経ったかな」ってところで、タイマーで残り時間を確認するようにしてください。


そして20分でマップを作ったら、今度は3分間で発表です。3分間に収めるためには、取捨選択が重要です。重要な順番で説明します。他の項目と比べて重要度が低いと思ったら、たとえマップに書いていたとしても、思い切って捨てます。話し始める前に、話すことと捨てることを決めるんです。

発表中も、残り時間を気にしながら出来るように練習してみてください。

4.わからない部分は飛ばす

発表する時、「ここはよくわからなかったんですけど。。。」そんなこと口に出して言う必要ないですね。だって何の情報もないんだから。

20分読書に限った話ではありませんが、
「この人なんでも知ってるな。頭いいな」って人は、自分の得意なことしか話さないんです。得意で詳しい部分だけ話すから、聞いてる方は「こんなに詳しいことまで知ってるなんて、なんでも知ってるな」って錯覚するだけです。
よくわからないことを、よくわからないまま話したとしても、うまく伝わる訳ありません。どんどん飛ばして、自分が伝えたい部分だけ話しましょう。

5.反論しない

本の内容に対して反論しないで、「こういうことが書いてありました」と発表します。
20分しかないので、自分の考えと違うことが書かれていた場合に、心の中で反論してしまうと、そこで止まってしまいます。

そうすると、もうそれ以上の情報を、本から受け取れなくなってしまいます。自分の考えと違ったとしても、この本の著者が、どんなことを言いたいのかを、理解することに集中します。

もちろん、自分の意見を大切にすることも必要です。しかし、せっかくの20分読書なので、同じ時間でインプットする情報量を最大化するために、この時間だけは反論しないで、インプット重視でやってみましょう。


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