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2021年2月の記事一覧

被災地を歩いて見つけた美

 今年で東日本大震災から10年。当時はまだ赤子だった子どもたちが10歳になると考えると、月日が経つのは早いと感じます。  2月刊絵本『はるのひ』の作者、小池アミイゴさんは震災後、自分が被災地に唯一貢献できるのは被災地で見つけた美しい風景を描いてその美しさを共有していくことだ、と感じてから、何度も被災地を訪れて海辺の風景などを描き、「東日本」という個展を定期的に開催されてきました。その活動がきっかけになり、依頼を受けたのが、絵本『とうだい』です。  岬にたつ生まれたての灯台