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002ch 本当は一番やりたいラジオ

キラキラしてない恋愛トーク、愛と憎と情と欲に塗れたダウナーな恋愛体験談をゲストを招いて聞かせてもらい、下世話に茶化してお焚き上げするYouTube番組のアイデアを思い付いて。

シュッとして見目麗しい、でも変わり者の娘さんがMCをやってくれる事になり、ちょうど好いネタを持ってそうなトークスキルも高い女性がゲストで出てくれる事にもなり。

これもう俺がカメラの前でずっとおちんちんを仕舞っていられさえすれば失敗する要素ねえじゃん、なんなら一発目の動画で即バズるじゃん娘さんの性格が垣間見えりゃあ直ぐ人気も出るだろうし、なんつって。

そうなるって事はもうあれだ、俺とか一年後とか番組制作のコンサルタントとかやってんな、さーて忙しくなるぞうなんつって。

航空母艦で出港した気でいたらなんと想定外の展開、娘さんが音信不通になってしまい手漕ぎボートで好う候だよ助けてマーヴェリック。

という流れが前回までのあらすじ。

2MC1ゲストが基本、ならば娘が2人とその弟、そして父母になぞらえたレギュラー5人で如何なる年齢層のゲストも迎え撃てる態勢を整えよう、なんつって娘さんと盛り上がってジモティーで募集掛けちゃったんですよ弟とお母さんと、ついでだからとスタッフと。

そんで実際にご応募いただいて面談もさせてもらって是非一緒にやりましょうってハナシになっちゃったんですよ。

編集スタッフのK氏と、MC候補のI氏、おそらくはこちとらの募集要綱を精読せず年齢的な条件から外れているにも拘らずの応募、そんで大学では社会学を学んだとかいう間違いなく面倒くさい手合い。

なんなら面談のその場で言いましたもんなるほど面倒な手合ですねっつって、それをこそ面白がってじゃあ一緒にやりましょうっつって。

果たして俺を含めておっさんばかりが3人集まって、継ぎ接ぎだらけの急造ながらも撮影可能な態勢が整って。

さて。

ここでまた事態が2歩後退、ゲスト出演を快諾してくれたトークスキル高め女子から2ヶ月先の6月にならないと時間が取れないとの報せ。

あと三擦りで発射という段でスローストロークを繰り出す焦らしテクニック、金なら出すから出させてお願いなんつって。

しょうがないからYouTubeインスタグラムのアカウントを、差し当たって載せられるもんなんかなんもないけど作ってみたりとかしてチームの士気が下がらないように努めたりとかして。

そもそもがゲスト頼りの企画、そしてその頼りのゲストを呼ぶ当てなんざねえからとにかく1本、動画を作ってアップロードして観て知ってもらってからじゃないと闇雲に募集したって応募するしないのハナシにならないんじゃないかしらと、考えてたところもあって。

いずれトークスキル高め女子待ちですよね、特にせっつくような事もせず先方の都合優先で。

それが拱手傍観に映るだろう事も理解出来ますけども痺れを切らしたようにI氏が、グループLINEに状況どんなかと凸してきた訳ですね。

じゃあ一度、3人で雁首揃えて出来る事でも探りましょうかってハナシになって。

ラジオ音源だったらそんなに大層な準備をしなくっても録れるんじゃねえの、ちょちょいと切って繋げたら直ぐに公開出来んじゃねえの、みたいなハナシになって。

んでここから、なにが奏功したのか事態はマッハで進展するんですけれども。

先ずラジオをやるにしても馬の骨の雑談なんざ誰が聴くんだ俺は聴かないね、という観点から関心を惹きそうなテーマを掲げてその内容で勝負出来るものにしようと考えて。

4つ、番組案を絞り出して。

ものづくりや表現活動を嘗てしていた、今現在している、これから始める、
という方をゲストに招きそれを始めようと思うに至った切っ掛けや経緯などを深掘りする。
Amazonプライムで配信中の映画やアニメを観た感想を持ち寄り、わちゃわちゃ雑談。
読書好きが読書好きに向けてお勧め本をプレゼン、
益々読書がしたくなるような読書好きの為の読書談義。
沖縄に語り継がれる怪異、その歴史を民俗学的に解釈するアカデミックな内容から、
話者が実際に体験した不思議な出来事、創作怪談まで、怖い話や奇妙な話ならなんでも。

余談になるけど「おまえはなにものだラジオ」はなんなら個人的に一番やりたいネタ、つーかそもそも「ダメ恋話で更ける夜」自体が「おまえは」を人口に膾炙し易いと思われる形にチューニングした結果の産物。

で。

改めてジモティーで、これらの番組にご出演いただける方、なんつってシンプルな形の募集要綱を投稿して。

一方。

職場で知り合ったカメラマンを目指してる娘さんを、動画編集見習いたまにMCとして勧誘、アカウントを開設したはいいがそれでなにをすりゃいいのかわしゃ分からん、だからもう全部託す好き勝手やっちゃって、なんつってインスタの運営も丸投げして。

また一方。

ジモティー経由で、ダメ恋話を持ってますという事でご応募くださった娘さんと面談をさせてもらってその場でレギュラーMCとして勧誘、なにしろそこで聞かせてもらったおまえはなにものだ話、ダンスパフォーマーとしての歩みが滅茶苦茶面白かった事もあっていずれそれはいち音源として形に残そうと思ってますけれども。

さて。

そうして面子も揃って、撮影の日取りも決まったところで。

実は以前から、撮影場所としてお借り出来ないかしらと狙いを付けていたとあるカレー屋さんがあって、客を装って麻婆豆腐カレーを満喫した後にいよいよ馬鹿の振りをして頼んでみたところ、あっさりオッケー。

カレー屋タケちゃんさん、インスタでの発信姿勢などから察するにそういうノリの人かなとは思ってたんですけれども予想以上にそういうノリの人、端的に言ったらあたおかですよ、実態の怪しい馬の骨の頓馬なお願いを快諾するような性格破綻者な訳ですよ、ならばいずれ「おまえはなにものだラジオ」で話を聞かせてもらわないといけない案件かも分からんですよね。

という事で。

戦闘力で言えば必要最小に++くらいの裏方出役の面子が揃って、先ずの名刺代わりになり得る動画の撮影スケジュールも無事に立って。

そこであたい、ふと気付いちゃったんですよ。

やるやる言いながらやらずに済んでる内は責任なども発生しないから気楽なもんだったけどいざ、実際にやる事になるとこれ面倒臭えなと、渉外調整報連相はともかくとして仲間内やご協力くださる方々との円滑なコミュニケーションとそれを持続する為の気遣いを否応なしに求められる状況は偏屈で、歩き飯を食い屁をこく陰性思念の塊には過重だなと。

あたい、気付いちゃったんですよ。

さて。

伸るか反るかのYouTube番組、「ダメ恋話で更ける夜」の初の撮影は本稿を書き付けております本日から5日後、22年6月22日に行われる予定で御座いますよ、と。

ところで。

ものづくりで負った傷はものづくりでしか癒せないという思いもあり、劇団の起ち上げに奔走してしかし挫折した彼女にLINEしてみたんですよその計画性の高さと実行力を見込んで、YouTube番組の制作を手伝っちゃくれませんかと。

結果的に劇団の起ち上げ失敗から沸き起こったなんらかの感情が結実しようとしている現状、ならば或る意味では恩返しの積もりで。

しかし現実は、エモさとやらを伴う伏線回収劇なんかが起こる訳もなく、LINEも既読にならないですよね順当に。

(22.06.18)


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