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『かせきはくぶつかん』に行ってきた

土曜日の午前中わたしが仕事に行っている間、5歳の息子はばぁばの家で遊んでいた。
親戚の小学校一年生のお姉ちゃんが来ていた。
わたしが帰ってくると、二人は博物館ごっこをしていた。
リビングの引き戸に『かせきはくぶつかんいりぐち』と書いた紙が貼ってある。

「うけつけはこちらで~す!」
二人に案内され、座敷へ。
床の間の横の小さな窓のようなところが受付になっていた。

「大人一人おねがいしま~す」
と言うと、お姉ちゃんがチケットをくれた。

『ふくおかけんかせきはくぶつかんちけっと』

「ひとつえらんでくださいね~」
と受付の下におかれた箱を案内された。
駄菓子がいくつか入っている。
博物館にくるとお菓子もらえるのか、うれしいサービス。
おにぎりせんべい二枚入りをもらった。

そのあと学芸員の方(息子)に案内され、畳の博物館の中をみてまわる。
「こちらはティラノサウルスのキバです」
手のひらを伸ばした先には何もない畳の空間。
「わ~大きいですね~」
息子はちゃんと名札までつけていた。
ばぁばに借りたネックストラップの先に、お姉ちゃんが名前を書いてカードサイズに切ってくれた紙をくっつけているのだ。

「こちらにきてください」
今度はベテラン学芸員のお姉ちゃんに案内され走ってキッチンの奥へ。
息子も一緒に走ってくる。
なかなか広い博物館だ。
「みてください」お姉ちゃんが言うと、息子も「みてください」と言う。
ここには海の生き物の化石が展示してあるらしい。
二人がいろいろ説明してくれたけど、難しくて忘れた。

そして、キッチンのカウンターの上に並べられた生き物のフィギュア達(息子が持ってきていた)を見せてくれて、リビングに戻ってきた。

お姉ちゃんと息子は「いそがしい、いそがしい」と言ってまた畳敷きの博物館へ帰って行った。

一年生になるとひらがなも書けて、小道具が作れて、遊びの幅が広がるんだな~。
チケットがかわいすぎるのでもらって帰ってきた。


夕方、二人とも帰りたくないと言ってごねていた。
またいつか博物館が開館されるかもしれない。


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