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チ。感想。



以前pixivで上げて消した内容です。




※注意※
最終話までネタバレあり。
考察と言うより自己満感想と妄想と妄想と妄想。
基本、血が出たりする漫画は基本ダメなので、この漫画を最後まで読み切れるか不安だったので買わずに借りてきて読みました。現在手元に無いので記憶違いの部分もあるかもしれないので注意。




何故、絵も文もマトモに書けない用な自分が書こうかと思ったかと言うと。
チ。に感動したから。かなりヘビーでアニアックな内容なのに多くの人がこの作品に心を打たれたんだと思う。自分もその一人。
大体の人は読んで感動を受けたのは1年前くらいなんだろうけど、最近一気読みした自分は感動と情熱が収まらないまま思考が止まる事を知らずに、ここ3日ぐらい不眠だよ(おぃ)
それくらいの影響力のある漫画で、自分にクリーンヒットした訳だよ。
頭の中でぐるぐる考えるより文字として出した方がいいなと思った。
文章には自信が無いがオクジーやヨレンタの言葉を聞くと書く勇気が湧いてくる。
文字を書けるって素晴らしい。そして表現できる場所があるのは有難い。日本語って素晴らしい。




先ずはこの題名だよ。ハイセンス過ぎでは?
「チ」の意味が複数あるなら「ち」でも良いのでは?と思うけど敢えてカタカナだよ。この表現が出来るのは日本語の素晴らし点でもあるけどカタカナで「チ」で「。」を付けて惑星が廻っているとか天才か。



最終巻で「は?」の連続で崩れ落ちるような感覚になった。
正直なところ12歳で死んだラファウは好印象だったが2回目の登場はね…。
全くの別人だけどショックはかなり大きい。でも彼じゃないとダメなんだよ。
きっとね。話は前後するけど「君たちは歴史上の人物じゃない」ってのも個人的にショックだった。
そりゃあくまで創作の中の話しだから当たり前なんだけど、実際にそれを言われるのはキツい。
だってそれまでの彼らの苦悩を知ってるから。
でもこれも無くてはならないシーン。
驚くほどこの漫画には無駄がなく美しくて合理的。

色々語りたい事があるけど特に2点について語りたい。
一つはノヴァクについて。
その前に時系列について整理しよう。
物語冒頭、紀元前15世紀前半P国。そして最後は1468年と言うことは西暦で言う1400〜68年の間の出来事だと予測できる。
P国はポーランドでC教はカトリックか?(宗教に詳しくないので分からないけど、汝の敵を愛せよって言ってるし)
ここで最終章みたいに具体的に年号や国を書かないのはif表現(もしもあったかもしれない世界)ではないかと予想している。(最終章もifなんどろうけど現実性が違う)



ラファウが死亡から10年後と25年後そして最終章で具体的な年数が書かれる。
とりあえず最終章の話は置いといてラファウ死後35年経つ訳だ。
もしラファウが死んだ時に30歳の人間が居たとすれば、最終章まで生きれる人間が居ると言うことだ。
そう…ノヴァクだ。
(実は途中までポトツキ生存に期待してた)
彼もまた主人公と言えるのではないだろうか。
後輩が彼の事を「地動説に人生を狂わされた」と言うのだが、言い換えれば「C教に人生を狂わされた」とも言える。
この物語の中で悪役でありながら一番可哀想な人物だ。
彼の口から「私は悪役だったのか」(うろ覚え)と何度も言うシーンは印象的だ。
彼自身本当は迷いがあったのだろう、きっと拷問や殺しもやりたくなかったかもしれない。
それでも自分の娘の為にC教に盲信し仕事していたのだろう。でなければ自分が殺した人物の名前を覚えているはずがない。
彼が殺した人物の名前を言うのはとても意外なシーンだった。
ノヴァクに殺された(自害含む)人物たちは、天命を全うしたと言うか何というか、後悔が無い訳ではないが空を見て満足して死んだ感じだ。
しかし彼らを拷問し殺した張本人ノヴァクは現実を突きつけられ後悔の中で死んでいった。
そう8巻の表紙のように。
まるで8巻の表紙はノヴァクの心。
絶望のようだ。
しかしそれでも星は輝いていた。



んで2つ目に語りたい事。(読み返しをしていないのでうろ覚えで)
オクジーとアルベルトについてだ。
似てるってだけのただの妄想だけどね。
オクジーが拷問される前に生死を彷徨い、その中で大学に行って目を覚ますビジョンを見る訳だけど。短髪なんだ。髪の毛を団子にして括るほど長い彼が短髪になってるんだよ。
普通なら短髪にする必要がないのに敢えて短髪になっている。短髪のオクジーは目の下にクマが無くなったらアルベルトに似ている。
髪の毛も少しカールしてモサモサしてる。
単なる書き分けが出来て無いと言えばそれまでだが、作者が敢えて似させて描いているとすればロマンがある。外見以外だと「大学」がキーワドになっている所とか、
「好きなことは良いぞ」みたいな感じでポジティブな人間に助言されている所。
星空を見るのが怖かった事。そして切っ掛けがあり星空を見るようになったとこ。共通点が多いと思う。だからアルベルトはオクジーが転生した姿ではないかと感じる。
オクジー転生で考えると7巻で重要となったオクジーの手記(地動説への感動)を未来に継ぐかもしれない可能性の人物、つまりアルベルトが表紙というのも納得がいく。
7巻表紙のアルベルトの首元の服が首吊りの縄に見えなくもない。
コジつけと言われればそれまでなんだが・・・。
最後に配達人と受取人の2人の会話を聴きながら「地球の運動について」と言う言葉を耳にしてアルベルトは「?」を感じる。
オクジーが書いた内容、即ち前世の自分が書いた内容に記憶は無いがデジャブの様な無意識的な感覚に陥ったのではないだろうか。
クマいっぱいで笑う事がなかったオクジーが転生して笑顔で朝を迎えて夢だった大学に通う、そんな事があったら素敵じゃないか。



という感想と妄想でした。
最後まで読んで下さってありがとうございます。

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