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移転/小石川桜ビルにメタバース運営のambr

文京区小石川の小石川桜ビルにメタバース運営のambr社が移転した。移転の規模は事業拡大の移転になり、2倍以上の拡大移転となった模様である。

会社概要と業態

ambr社は2018年8月に創業されたメタバーススタジオのスタートアップ企業である。メタバースとは仮想空間の中でアバターなどを作成しリアルな世界とは別に活動する空間を指す

同社は仮想空間の企画・開発を行う「メタバースクリエイティブスタジオ」に取り組み、法人パートナーと一緒に新しい仮想空間とバーチャル体験の創造に取り組んでいる。

すでにtoC領域では、フォートナイトやRoblox、どうぶつの森といった仮想空間での日常が若年層では当たり前となりつつあり、またtoB領域でもライブイベントや展示会等を中心に立ち上がり始めている背景もある。また現在においてはVRデバイスの進化や5G等の通信技術の向上が起こっており従来のような仮想空間へのハードルが年々下がってきており多くの企業の注目を集め参入企業も増えている状況だ

また同社は主要株主にANRI, 電通グループ, ModelingCafeなどがなっており注目を浴びている企業のひとつである。

提供サービスについて


同社は2022年の東京ゲームショーにおけるメタバース空間の設計やシステムを構築して基盤システムとして提供している実績がある。

基盤には、進化したメタバース構築プロダクト「xambr v2(クロスアンバー ブイツー)」を採用。xambrを大幅にアップデートし開発されたxambr v2では、ゲームクエストシステム、アバターカスタマイズシステムなどが実装

また2022年では、約200点を展示した「マジック:ザ・ギャザリング」のバーチャル・アート展を開催するという実績もある。

いずれにしても同社サービスの強みは自社プラットフォームではなく、自社で開発したVRシステムの環境を他のゲーム事業者やメタバース運営企業の基盤として組み込ませることに強みとしている模様だ。

移転背景と目的

同社の移転目的は事業拡大である。100人を超える体制を整えるべくオフィスを拡大して今後の増員に耐えうるオフィス環境を構築する

また、同社は2022年7月にはシリーズAラウンドにて10.2億円の資金調達を完了、今後は新たにメタバースプラットフォームを構築することを発表しており今後も人員が増えていくことが予測される。

移転規模は想定であるが約3倍である。同社の従業員数は約30名なので3倍に拡張した際の適正面積として180坪のオフィスを選んだと考えることができる。文京区エリアのオフィスは比較的賃料が高騰化しておらず坪2万円を切った金額でオフィスを構えられる物件が多い。

そのような中でも小石川桜ビルのような150坪以上のオフィスは案外に少ないのが現状である。文京区小石川エリアは住宅は多いが基準階100坪以上のオフィス供給は少ないエリアである。

<MAP>

小石川桜ビル(東京都文京区小石川1-28-1)


[移転の概要]

企業名 :ambr
移転目的:拡大
エリア :文京区

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主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます