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移転/3次元データの提供のダイナミックマップ基盤が本社を渋谷へ拡大

自動運転向けに整備する高精度3次元地図データの開発を行っている企業がオフィスを本社中央区から渋谷区に移転する。移転先はネクストサイト渋谷ビルの1フロアと想定される。事業規模の拡大と併せて社名変更などコーポレートブランド強化が目的の模様だ

会社概要と業態

ダイナミックマップ基盤は2016年6月に設立された企業である。
自動運転やADASをはじめ多様な産業を対象とした高精度3次元データの作成と提供を目的としている。

業務内容
高精度3次元地図データとは膨大な容量の高精度3次元点群データを基に「図化技術」と「データ統合技術」を用いて生成した地物を収録したものになる。

同社の技術は自動走行先進運転支援システムに必要とされる地図データとして必要不可欠なものになり、3次元での物理的な障害物などのデータを高精度なものが必要になる。今までの必要なマップ情報の更に何段階も上の基準を求められる

これまでのHDマップが高速道路や自動車専用道路に限られていたのに対し、次世代HDマップでは一般道までデータ化の対象に含めることだ。これまで高速道路や自動車専用道路に限られていた先進運転支援システム(ADAS)や、自動運転システムの使用を、一般道にも拡大することが可能

https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/21/dynamic_maps0611/

出資・資金調達状況
2023年に「みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合」の出資を受けている。また同年にSBI新生銀行からの資金調達も実施している

また、2022年三菱UFJ銀行の合弁会社設立を設立しており目的は高精度3次元空間データと金融ソリューションを組み合わせた次世代の新たな事業の創出を目的に設立されている。

移転背景と目的

同社の移転理由は事業の拡大と考えることができる。事業拡大にともなう従業員の増加に対応するため、本社オフィスを移転。新オフィスでは、従業員にゆとりある執務スペースを提供し、働きやすい環境整備に配慮と公式のリリースがなっており。

従業員の増員及びオフィス環境の改善を目的としている模様だ。
同社は現在、中央区の近三ビルに入居している。

中央区日本橋室町に位置しておりオフィスビルの立地は渋いエリアと言える。しかし同社の周辺には各社自動車メーカーや大手銀行の存在など取引先が近く同社の提供しているデータ提供先企業との親和性が高かったと考えることができる。

今回移転エリアを渋谷とする理由は定かではないが渋谷に移転することによって同社の最先端企業としてのイメージアップが図られる側面は強いと考えることができる。

移転先はネクストサイト渋谷ビルで1フロア約300坪のオフィスビルである。今回は同社グループ会社各社も移転することによって2倍以上の拡大になる模様だ。

■グループ・関連企業一覧
(グループ社名))Ushr Inc.
(グループ社名)) DMP Europe GmbH
(グループ社名) 株式会社DMP Axyz

<MAP>

東京都渋谷区渋谷2-12-4

[移転の概要]

企業名 :ダイナミックマッププラットフォーム
旧社名 :ダイナミックマップ基盤
移転目的:事業拡大
エリア :渋谷区

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主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます