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移転/ミッドタウン・イーストに不動産テックのestie

オフィスビルをはじめとした物件情報のデータベース化や売買データを一元化する仕組みを運営しているestie社がオフィスを日比谷から六本木に移転をする模様だ。移転先はミッドタウンイーストになり12月に移転予定である。

会社概要と業態

estieは2018年に創業した不動産スタートアップである。
同社の創業者でありCEOを務めるのが平井瑛氏である。新卒入社した三菱地所で海外不動産投資チームに配属され日本より数十年進んでいる世界の不動産テック業界を学び創業に至った

透明化が進まない不動産情報をテクノロジーでデータ化して各オーナーや事業者にデータ提供をする事で不動産データの蓄積と分析に強みがある。

現在では商業用不動産業界が抱えるデータ流通の課題をデジタル化により解決させて業界の取引を円滑にするサービスを不動産デベロッパーや機関投資家などに提供するサービスを運用している

主なサービス
estieマーケット調査

estie オフィス探し

また、2023年には登記データから所有者情報を自動的に抽出し、estieが保有する建物データと紐づけて提供する仕組みなどが対象に特許を取得するなど不動産テクノロジースタートアップとして注目を浴びている企業が同社である。

移転の理由及び背景

移転理由は人員の拡大による事業規模の拡大が大きいだろう。同社は自社開発メンバー以外にも様々なデベロッパーや研究者など知見を持つメンバーを日々増員している。設立時10名程度であったスタッフは現在少なく見積もっても70名を越す従業員規模になっている。

Wework日比谷を50名程度までは賄えるオフィスとして成長を続けたがさらなる成長のために賃貸オフィスを構える選択とした模様だ。移転先のオフィスはミッドタウン・イーストであるが、同ビルは三井不動産が運営するビルになり三菱地所出身の平井氏の選択として興味深いところでもある。

今まではWeworkのようなフレキシブルな拡張性があるオフィスを選んでいたが今回は賃貸オフィスビルを選択したことにより2年から3年は同ビルでの成長戦略を描いている模様だ。オフィスの内装デザインはvisが施工しているようだ。

移転先のオフィス

移転先のオフィスは六本木ミッドタウン・イーストであるが、現在六本木エリアはスタートアップ企業が比較的多く集まっている。

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主にオフィスに関する不動産知識や趣味で短文小説を書いています。第1作目のツボ売り、それ以外も不動産界隈の話を書いていければ良いなと思っています。 サポート貰えると記事を書いてる励みになります。いいねをしてくれるだけでも読者がいる実感が持ててやる気が出ます