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ひび割れた水瓶の話

目に見えないもののお話をさせていただけることは
とても嬉しい時間だなと思う最近です。

自分が思っていることの話をするのは苦手だったけど
心の話をしてもいいんだと思える人に
たまたま出会えなかっただけだったのかなと最近思います

こんなお話をシェアしてくださいました。

「自分の〝ひび割れ〟を愛する」 私は、聖心会のシスターとして、セラピストとして、ある体験をきっかけに、 40年以上、死を前にした人に寄り添うことを続けてきました。 それと同時に、生きることに悩んでいる人々の話にも耳を傾けてきました。 日本で最高峰の大学を卒業しながら引きこもり生活を送る男性、 母親との関係に苦しんできた女性、職場での人間関係に疲れ果て、うつ状態に陥った若者……。 彼らはみな「今よりもっと立派な自分にならなければ」という思いを抱えて理想と現実の間でもがいていました。 もちろん、向上心を持つことは素晴らしいことです。けれども、 人が生きていくうえで忘れてはいけないことがあります。 それは、今の自分を決して否定してはいけないということです。 自分の“ひび割れ”を愛する インドに伝わる「ひび割れた水瓶の話」があります。 毎日、川から水を汲んで、高い丘の上にあるご主人様の家まで運ぶ仕事をしていた水汲みの男性がいました。 彼は、竿をかつぎ、その両端に一つずつ水瓶をぶら下げていました。 しかし、片方の水瓶にはひびが入っていて、家に着く頃には、水が半分に減ってしまっているのでした。 あるとき、ひびの入った水瓶は男に言いました。 「私は役立たずだ。私のせいであなたの努力が報われない」 すると男は言いました。 「見てごらん。私たちがいつも通る道のどちらに花が咲いているだろう」 そこには、ひび割れの水瓶が通った側にだけ、美しい花が一本の道のように咲いていました。 ひび割れがあったおかげで花が咲いたのです! 私たちも、それぞれ自分だけのひび割れを持っています。 私たちは、皆、ひびの入った水瓶なのです。 そして、自分のひび割れを愛してあげることがとても大切なことなのです。 神様は愛するために人間をつくられたと言われています。 あなたにどんな欠点があろうとも、あなたはそのままで価値のある存在です。 あなたは、あなたのままでいいのです。あなたのままでいなくてはいけないのです。 たしかに、劣等感は、ときに大きなエネルギーになります。 たとえば、キング牧師はいわれない人種差別への怒りを胸に人権運動への扉を開きました。 けれども、キング牧師は決して「白人になりたい」と黒人である自分を否定することはありませんでした。 このように、劣等感をバネにして大きなことを成し遂げる人々に共通するのが、ぶれない「自分軸」をしっかり持っているということです。 私たちがこれほど恵まれた社会で幸せを感じられない理由は、たった一つです。それは「自分軸」を失っているからです。 地球に自転軸があり、昼と夜があるように、本来、私たちの存在ひとつひとつに、生まれながらに持っている「自分軸」があります。 ありのままの自分でさえいれば、私たちはいつもまっすぐ自分軸で大地に立つことができます。 しかし、人と自分を比較したり、不満を持ったりしては、右に左に引っ張られてグラグラしてしまっているのが、私たち現代人の姿なのです。 日本人は自己肯定感(セルフ・エスティーム)が世界でも図抜けて低い国です。 「私は価値のある人間だと思う」と答えた高校生は、米国の89.1%、中国の87.7%、韓国の75.1%に対し、 日本はたった36.1%です。 けれども、この「自分で自分を肯定してあげる気持ち」さえあれば、 10万円の財産しかなくても幸せに生きられます。 自分を否定してばかりでは、何億円あっても幸せにはなれません。 あなたが今、どんなに深い苦しみの中にいても、どんなに弱い人だとしても、あなたは必ず幸せに生きていくことができます。 鈴木 秀子 (聖心会シスター・セラピスト)


今でも、お世話になっているたくさんの方々から愛情をもらうときに
私なんかに優しくしてくれて、ありがたいけど申し訳ないなぁと思ってしまうことがありますが
私が相手を好きでたまらないのと同じ具合に
人は私を好きでいてくれることを信じる、訓練中です



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