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ゲーミングPCとスペック選びのはなし(CPU編)

PCのスペック表記がわからない

PCゲーム、興味ありませんか。でもいざPCを買おうと思っても、必要なスペックもその選び方もよくわからない、なんてことはないでしょうか。何が違って値段が高くなるんだい。いろいろ暗号のように文字が連なっているけど、Apex Legendsはできるのかい。

たとえばAmazonのサイバーマンデーセールで安くなっているこちらのゲーミングノートパソコンを見てみましょう。

ASUS ゲーミングノートパソコン TUF Gaming FX505DT (AMD Ryzen7 3750H + Radeon RX Vega 10 グラフィックス/16GB・SSD 512GB/15.6インチ/ガンメタル/Webカメラ/MIL-STD 810G準拠/GTX 1650)

Amazonの見出し、めちゃくちゃ見にくいですね。わかる人にはわかるだろうけど、わからないひとにはわからない。私はわからん。
次にもう少しマシな表になっているものを見てみます。

Brand ASUSTek
メーカー Asus
シリーズ ASUS TUF Gaming FX505DT
製品サイズ 26.2 x 36 x 2.67 cm; 3.5 Kg
(中略)
解像度 1920x1080ピクセル
解像度 1920 x 1080 Pixels
CPUブランド AMD
CPUタイプ AMD Ryzen 7
CPU速度 2.3 GHz
プロセッサ数 1
RAM容量 16 GB
メモリタイプ SO-DIMM
メモリタイプ DDR4 SDRAM
最大メモリ容量 32 GB

ハードディスク種類 フラッシュメモリソリッドステート
オーディオ出力 ヘッドフォン, スピーカー
グラフィックアクセラレータ AMD Radeon RX Vega 10
GPUブランド AMD
グラフィックカード種類 専用
VRAMタイプ GDDR5
VRAM容量 4 GB
グラフィックカードインターフェース PCI-E

(以下略)

ブランド、メーカー、シリーズは車でいうところの「トヨタ自動車株式会社、通称TOYOTA、車のシリーズ名:プリウス」みたいなかんじです。問題になってくるのは、CPUやメモリ、GPUなどではないでしょうか。

そこで今回はPC選びにおけるCPUについて紹介していきたいと思います。

CPUと「コア数」ってなんだい

CPU(またはプロセッサー)とは、パソコンでもっとも重要なパーツで、演算処理を行う装置です。(中略)CPU自体は小さいチップですが、パソコンの性能を大きく左右します。近年は、4Kなどの高解像度映像や3Dゲームといった高度な演算処理を必要とするソフトウェアが多く開発されたことにより(中略)、1つのボードに2つのCPUが乗った2コア(デュアルコア)、同じく4つの4コア(クワッドコア)などのマルチコアを採用する傾向にあります。

要はパソコンの脳みそ!パソコンの性能を左右する最も重要なパーツです。「コア数」とはCPU内部に存在するプロセッサコアの数であり、理論的にはコア数が多いほど性能が高くなります。より綺麗な画面で3Dゲームを楽しむために、脳みそをいくつも搭載することもあるということですね。マルチコアとかクアッドコアとかはCPUの数を言っていたのか。

CPUの「クロック数」とはなんだい

CPU の名前の後ろに「1.8GHz」とか「2.4GHz」とか書いてある数字の事です。一秒間にCPU内部で実行出来る命令の回数を「GHz(ギガヘルツ)」で表しています。単純にこの数字が大きいほど、処理が速く、性能が良いと思って構いません。

CPUの「スレッド数」とはなんだい

CPUにおいて「コア数」とともに重要なスペックなのが、「スレッド数」です。先ほど紹介したように、CPUのコア数とは脳みそ自体の数を表していますが、スレッド数とはOS上で認識されるCPUの「コア数」を指します。
※OSとはPCでいうところのWindows、Macなどのソフトウェアのことです。

現代のCPUでは、各CPUコアにおける処理の実行効率を高める目的で、1つのCPUコアを疑似的に複数のコアとして扱う「同時マルチスレッディング技術」を採用しています。(中略)実際のコア数が6個であっても、OS上では12個のCPUコア(スレッド数)として認識されます。このようなCPUの場合、「6コア12スレッドCPU」と呼ばれます。

つまり、スレッド数が多いCPUであるほど、同時処理能力は高いものになるわけです。同じ基本設計の「8コア8スレッドCPU」と「4コア8スレッドCPU」であれば、前者の方が高い同時処理能力を有することになります。

CPUってどんな種類があるんだい

CPUには2大メーカーがあります。intel(インテル)AMD(エーエムディー)です。intelは「インテル入ってる」というCMで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

つい先月の11月10日(現地時間)、AppleがMac向けに新開発した独自CPU「M1」を発表しました。これがかなりの高性能のようなのですが、とりあえず今回は割愛します。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1288307.html

intelは世界シェアNo.1の半導体メーカーで、これまでWindowsやMac製品の多くにインテル製のCPUが搭載されてきました。家庭でネットを楽しむ程度のライトユーザー向けから、ゲーマーやプログラマーも十分に使用できるスペックのCPUなど、ブランドを分けて幅広く展開しています。

一方、AMDはシェアではインテルに劣るものの、グラフィック処理性能に高い評価を得ており、かつ価格が安いという特徴があります。

インテルのCPUにはどんなシリーズがあるんだい

Intel製のCPUは、Intel Core iシリーズ、またその下位版である Pentium、Celeronがあります。Core iシリーズには以下のように段階的にグレードに分かれて数種類あり、性能差や特徴がそれぞれあります。一般的に評価されている性能として、Core i7は高性能で、動画やゲームなど大きな負荷がかかる作業をする人向け。Core i5は、「ある程度の処理能力は欲しい」という方におすすめとされています。

Core iシリーズ
Core i9、Core i7、Core i5、Core i3(Pentium、Celeron)

インテルのCore iシリーズの世代ってなんだい

先ほど紹介したシリーズに加えて、IntelのCore iシリーズには第一世代から第十世代までがあります。つまり、Core i5だから性能がそこそこかと思いきや、世代がとても古くてごみ同然…といったこともありうるわけです。

世代の見分け方

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世代を見分ける方法は超カンタンです。Intel Coreシリーズの商品名はこのイラストにまとめた通りで、4桁の型番の一番最初を見れば良い。「8100」なら第8世代、「10700」なら第10世代です。

詳しくはこちら

接尾辞とは?
型番の一番後ろに付属している「一文字のアルファベット」。いわゆる接尾辞(英語でSuffix)と呼ばれるもので、Intel CPUの場合はそのCPUの性質や特徴を示すために使われています。別途グラフィックボードを用意するなら「F」モデルがコスパ良いです。内蔵GPUを省くかわりに、大幅に値下げしてます。

AMDのCPUにはどんなシリーズがあるんだい

AMDのCPUにはRyzenシリーズがあり、その下位版にAthlonがあります。インテルのCore iシリーズと同様に、以下のように段階的にグレードに分かれています。今回は割愛しますが、上位版にThreadripperがあります。

Ryzenシリーズ
Ryzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3、(Athlon)

AMDのRyzenシリーズの世代ってなんだい

AMDのRyzenシリーズは、第一世代から第三世代まであります。

初代・・・Zen
第二世代・・・Zen+
第三世代・・・Zen2

結局最初に紹介したPCのCPUはなんだい

さて、ここまできてやっと最初に紹介したPCのCPUを確認してみましょう。

AMD Ryzen 7 3750H + Radeon RX Vega 10 グラフィックス
CPUコア数 4
スレッド数 8
GPUコア数 10
基本クロック 2.3GHz
最大ブースト・クロック 最大 4.0GHz
(以下略)
Amazonに表記されているプロセッサ数 1

Apex Legends 推奨動作環境では、CPUはIntel i5 3570Tおよび同等品と記載されています。

Intel i5 3570T
コアの数 4
スレッド数 4
プロセッサー ベース動作周波数 2.30 GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.30 GHz

PCに搭載されたCPUは1つで、そのコアは4つ、スレッド数は10。つまり、CPUだけ見れば紹介したノートパソコンでもApexがプレイできるということになるわけです。やっとわかった。

自分のPCのCPUを確認しよう(Windows10)

・プロセッサ(CPU) ・実装RAM(メモリー) ・エディション ・バージョンの確認方法
手順1:画面左下「スタート」をクリック
手順2:「設定」をクリック
手順3:「システム」をクリック
手順4:左下「バージョン情報」をクリック
手順5:バージョンやスぺックが表示されます

ver情報

さいごに

CPUについて書いてみると意外と記事が長くなってしまったので、メモリやGPUについては別の記事にて紹介したいと思います。それでは。

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