見出し画像

長谷工マンションミュージアム

長谷工マンションミュージアムへ行ってきました。
大人の社会科見学です。

長谷工はマンションなどの設計施工を行うゼネコンです。こうした建築系の会社って一度も行った事がなかったので行ってみました。場所は東京都多摩市にあります。
見学には事前に予約が必要です。
《公式》長谷工マンションミュージアム (haseko.co.jp)

コロナ以前にはガイドツアーもありましたが、コロナ禍で廃止になってしまいました。今は一部のガイドツアーと音声案内の貸し出しになっています。見学は最初に映像を見た後に自由見学でした。見学者は私1人だけだったので貸し切り状態でした。

最初に見た映像は長谷工と言うよりはマンションなどの集合住宅の歴史でした。このシアターが凄かったです。円筒形の部屋で360度フルスクリーンです。入口の場所もスクリーンになっていて、どこが入り口だったか分からない程です。さらに床にまで連動して映像が出ます。

映像を見る前に「浮遊感があるので酔ったら言って下さい」と言われました。ちょっと大げさかなと思っていましたが映像が始まると半端ではありません。浮遊感もありますが没入感がVRよりも凄いです。実際に少し酔ってしまうほどでした。
今まであちこちに見学に行っていますが、今までの中で一番飛びぬけて凄い映像でした。これだけでも見に行く価値があるかもしれません。

その後は自由見学です。見学順路があるのでそれに沿って見て行きました。
集合住宅の歴史や建築方法の進歩、長谷工が手掛けたマンションの紹介などです。
途中には歴代のマンションのパンフレットが壁一面に飾られていました。正確に何年の物と表記はありませんでしたが写真である程度の時代が分かります。パンフレットを見ると都心まで〇分とかの利便性が最大の売りになっているのは昔も今も変わらないようです。

正確な年は分かりませんが、写真や間取りなどで時代がある程度分かります。


音声ガイドがあったのでそれを聞きながら見ていきましたが、もらったミュージアム案内の数字の部分にペンの先端を当てると音声ガイドが始まります。この仕組みがどうなっているのだろうと思ってしまいました。パンフレットにはチップが組み込まれている訳ではないのでちょっと仕組みが謎でした。

ペン先をパンフレットの数字部分にあてるとその場所の音声ガイドが流れます。
どのような仕組みなんですかね。

見学順路に沿って進んでいくと昔のマンションと今のマンションを比べてみるコーナーがありました。実際に1970年代のマンションの一室が間取りごと再現されています。さらに家具や小物も1970年代くらいの物が置かれていて。部屋の再現よりも小物を探す方が大変だったかもしれません。これは懐かしさ全開です。
そうそうこうだったとも思いましたが、これはかなり裕福なマンションです。自分の家の周りにはこんな間取りの広いマンションはなかったですし、マンションと言うよりも団地でしたので。
それに比べると今のマンションはまさに隔世の感が凄いです。

昔のマンションを再現したキッチン。昔の冷蔵庫は低かったし、
炊飯器やポットは花柄の模様が多かったです。
1つの部屋にTV、足踏みミシン、ステレオなんて置いていませんでしたけど、
1970年代の雰囲気が出ています。あと地球儀は昔はどこの家にもあった気がします。
ちなみに外の背景は描かれたものです。
本棚を覗くと1970年代の週刊ジャンプやマガジンが。これどこから持ってきたのでしょうね。
別の棚にはフイルムカメラも置かれていました。

別のコーナーでは長谷工が考える未来のような映像もありましたが、これも凝っていました。ドアを開くとドアサイズのスクリーンに映像が流れる仕組みです。この中でマンションの地下は家庭菜園的な農園になっていて、そこで野菜を収穫をしていました。もう地下には核シェルターの時代ではないのですね。

ドアを開けると映像が流れるようになっていました。


このようにいくつものコーナーに分かれていて音声ガイドを聞きながらで90分くらい、ゆっくり見ると120分くらいと言われましたが私は120分近くかかりました。特に建築の知識がなくても大丈夫で、ボリュームたっぷりでかなり見ごたえのあるミュージアムで予想以上に面白かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?