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カゴメ茨城工場見学

カゴメ茨城工場へ見学に行ってきました。
kagomefactory.resv.jp/reserve/calendar.php?direct_id=6&x=1720851074
大人の社会科です。

入口はこのような感じでしたが、工場内は撮影禁止だったため上げる写真が全くありません。

見学開始までには部屋でかつてのカゴメのCMが流されていました。かなり古いものもあって私が知らないような昔のCMもありました。黒柳徹子が滅茶苦茶若かった。
気になったのはトイレではスリッパに履き替える仕様になっていたことです。他の食品系や飲料系の工場にも行きましたがスリッパに履き替える工場はなかったので少し気になりました。衛生管理なのでしょうけど珍しいと思いました。

最初はお馴染みの映像からです。内容はカゴメの歴史でした。現在カゴメでは農家と契約してトマトなどを作ってもらっているそうです。契約農家はカゴメに関わらず食品系の会社ではよく聞くことですが、この仕組みの大元が大正時代にできたことに驚きました。とんでもなく早いです。

次は工場の見学です。茨城工場は第1〜第3工場まであり、見学したのは第3工場です。この第3工場は冷蔵保存が必要な製品を作っています。
最初の感想は「結構狭いな」です。飲料系の工場としてはかなりコンパクトな作りです。
高さは建物3階分くらいの吹き抜けですが、かなり機械をすき間なく詰め込んである印象です。
冷蔵保存が必要な製品を作っている関係で室内は一定温度に保つ必要があるため、あえて狭くしているのかもしれません。

当然飲料を貯液するタンクも小さく12000リットル入るタンクが2つ並んでいました。
12000リットルもあれば十分に大きいのですが他の飲料系の工場だと高さ15m以上のタンクが並んでいる工場もあったので、それと比べてしまうとかなり小さく感じてしまいます。

生産ラインは2つあり片方では紙パック入り製品の野菜生活などを作り、もう1つはラブレと言う製品を作っていました。

工場のラインは上から見るとUの字が2つ横に並んだUUのような形になっています。これは原材料、作った製品共に冷蔵保管する必要があるので、Uの字の上の部分が全て冷蔵室になっているためです。こうする事で原材料と製品を同じ場所で効率よく冷蔵保管できるようになっているそうです。

個人的に面白かったのは紙パック作りです。こうした作業はどこかしらで人の手が入る事が多いのですが、カゴメでは完全自動化されていました。紙パックがまとまっている包装紙をはがす所から機械で行い、紙パックの束を機械にセットし、紙パックを広げ生産ラインに乗せるまで全て自動です。

省力化が目的かと思いきや、途中で人の手が入った場合、雑菌が付く可能性を防ぐための自動化なのだそうです。省力化よりも衛生管理の方が先だったようです。
ですが結果的には省力化にもなっていて、紙パック飲料を作っているラインは5人程度で仕事を回しているそうです。
工場全体でも200人程度しかいないそうなので、他の第1、第2工場でも自動化が進んでいるのでしょう。

紙パックへの充填は1度に2本ずつと意外なほどに少なかったです。充填機は2台ありましたが2機合わせても4本ずつなので飲料系としては割とゆっくりめでした。
充填後パック上部を閉じ、ケーズ詰めされて冷蔵保管庫に運ばれていくのですが、そこまで人の手は一切触れないほど自動化されていました。

また紙パック飲料はいくつかの製品を作っているので、1つの製品が作り終わったら機械の清掃を行い別の製品に切り替えるそうですが、製品の作る順番はアレルギー品目の少ない順から作っているのだそうです。清掃するのだからどんな順番で作ろうが問題ないように思えますが、万が一の事を考えて衛生管理を徹底しているようです。

もう1つのラインはラブレと言う製品を作っているラインです。
ラブレ https://www.kagome.co.jp/products/brand/labre/

ラブレの容器はプラスチックですが、容器は自社で生産しています。これが驚きでした。
ペットボトルはどの飲料系メーカーでも試験管のような状態の物を他社から購入し、それを金型内で熱して膨らますことでペットボトルになっているので、てっきり外注かと思いましたが、まさかの自社生産です。

容量が80mlと小さいので自社で作ってしまう方が安いのかもしれませんが意外でした。容器系は外注していることが多いですので。自社で生産していると言うのは初めて見ました。
蓋も自社生産なのだそうですが、蓋はアルミ箔を打ち抜いている程度なのでこっちは自社生産した方が安いだろうし効率も良いのだろうと思います。
これで工場見学は終了でした。今まで見学した工場の中でもトップレベルで自動化がされている印象でした。

工場見学後にラブレを試飲して見学は終了でした。
お土産ショップやショールーム的な施設があるのかと思いきや、そう言った物はありませんでした。
工場見学としては少し小ぶりな感じでしたが、面白く見られました。

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