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藤子・F・不二雄ミュージアム見学

本日、藤子・F・不二雄ミュージアムへ見学に行って来ました。
大人の社会科見学です。

藤子・F・不二雄ミュージアムへは近隣の駅からシャトルバスか徒歩で向かう事になります。シャトルバスは藤子・F・不二雄のキャラクターが描かれたラッピングバスです。
徒歩で向かうとあちこちにある案内板の上にさりげなくキャラクターのレリーフが飾られています。実際にはかなり小さなものなので、知らないと見落としてしまいます。また設置してあるのは全て違うキャラクターと凝っています。

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藤子・F・不二雄ミュージアムの窓は不規則な形で並んでいますが(タイトル部分の写真)これはドラえもん1巻の最初の4ページのコマ割りと同じ形になっているそうです。
また藤子・F・不二雄ミュージアムと名乗ってはいますが、ドラえもんが9割以上で実質ドラえもんミュージアムです。

館内は3階建ての構造になっています。
1階入り口を入るとすぐに壁一面にドラえもんのカラー原画が展示されています。
部屋の中央部分にはショウウィンドウが並び連載開始から時間を追っての説明があります。
ショウウィンドウの中には原画やアニメへの指示、当時の雑誌などが並べられていました。
このショウウィンドウの高さが129.3cmと小ネタも仕込んであります。このような小ネタはミュージアムのいたるところに仕込んであり、かなり凝っています。
ドラえもんは小学1年生〜6年生までの学年誌で連載されていましたが、低学年向けにはドタバタ系の面白い話がメインで、学年が上がるごとに恋愛など成長に合わせた話を載せたそうです。さらに低学年向けではのび太などの登場人物の頭身が低く、学年が上がる程頭身を高く描き分けているそうです。
これを同時連載でこなしていたんですから改めてとんでもないと思ってしまいます。

アニメ関係も設定や台本などが並べられているのですが、ドラえもんが初めてアニメ化された白黒バージョンについては一切触れられていませんでした。公式でも黒歴史扱いなのですかね。
偶然ですがその初代ドラえもんを演じられた富田耕生さんが去る9月27日に亡くなられたそうです。ご冥福をお祈りします。

漫画の描き方を説明したコーナーもありました。説明のマンガが置いてあり、それに対して垂直に立てられた透明のアクリル板にドラえもんたちが投影されて説明していくと言う造りで子供はかぶりつきで見ていました。
ちょっと残念だったのは1階のこのスペースは一方通行になっており、後からもう一度見たいと思っても引き返せなかった所です。

2階も原画が見れるスペースです。ここでは面白い話しや怖い話などテーマで1話ごとに読めるようになっています。原画で読めるのは贅沢ですが、原稿が古いので写植の文字がはがれてしまい台詞の読みににくい所があるのは残念です。藤子・F・不二雄が直接描いた鉛筆書きの台詞で読む事は可能ですけど。

2階はこの他に休憩スペースがあり、そこに「きれいなジャイアン」がいます。ドラえもんの中の「木こりの泉」で1度しか登場していないのにネットのせいでやたら有名なきれいなジャイアンです。
泉の下のレバーを上げ下げすると泉の中からきれいなジャイアンが出てきます。

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他にもキッズスペースなどがありますが、ここで面白かったのはのび太の家のジオラマが飾ってあり、タブレットをかざすとドラえもんが見えるARです。こういうのはドラえもんの道具っぽくていいと思いました。

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シアターもありました。20分程度の短編のドラえもん登場までの話です。恐らくこのミュージアム限定で、声は当然現役の水田わさびさんが当てていました。
このシアターの入場券はミュージアムへ入場時に渡されるのですが、電車の切符くらいの大きさで、ここにもきれいなジャイアンが書かれています。正直渡してしまうのはもったいないと思いましたが、ちゃんと絵柄の無い所にハサミを入れて戻って来ました。

3階は屋上庭園とカフェになっています。
屋上にはドラえもんなどのキャラクターのオブジェや土管、どこでもドアなどが置かれていて子供たちは大喜びです。
また繁みの中を見るとジャングル黒べえやドラえもんに登場した馬竹が置いてあったりして気が付いた人が喜ぶ小ネタも仕込んであります。

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カフェではキャラにちなんだメニューが並んでおり、割としっかりめの食事も取れるようになっています。せっかくなので食事をしたいと思ったのですが、見学時はちょうどお昼時で、かなり待つようだったのであきらめました。残念。

最後にお土産コーナーを回って終了となりました。

平日の昼間にも関わらず、子供連れが非常に多かったです。共通言語になっているドラえもんがあるからこそ子供から大人まで楽しめるような施設になっていました。
有料施設ではありますがその価値は十分にあると思いました。

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