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長男が高校を卒業しました


そのまんまです。
長男、高校を卒業しました。
そこまでにはなかなかなドラマがありました。


ちょっと生きづらい特性を持つ彼は
高2の途中から登校できなくなった。
コロナ禍の影響をまともにうけ、ありとあらゆる行事が中止になった頃だ。
進級に必要な単位も出席日数も足りず
最終的に通信制高校への編入を決めた。

自分のことより辛くて苦しくて
変わってあげたいと何度思ったか。
寝るのも朝が来るのも苦痛だった。
過去を振り返っては自分のしてきたことが全部間違いだったのかと絶望していた。

今思えば彼はまだ幼かった。
考えを言語化できず苦しんでいた。
わたしはそれをなかなかわかってあげられなかった。
世間体など気にして高校が変わることへの抵抗もあった。彼の将来を勝手に案じて心配していた。


昨年の今頃は編入手続きをしていた。
決めたのにまだ諦めきれていなかった。
色々応援してくれていた母と姉の顔が浮かんでたまらない気持ちになった。


卒業式への参加は自由だった。
最初は出なくていいと言っていたが、再度声をかけたら気が変わったようで行くと言いはじまった。3月1日、かつての同級生の卒業式をSNSで見かけた後だった。


今日、就活用に買ったスーツを来て卒業式へ行った。
行きの車内でこれまでの思い出など振り返れるくらいには、あの頃の苦しみはもう過去のものになっていた。


式場にはたくさんの子がいた。
ああ…みんなよく頑張ったね。
そんな気持ちでいっぱいだった。

彼は名前を呼ばれ、証書を受け取った。


卒業式に出たことで気持ちの区切りができたようだった。帰りの車内でしきりに「卒業できた〜」と嬉しそうに話していた。
息子だけでなく、私もそうだった。
ものすごーーーーーーーく、ホッとした。

暗いトンネルにも出口があった。


まさに on the street
人生は道の延長線上にあるようだ。

新しい道標が少し見えてきた。
少しずつ手元を離れていく息子の成長は嬉しいのに寂しい。親も勝手な生き物だ。

これまでは近くでうるさがれながらもパタパタとまとわりついていたけど、これからは少し離れた場所で静かに舞う蝶になるね。

卒業おめでとう。
大きくなってくれてありがとう。

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