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#小話
おサルのパッピ【後編】
夜空から、きらめく美しい一本の光。その中を、パッピが乗って海を渡ったバナナ形のボートが降りてきました。その瞬間、サル神山のおサルたちは、みんなしゃがんで、天を見上げて拝み始めました。
パッピは突然目の前に起こった現象に驚き、その幻想的な美しい光を見つめていると、急に頭がぼぉーっとしてきました。
意識がもうろうとする中、天から声が聴こえてきました。
「パッピよ。お前はハート山でよく頑張っている
おサルのパッピ【中編】
深い深い眠りから覚めたパッピ。そこはバナナ形のゴムボートの上ではありませんでした。パッピは砂浜の上で寝転んでいました。サンサンに輝く太陽の日差しが、パッピのおでこをテカテカ照らしています。
パッピが、周りをよく見渡してみると、見たこともない景色が広がっていました。辺りには誰もいません。人間もおサルたちも。
遠くの方にどうやら森が見えます。パッピは森に近づいてみました。茂みをかき分け、森の中へ恐
おサルのパッピ【前編】
ある、おサル山に住むおサルのパッピ。いつも元気なおサルのパッピは、山一番の人気者でした。
そんな、パッピには誰にも言えないヒミツがありました。
おサル山のおサルたちのおしりは、みんなピンクのハートの形。でも、パッピのおしは、ハートの形をしていなかったのです。パッピのおしりだけはなぜか、むらさき色の星の形をしていました。
パッピは、みんなと違う形のおしりが、嫌で嫌で恥ずかしくてたまりません。だ