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【気まぐれポエム】

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時々気まぐれに書いたポエムをまとめています。
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2024年10月の記事一覧

部屋の片隅

誰よりも私のことを知っている

私を慰めてくれたベッド

私を癒してくれたソファ

私の涙を拭いてくれたクッション

私の怒りも焦りも虚しさも

全てを吸収してくれた壁

私の全てがあったこの部屋

思いが詰まった部屋の片隅

空っぽになった部屋の真ん中に立つ

君を置いていくような
申し訳なさと
寂しさと
ありがとうの思い

たまに君のせいにしてごめん

明日を見せてくれた窓が

この美しい空を

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僕NOポケット

ビッチョと僕はいつも一緒

公園に行くときも
幼馴染の家に遊びにいくときも

ビッチョは僕の紺色のズボンのポケットに
ひっそりと隠れていたんだ

ビッチョは柔らかくて、温かかった

学校で嫌なことがあっても
ママやパパに叱られても
ビッチョがいると悲しくなかった

でもビッチョのことは誰にも言わなかった

ビッチョの存在を秘密にすることで
僕はたくさんママに嘘をつくようになった

ピンクの花が咲い

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木枯らしの向こう側

扉を開けて、ただ歩きだす

今日はモノクロームの世界か

姿のない鳥の声が、必死に訴えかけ

生ぬるい風が、Tシャツを湿らせて

合図のように騒ぎ出した樹冠の

その先にある色を確かめたい衝動にかられる

枯渇した花のようにこうべを垂れた老人が静かにベンチに座り

耳に掛けたイヤホンを揺らす若者が空を見上げてその前を通り過ぎる

枯れ葉の豪雨の音が鳥の鳴き声を遮る

真実を描いたグラフティの壁側だ

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朝影

カランカラン。
来店を告げる鐘の音。

日曜の午後にはボサノバが流れる店内に響き渡る。

食器が触れ合う音といつもの香り。
温かい湯気が乾いたそよ風を湿らせる。

緑溢れるテラス席へ通じる白い扉から、朝いっぱいの日差しが、屋内の大きなテーブル席を照らしている。

居るだけで心地よい店内をぼっーと眺める。

今日はカウンターのあの子がいないな。

だから、ボサノバが聞こえないのか。

まだ夢とこの世

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