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西丘塔子
2024年3月31日 20:39
ドアを閉めながら、君を探す僕がいる太陽の日差しが窓をすり抜けて小さな虹がかかったベッドに横たわる君温かい君のハートに頬ずりする僕に君は長くて優しい毛を揺らすんだ永遠に続くと思っていた君と僕の時間寒がりな君に木漏れ日を照らしてくれるのかい雨嫌いな君に傘を差してくれるのかい君のいる場所は暖かい毛布がたくさんあるのかい春になった僕の部屋はまだ少し寒いよ君のいた場所に涼
2024年3月19日 19:31
あの手強い波を越えたら最高な俺になれそうだこの波に乗ったビッグな俺は無敵だな雲がどんよりしてきたぜ海水が冷たすぎて足が震えてりゃー夜更かしのせいで変な欠伸とまんねーし次の波はもっとビッグかもしれないぜどうせならもっとビッグになってやるもう少し待ってみようビッグってのは焦らねーもんだなんなら、もう少し次の波まで、その次のまたアイツがピークかよ俺が乗るはずだったのに
2024年3月15日 07:45
一歩一歩君に近づく教会の鐘が連打する午後足早に歩く並木道が白光のトンネルになるそよ風が僕の魂を揺らすと鳥たちが冷やかし、木の葉が拍手する彩雲が照らすあの場所に君が待っている水平線に辿り着けない、もどかしい波の音教会が終わりの鐘を告げたとき本当の僕に戻れる瞬間がやってくるあの角を曲がれば、君がいてあの角を曲がれば、僕がいる
2024年3月9日 20:45
尖ったナイフの先端で描いた文字が雨に濡れて消えていく高貴な花に集まった虫たちが新たな宿探しの旅に出る昨日のベンチに置き去りにされた誰かの幸せの法則雫のグラデーションが溶けていく午後のミルクティー抗うことのできない南風に映るセピア色の雲丘を下る私を追い越していく川の流れをただじっと見つめながら
2024年3月9日 16:36
憂鬱な空と地面がまだ繋がっているスイスイと走行する車から湿った音が弾けるオレンジ色のランプが薄暗く光る中今日の目的をもった戦士たちが足早に駅へと向かうあの人は帰還の傘を持っているだろうかあの人は反対の道を選んでなかろうかあの人の闘いはいつまで続くのだろうか家に帰ったら久しぶりに濃いエスプレッソを飲もう注文した覚えのない念いを書き消すくらいの今という時空に彷徨う同
2024年3月4日 20:12
気ままに暮らす旅慣れどどこかに忘れた心を慕うどんなに愛を育めどいつかは別れる寂しさをただ流れゆくままにただ流れゆくままに己の姿が映ることのない水鏡ただ流れゆくままに疲れた足を癒すのは雲の無情を悟るときああ、流れゆくままに