見出し画像

4年前に自力でトコジラミ(南京虫)を駆除した話

※この記事を読む前に
私の家は1kのマンションでした。
自力駆除できるには限りがあります。
大繁殖してしまった家では自力駆除はかなり厳しいと思ってください。
もし、家に入ってしまったかも!?と思った段階で業者に調べてもらうと被害が拡大せず料金も安く、素早く駆除することができます。

●トコジラミを駆除するにあたって必要なもの

  • 根性(これさえあれば何とかなります笑)

  • 目の良さ(取り逃がしがないように)

  • 虫への知識(あればより駆除が早いと思います)

●我が家に侵入した経緯

旅行するためにお金をケチってネットカフェに数回泊まってしまったことが原因だと思います。
元々虫には詳しいほうなのですが、4月ごろ壁に「なんか知らない虫が歩いているな」と思いネットで検索しまくり何とか似たような昆虫を見つけることができました。
その名も「トコジラミ」、今より情報が少なく殺虫剤は何も効かない、スーパートコジラミが日本で流行り始めていることを知りました。

●トコジラミの特徴

・体長1~8mm程度で色は茶褐色(吸血時は赤黒い)、平らで丸い体形をしています。
・羽はないですが、歩く速さがめちゃくちゃ早いです。
・夜行性で光を嫌うため基本夜間に行動していますが、普通に昼間でもベッドに寝ていたら襲ってきます。
・気温によっては1年間餌を食べなくても生きれる個体がいるのですごくしぶといです。
・蚊などは基本1か所から血を吸いますが、トコジラミは近場を数か所刺して吸血します。
・二酸化炭素が好きなので顔の近くに寄ることが多いです。
・汗のにおいも好きなので汗っかきな人は足をよく噛まれます。
・メスは1日に5個くらい卵を産み、生涯で500個ほど生みます。一度交尾をするとメスだけで生み続けることができます。

●トコジラミの弱点

・熱に弱い(60°Cくらいで死ぬ)
・水に弱い(結構すぐ窒息します)
・つるつるしたところは歩けない
・特定の薬品に弱い
・つぶすとすぐに死ぬ

●トコジラミが巣を作っていたところ

カーテンのひっかけるところの裏 ← 見づらいのにそこそこいました

カーテンのひっかけるところの裏


カーテンレール ← 鉄なのにここにも作るのかと思いました。
カーテン近くにかけていた服の襟(服はカーテンから50センチくらいしか離れていません)
ベッドフレーム(木の部分) ← 木は段ボールより好きみたいです。

ベッドフレームの中でも一番多かったところ


ベッドのふち ← ここが一番多かった!

トコジラミを大量にとらえたベッド
  • ベッドの裏 ← ここもそこそこ多かった

  • ベッドから近い書類の中(クリアファイルの中まで入ってました、、、)

  • ベッドの近くに置いていた来客用のベッドマット ← ここも大量発生どころではなかったです

  • ベッド近くの段ボール ← 巣どころか卵まで確認できました

●トコジラミが居そうでいなかったところ

・ベッドから少し離れたカーテン ← ベッドの近場が好きみたいです
・台所 ← ベッドから遠いので
・玄関 ← 上と同じ理由
・クローゼット ← クローゼットに行くまでに巣になりそうなところが多いので何とか免がれました
・パソコン机 ← つるつる滑って登れなかったみたいです
・ぬいぐるみ ← 適当に床に置いてましたが巣はなかったです

●自力でトコジラミを駆除するために試したこと

前提として投稿主の家は1kのマンションです。

①効果がある殺虫剤の購入
成虫を数匹とらえてどの殺虫剤が効くのか試しました。
市販でよく売られているゴキブリやハエ用のやつではまるで効果がなくぴんぴんしていました。困っていたところネットで教えてもらった待ち伏せスプレーというものを使用していました。

まちぶせスプレー


散布する箇所は絶対に入ってほしくないところが良いと思います。下手にあちこち撒くとかえって行動範囲を広げてしまう可能性もあります。
私は、クローゼットだけには絶対入ってほしくなかったのでそこを重点的に散布しました。
見えないところに巣を作られると知らない間に増えているので巣を作れるところを限定したかったからです。
数が減ってきた後はベッド周りにも散布し、できる限り殺りのこしがないようにしました。

②布団、毛布、カーテン、ベッドフレーム、ベッドシーツの処分
処分と書きましたが、最初はお風呂場にもっていきお風呂にお湯をためてそこに10分ほど漬け込んでいました。
トコジラミは割とすぐに窒息するので、水につけるだけで駆除することが可能です。洗濯も効果あります。
ただし、卵はそうはいかないみたいです。カーテンの上のひっかけるところの裏あたりに卵がたくさんあることが確認できたのでカーテンは処分しました。
布団、毛布のようなものには比較的巣を作りにくいので卵は付きにくいと思います。

ベッドシーツはトコジラミの発見が遅れるために処分しました。
シーツ自体についてはいなかったですが毎回洗うのがめんどうなので

ベッドフレームはトコジラミの巣まみれでした。
お気に入りだったので処分したくなさ過ぎて必死に守り続けましたが、不可能だと悟り処分しました。

カーペットがある方は隙間に入り込む可能性が高いので処分をお勧めします。

③本や書類の隔離
ベッドから2mのところに書類をまとめて置いていたのですが、よく見ると本の隙間や書類と書類の間にまでトコジラミが侵入してました。
血糞(黒い点々)が書類にそこそこついており、書類の数が多いので一つ一つ見るのは不可能だと思い、3重にしたごみ袋に入れてその中に防虫剤(パラジクロロベンゼン)と一緒にふたを縛り半年間放置してました。
半年後に開封すると数匹袋の底で死んでいました。

④家を徘徊しているクモ
トコジラミが出始めてやたら家の中にクモが増えたなとおもっていたらベッドの下で捕食しているのを確認できました。
クモは神様です。目に見えづらい幼虫を退治してくれてありがとう!!!
間違っても殺さないように

⑤おとり作戦
これが一番効果ありました。やることは簡単です。
トコジラミはカーテン裏、ベッドのふち、ベッドフレーム、段ボールなどがとても大好きです。巣を作りやすいところが複数ある場合分散してしまいますが、数を絞ってあげるとどこにいるのかすぐにわかるようになります。

トコジラミは吸血するためには絶対にベッドに来る必要があります。
そのためベッドの周りに物を一切おかずにベッドだけの状態を作りました。パソコン机等のつるつるして登れない家具は置いてありました。
夜になると吸血するために人間に近づいてきます。吸血後は近場で一旦休んで巣に帰っていきます。そうすると帰るところがないので必然的にベッドでふちまたは裏にいます。
それを朝起きた時にガムテープなどで捕まえて1匹ずつ駆除していきました。
日によっては、深夜3時に起きてスマホのライトだけで駆除したり、明るくなる前の5時や6時に起きて駆除活動をしていました。
数でいうと数十匹以上はこの方法で駆除していると思います。

毎日嚙まれるわけではないので、トコジラミの数が減ってくると毎日は取れなくなります。
数が減ってきた後は、見る頻度を落としていき、かゆくなったら対応するようにしていました。足がかゆくなればその日は足側を重点的にみると絶対にそこにいます。

●役に立ったもの

・ガムテープ
捕まえるならこいつが最強です。

・懐中電灯
暗いところに隠れるのが好きなので懐中電灯でないと見つけれない個体がいました。深夜に電気をつけずに懐中電灯だけでベッド周りを見るとのんきに歩いているのでかなり捕まえやすかったです。

・アルコールスプレー
コロナ対策で使用していたものをそのまま虫にかけてました。
動きが鈍るので複数匹いるときはこれで弱らせて手やガムテープで捕まえていました。

・防虫剤
パラジクロロベンゼンが入っているものを使用していました。
本や書類を助けてもらいました。

・待ち伏せタイプの殺虫剤
トコジラミの通り道に仕掛けるスプレーです。撒いて何日かは効果があるので3日に一回入ってほしくないところに撒いていました。
ベッド周りもたまに撒くと死んでいるのは確認できたので効果ありです。
ただ撒いた後ちょっとぬるぬるする?あとそこそこ臭いです。

・壁の隙間を埋めてくれる樹脂
どうしても壁の隙間は見えないです。不安なら全部ふさぐのがいいと思います。

●役に立たなかったもの

・スチーマー
畳でなければスチーマーはいらないかもしれません。
カーテンや布団などにも使用できますが卵がいそうなところは取りこぼしが怖いので処分のほうが圧倒的に早いです。

・スプレータイプの殺虫剤
本当に効果がないです。冷却できるやつも効果があるっていってる人もいますが、普通に当ててたら風圧で吹き飛んじゃうのでめんどくさいので×

・二酸化炭素トラップ
何のために存在しているのかわからないくらいには効果がないです。
買うのはやめましょう。

・ベッド周りにつける粘着トラップ
1匹だけ取れました。そいつは運が悪かったのでしょう。

●やらないほうが良いこと

・バルサンをたく
なんかとりあえずやりそうな人がいますが、巣が分散するだけなので後で後悔するかもしれません。クモなどの益虫まで殺してしまうので、家がトコジラミの天下になる可能性もありますね

・ものを周りにたくさん置く
物が多いとどこにいるかわからなくて絶対に駆除できないと思います。これを機に断捨離しましょう!!!

●今の部居に侵入されたらどうするか

最近はトコジラミ用の殺虫剤で優秀なものが沢山増えたと聞きます。
居つきやすいところは決まっているので毎日殺虫剤を噴射することになるんじゃないかなと思っています。
侵入されたあといかに早く対処するかが大事ですが、それよりも持ち帰らないような対策を日ごろから立てておきたいですね。
転売ヤーが殺虫剤買い占め始めているのでお気をつけを

●所感

トコジラミが部屋に侵入してから寝不足の日々が続き、更には友達の家、恋人の家、実家に帰るなどができなくなりすごく悲しい日々をおくりました。家に人を呼ぶこともできません。たった1匹の虫からここまで苦しめられるとは思ってもみなかったです。この苦しみは侵入された人にしかわからないと思います。今でも少しかゆいだけでまたあいつが!?とおもってカーテンやベッド周りを見ることがあります。実際にそれで本体を見つけたことはありませんがそれだけ心にも傷が残ります。
最近では円安のせいもあって外国人観光客が多いです。海外からトコジラミが大量に持ち込まれていることを自覚し、家に持ち帰らない対策を取り続けるのが大事になってきますね。

長々と書きましたが見てくださった方々ありがとうございます。
質問は何でも受け付けます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?