042:六月二四日 アストランチア(二七)

会場の玄関で二次会に行く人たちとまず分かれた。梶田先生が乗るタクシーに同乗させてもらう人もいれば、急ぎで別のタクシーで帰る人、近くのバス停に向かう人、路線の異なる二つの駅にそれぞれ向かう人、みんなそれぞれに分かれていった。迎えに黒塗りの高級車が来た咲乃ちゃんや、地元だからと多少は遠いけれどと一キロくらいの道のりを酔い覚ましのためにも歩くという影山くんとそれに付き合うという波野、大人になってやっぱりみんなバラバラだなぁって感じる。私はたまたま智大とマリリンと一緒に駅に向かうことになった。

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