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材料カット方法についてDIY木工初心者向け基礎講座

皆さんこんにちは。
初心者のための木工基礎講座第2回目です。
読むのが好きな方はこのまま読み進めてください。動画で見たい方は一番下にこのnoteと同様の内容を説明したYouTubeのリンクを貼っておきましたので参考にしてください。

DIYを始めたい、自分の作りたい物のイメージはあるけど何をどこから手をつけていいのかわからない、ということをよく聞きます。
そういう方向けに、下記のような5回の講座を共有していきます。この5回の内容を理解して一度手を動かしてみれば「なるほど!」と思える内容になっています。スキとフォローをしておいていただけると嬉しいです。

1.材料の選び方
2.木のカット
3.ネジでの固定方法
4.接着剤での固定方法
5.研磨と塗装

今回は材料のカットの方法についての講座です早速始めていきましょう。
自分のイメージするものや材料は決まったけど、どう切ればいいでしょうか。初心者の皆さんであればこの3つの方法があるかと思います。楽な順に、
・すでにカットしてあるものを使う
・ホームセンターでカットしてもらう
・自分でカットする
の3つです。

このnoteを見に来てくれている方は、安く仕上げたいというよりは、おそらく自分の思った通りのサイズのもの、色、デザインにカスタムしたいという想いが強いのではないでしょうか。となるとできるだけ楽をしたほうがいいと私は思います。なので、ホームセンターに頼むのが一番ということになります。頑張ればいいものが完成するわけじゃないですからね。

ただ、よりカスタムを楽しみたいという方は自分でカットしたいですよね。製作過程も楽しみたい。そりゃそうですよね。では自分でカットする方法だけにフォーカスして説明していきます。
この講座では1X4、ウォルナット、杉の3種類で小さくてシンプルな箱を作っていきます。板の長さを2種類の長さにカットしていきます。

自分でカットする方法は3つ
 のこぎり まるのこ ジグソー
ただ、この動画を見に来てくれた方は電動工具を使ったカット方法ではなくより安全で初歩的なやり方を知りたいかなと思いますので電動工具での切り方については割愛します。

早速のこぎりでのカットを始めていきます。
まずはカットしたい場所に線を引きます。この時、ざっくりとしたものを作りたい時ほど太い線でOKです。例えば太めの鉛筆です。精密に作りたい場合は、シャーペンで引いてみてください。超精密に作りたい場合はカッターナイフで線を引いてみてください。

線を引く

線を引くための道具も自分にあったものを選ぶといいでしょう。どれも基準となる面に対して90度の線を引くことができます。もし一つだけオススメするとしたら断然このコンビネーションスクエアですね。


(便利な使い方について詳しくは一番下のYouTubeを参照してください) 

あとは、この線に沿ってのこぎりを当てます。
さて、この時のコツは刃の無いところに親指を使ってガイドにして切り始めることです。ここまで来てどうです?できそうですか?

のこぎりフリーハンド

おそらく大半の方は、「それができれば苦労しない」ですよね。
なので今回はこのソーガイドを使って切っていきます。

ソーガイド利用

このように材料をソーガイドの中に入れてあとはのこぎりで切るだけです。
上手く切るためのポイントはたった2つ
  ・ソーガイドを何かにきっちり固定する
  ・のこぎりは力を入れ過ぎない
これだけです。

まず最初にソーガイドの固定から。
このソーガイドは平面には置いて使えません。こんな感じの可動式のバイスにもなるワークベンチを使うことを想定しています。

確かにこの組み合わせは使いやすいと思います。が、おそらく今日見に来ていただいた方は「そんなん持ってない!」というところでしょうか。置き場所にも困りますからね。なので、違うやり方をしましょう。

ツーバイフォーやワンバイフォーなどにこのソーガイドをネジで固定します。

ソーガイド固定

そのあと材料を何かに固定してください。例えば100均のクランプなんかがいいでしょう。

クランプで固定


その状態から二つ目のポイント「のこぎりは力を入れ過ぎない」を実践しながら切ってみます。ご存じかもしれませんが、日本ののこぎりは引いたときに切れますので、引くときに力を入れます。押すときはそっと戻すだけです。引くときの力もできるだけ刃をまっすぐ維持できるくらいの力に留めましょう。それがまっすぐそして切断面をきれいにするコツです。

右が優しく切ったもの、左は力を入れて切ったもの。一目瞭然です。

優しく切るパワーカット比較

もしこの時に、全然切れない!となった場合はのこりぎのキレが悪いのかもしれません。私の場合ゼットソーIIIを使っています。これ一択です。よく切れますし安価で長持ち、DIYなら3年くらい刃の交換しなくても全然大丈夫。

さて、これらのポイントを押さえずに切った場合どうなるかということを理解しておきましょう。ソーガイドや材料を抑えるのに必要以上に力を使うのでどうしても姿勢が崩れます。そうするとガイドにのこぎりがちゃんと通らず刃が曲がります。

姿勢

また、力を入れ過ぎた場合も同様です。ガイドはどののこぎりが使われてもいいように当然広めに作ってあるわけですから、必要以上にのこぎりがブレてしまいますとまっすぐきれいには切れませんよね。
なので、
   ・ソーガイドを何かにきっちり固定する
   ・のこぎりは力を入れ過ぎない
を守ってカットしてみてください。クランプは100均でも買えますので是非試してみてください。

切れた断面を見てみるとこのような断面です。スライド丸鋸でカットしたものと比較してどうでしょうか?思ったより使えそうな印象ではないですか?

断面比較

ここで、一つ豆知識を加えておきます。
先ほど、ケガキをしてカットしましょうとお伝えしました。同じ寸法のモノを切る場合は最初の一つをけがくだけでOKですよ。思ったより同じ寸法にけがくというのはたいへん難しいものです。そしてそれを目視で位置調整するのもとても難しいです。その二つのずれは時に数mmくらいになってしまいます。となると、300mmの長さに切ろうとしたけど、302mmになっているものと298mmになっているものが現れるわけです。
でも300mmで作りたくて302mmは許容できると思いませんか?でも304mmは許せない気がします。現実問題298mmと302mmは4mmのずれがありますね。

何が言いたいかというと、302mmですべての材料がそろっていたら問題ないですよねということです。

なので、ソーガイドは同じ場所にのこぎりが入るわけですから、材料も同じ位置に来るように工夫すればいいわけです。

100均のクランプを使って何か当て木、ストップブロックを置いておけば同じ位置に材料が来ますよね。このようにして同じ寸法の材料を切り出してください。

ストップブロック

カットができたら、断面を軽くサンドペーパーで削っておきましょう。これでカットは完了です。

いかがでしたか?
今日の基礎講座はカットについてお伝えしました。
今日の講座もう一度復習しておきましょう。

   ・ソーガイドを何かにきっちり固定して切る
   ・のこぎりは力を入れ過ぎない

どちらものこぎりを切ることにだけ集中できる、そして姿勢を保つことができるようにするためです。そこを意識してカットするようにしてください。
次回は、ネジでの固定方法についてです。
見ていただきありがとうございました。

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