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町山さん紹介の『ノマドランド』

それは

「ミッドサマーに見る、洗脳カルトは超怖いぞ。ところで百合はいいぞ(完)」

の記事を思い出させる方向転換っぷりで文字通り目が点。
作品全体像を話されていて、映画のネタバレだったがそのおかげで聴きながら私のライフはもうゼロだと思ったところから回復もできた。

2020年11月17日(火)「たまむすび」アメリカ流れ者

『たまむすび』火曜日の町山さんによる「アメリカ流れ者」映画紹介は毎週欠かせない大事な映画情報源。
たまむすびそのものは、友人の勧めで教養のため聞くようになった『session22』をラジオクラウドで聞くようになったのが起源。
病後復帰された赤江珠代さんゲスト回を聴いてから。
町山さんのおかげで先月『はりぼて』も見に行けた。

さて今週の放送です。

『ノマドランド』という映画内容のご紹介。


壮年の女性主人公
町の勤め先・収入源である企業が消えたら町も消えた
車一つで出ていくしかない
どこかの町で高値い家賃支払う余力ない
Amazon商品管理10時間労働するしかない
Amazon駐車場で車中暮らしするしかない
繁忙期以外はAmazon雇ってくれない
他所の繁忙期な労働先に車で走らなければならない


ーもう日本の車中くらしの増加は多くの知るところ。
ーこれは未来の自分の姿では


「ウォルマート問題」を初めて知った時、

「イオンで低賃金で働いて、
 イオンの惣菜作って、
 イオンの惣菜食べて、
 イオンの衣食で生きて、
 イオン町に住みたい」

と短時間労働清貧イオン国民の妄想をしたんだけども。
家ない、定住できないという視点は全くなく。
それどころと違うやないかいって。

ハンドルはきられた

そして、赤江さんと山ちゃんの相槌も影が濃くなる11分ごろ、
急に論調が変わる。

狭い町の暮らししか知らなかった彼女が広大なアメリカを渡る、
様々な人に出会う

!?

多数の車中生活者の中のリーダー的存在がまとめ役に、
励まし合えるコミュニティにいる
そもそもアメリカとは身一つで海を渡って来た多くの勇敢な祖先からなる、
その遺伝子を彼らは持っている

なんと

さっきまで聴きながら蟹工船内にいる気持ちで死にかけていた。
このアメリカの浜村淳め。

町山さんによると「広大なアメリカという世界観を映像で体感するには映画館で見なきゃだめ」とのこと。

主演の女優さんは『スリー・ビルボード』の女優さんですって。
うむ、そりゃあ観にいくとも。
きっと「貧困のエンタメ消費なんだろうか」と複雑な思いを持ちながら向かう。

それにしても、町山さんご紹介映画は大体こんな感じのものばかりではあったものの、こんなに心身に負担があったのは初めてだった。
こんな自分なので、
コイツ貧困で煽ったら過激行動に出る見込みあるな、と思った方、
連絡してこないでくださいNE☆


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