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2023年を振り返り2024年を向く

2023年を前にこれを書き、ずっと未完成のまま下書きに放り込んでそのままにしていた。2024年が来るので、未完成のまま公開する。

さて、2023年はどんな年だったか。

上記の稿で宣言した通り、わたしは大人の女性の相談を受ける仕事から、子どもの施設の心理士に転職した。住む場所も大きく変わった。そして50歳を迎えた。

子ども相手の仕事は大変だ。きつい。肉体労働だし休みは少ない。というかカレンダーの青い日赤い日は休みの日、じゃなくて、言ってみれば子育ては365日無休なわけだから、子ども相手の仕事は365日ある。それから、被害と加害は表裏一体、というかマーブル様に混ざって渾然混然のようなもので、誰もが同情し助けたくなるような無垢で無害な完全なるうつくしい被害者のような像を想像するのは、言ってみれば障がい者ポルノと同類の、「被害者ポルノ」のようなものだと思う。被害者というのは、特に人生の初期に他者への愛情と信頼をうち壊された類いの被害者は、被害者に同情を寄せたい善なる一般人からはおそらく、「性格に問題がある」ように見えるのだ。

それでも、この仕事は楽しい。子どもたちは問題行動だらけだが可愛い。というより愛しい。平和でも穏やかでもないが、きらびやかな華々しい虚飾の非日常ではなく、ある意味平和で穏やかな日常の連続である。不要な欲望とニーズを作ってやってる振りをする仕事ではなく、目の前の現実にとにかく当たっていく仕事である。

この先もーヤダ、とならないとは言えないけど、この仕事に就いてよかった。転職してよかった。そして今までの人生、いろんな紆余曲折、真っ直ぐすくすく一本の道を進む、じゃない人生でよかった。経験したすべてのことが血肉になり生きる。

あんまりフル回転でエンジンを回すとバランスが悪いので、2024年は少し意識して緩め回転を抑えながら、でも多分進む方向はもう間違いはしないと思うので、更に更に進んでいきたい。時々泣いて自分を癒しながら、立ち止まって自分の気持ちを確認しながら。


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菊池とおこ
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