物の用途のアイデアで有効な特許を目指す方法【リライト版】

「ある物の新たな用途を発明しました。」
このようなご相談は多いです。

一般に、用途のアイデアで特許を取るのは、難しいものです。

本記事では、
✔既存の物について、新たな用途のアイデアを創作した！

そんなときに、有効な特許を目指す方法について述べます。

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新たな用途の発明で、有効な特許を目指すには

例えば、こんな用途のアイデアを考えたとします。
✔ハンカチの特殊なたたみ方→特殊な用途（例えば、包帯）にできる

ハンカチの構成自体は、一般的なハンカチと同じとします。

この用途について、
✔「ハンカチのたたみ方」
✔「包帯用ハンカチ」
などで特許が取れるかというと、難しいものです。

一般的なハンカチと構成が同じということは、物としては同じ！
そういうことになります。

特許はその発明を独占的に実施できる権利です。
公知の物に対して特許を付与することは適切ではありません。

■新たな用途の発明で、有効な特許を目指す方法

では、用途のアイデアで、どうすれば有効な特許を目指せるか？

発明は、その構成で特定することが一般的です。

そこで、こう考えます。
✔用途のアイデアを実現するためには、どのような構成が必須か？

例えば、上記の包帯用ハンカチであれば、
✔特殊なたたみ方をアシストするような目印を入れる
✔特殊なたたみ方で患部に当たる部分・当たらない部分の素材を変える
などです。

「目印を入れたハンカチ」、「素材を部分的に変えたハンカチ」
こうした発明として特許を目指します。

用途のアイデアを実現するために必須の構成で特許を取ります。
そうすることにより、実質的にその用途も特許で守ることができます。

＜元記事＞
用途のアイデアで有効な特許を目指す方法（2017年08月07日執筆）

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