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弁理士が発明者からもらう情報と特許で出す内容との関係

本記事は、特許の手続きに際して、弁理士が発明者からもらう情報と、特許で出す内容との関係についてです。

発明者であるあなたが、特許事務所に特許の手続きを依頼する際に、どのような情報(書類)を持っていけばいいのかの参考になれば幸いです。

●弁理士が発明者からもらう情報と特許で出す内容との関係

弁理士(特許事務所)は、発明者から様々な情報を受け取ります。書類として受け取る情報(いわゆる発明提案書)もあれば、打ち合わせ時に口頭で受け取る情報もあります。

弁理士は、それらの情報に基づいて、特許を出すための書類(特許出願書類)を作成します。この際に、弁理士としてはいくつかの対応方法があります。

①発明者から受け取った情報は、すべて特許出願書類に盛り込む。

弁理士としては、無難な方法です。弁理士が情報を取捨選択すると、盛り込まなかった情報について責任問題が生じるおそれがあります。

そこで弁理士は、お客様から頂いた情報は、とにかくすべて特許出願書類に盛り込むという対応方法があります。

②受け取った情報は、発明を理解するのに用いる。

弁理士は、発明者から受け取った情報を、発明を理解するために用います。そして、特許出願書類には、その発明を説明するのに必要十分な内容にします。

この場合は、発明者から受け取った情報に、過不足が生じることがあります。

不足する情報は、弁理士が調べたり、あるいは発明者に補充してもらうこともあります。また、不要な情報については、特許出願書類に盛り込まないこともあります。

●以上から分かること

✓以上ざっくりと説明しましたが、①と②は対立するものではなく両立もできます。弁理士によって、①に近い対応を取る弁理士と、②に近い対応を取る弁理士がいるということです。わたしはどちらかと言えば、②です。

✓発明者が特許事務所に特許の手続きを依頼する際には、特許事務所に持っていく資料のクオリティやボリュームなどをそこまで意識しないで大丈夫です。必要な情報は、弁理士から要求されることがありますので、それに応じてください。ちなみに、①と②を両立させるためには、むしろ、資料は少ないほうがいい場合もあります。

ご参考になれば幸いです。

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

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東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営

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