【Ｑ＆Ａ】特許の内容と実際の製品の内容が変わってしまいました
（Ｑ）先日、特許事務所に依頼して特許を出しました。実際の製品を作ってみると、その当時の内容から、製品の仕様が変わってしまいました。大丈夫でしょうか？
（Ａ）仕様の変更の程度にもよりますが、製品のアイデアの部分が変わっていなければ、細かい仕様が変わっても、特許として押さえられていることが多いです。
＜解説＞
特許は、発明（アイデア）で権利を取るものであって、具体的な製品で権利を取るものではありません。特許事務所（弁理士）に依頼すると、この点をきちんと対応してくれます。ですので、問題は生じないことがほとんどです。
一方、特許事務所に依頼せず、ご自身で特許を出した場合は、かなり具体的な製品の内容で特許を出してしまいがちです。あまりに具体的な内容で特許を請求してしまうと、わずかに仕様を変えただけでも、特許として保護できなくなることもあります。
今回の件では、特許事務所に依頼しているので、この点は大丈夫でしょう。つまり、アイデアとして特許を押さえてあるので、細かい仕様が変わっても（設計変更がされても）大丈夫です。ご心配でしたら、実際の製品をその特許事務所に提示して、特許の内容に含まれているかを確認するといいでしょう。
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東雲特許事務所（しののめ特許事務所）
弁理士 田村誠治（元特許庁審査官）
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
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