エアコンの消臭のアイデアで特許が取れるか？
暑くなってきましたね。エアコンを使うことも多くなったことでしょう。
冷房を入れ始めたときは、匂いが気になることがありますね。
「課題の発見」というと大げさですが、この匂いの課題を解決するアイデアが出せれば、特許が取れるかも知れませんね。あるいは良いアイデアでも特許は取れないかも知れませんし、そもそもアイデアが特許の対象（発明）には該当しないなんてこともあります。
そこで、このエアコンの消臭を題材に、ちょっと特許について学んでみましょう。
■エアコンの消臭について特許が取れるか？
（１）一般に、個人レベルで実施ができる「方法」については、特許が取れないか、特許が取れたとしても価値はあまりありません。
エアコンの消臭について、ちょっとネットで調べてみたら、こんなのがありました。
『エアコンから嫌なニオイがするときは、部屋の窓を全開にして16度で1時間つけっぱなしにすると解消できる』
自宅でこれをやってみたら、たしかに効果がありました！
ただ、この方法を実行するのに、だれかにお金を払ってやってもらおうと思うでしょうか。そう考えると、仮に特許を取れたとしても、あまり活用できないことになります。
こういう「主婦のアイデア」や「おばあちゃんの知恵袋」的なものは、特許を目指してもあまり意味がないと言えます。
一方、（個人ではできない）業者さんが行うような洗浄方法であれば、「方法の発明」として、特許が取れることがあります。
（２）消臭機能のついたエアコンのように、「物」であれば、発明に該当し、特許が取れることがあります。
例えば、凍結洗浄機能がついたエアコンがあるようですね。わざと霜を付けて溶かすことで汚れを洗い流すのだそうです。すばらしい！
こういう技術は、「発明」に該当し、一定の要件を満たすと、特許が取れます。
同じように、消臭剤なども、発明に該当し、一定の要件を満たすと、特許が取れます。
なお、メーカーしか作れないような高度の技術でないと特許が取れないという意味ではありません。
■電車のエアコンを清掃してくれる方に感謝
本記事の内容は、書き始めたらきりがありませんので、この辺にします。ざっくり書いたので、表現など見直して、よりわかりやすい内容にします。
そういえば、エアコンと言えば、電車にはほぼ100％、各車両にエアコンが付いていますね。
今の世の中、エアコンから匂いがしようものなら、大変なことになる？
電車のエアコンのメンテナンスは、それはそれは大変なご苦労でしょう。本当に感謝です。この季節、満員電車は大変ですね。ただ私たちの生活が多くの人のご苦労に支えられていることに感謝できれば、少しは心が落ち着くのかも知れませんね。
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東雲特許事務所（しののめ特許事務所）
弁理士 田村誠治（元特許庁審査官）
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
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