自分で特許を出す？弁理士に依頼する？損益分岐点は？
特許を出すにあたって、自分で特許を出すか、弁理士に依頼するかお悩みですか？
弁理士に依頼すれば、特許調査も行ってくれて、高品質の特許出願書類を作成してくれます。ムリ・ムダ・ムラのない特許になるというメリットがあります。ただ、一定の費用が掛かるというデメリットがあります。
自分で特許を出せば、メリット・デメリットはこの逆ですね。
さてどうしましょうか？
結論からいいますと、
あなたが今後、特許を10件出すご予定があるのでしたら、ご自身で特許を出しても構いません。
まず弁理士と同様の知見・経験を得てください。そのうえで、ご自身で特許を10件出せば、モトが取れるはずです。
理由については、以下長文ですが、お悩みの解決につながるかも知れませんので、ぜひ最後までお付き合いください。
■弁理士に掛かる費用は、あなたの時間を節約するための費用
特許を出す以上は、ムリ・ムダ・ムラのない特許にしたいはずです。
つまり、上述した弁理士に依頼するメリットを得たいと思うのが当然でしょう。
これをあなたご自身でやるとすると、あなたが弁理士と同じ知見・経験を得ないといけません。そのためには、膨大な時間が掛かることでしょう。
つまり、弁理士に依頼すると、一定の費用は掛かりますが、この費用は、あなたの膨大な時間を節約するための費用と考えることができます。
■弁理士と同じ知見・経験を得る間に、あなたはいくら稼げますか？
では、弁理士と同じ知見・経験を得る間に、あなたがどれくらい稼げるか考えてみましょう。
①（必要な時間）×②（あなたの時間単価）で計算できますね。
①必要な時間
弁理士と同じ知見・経験を得るための時間を考えましょう。
一般に、ある分野の専門家になるためには、１万時間掛かると言われます。弁理士試験だけなら、1000～3000時間くらいでしょうか。
②あなたの時間単価
特許を出そうというあなたは、事業者（社長）でしょうか。
個人発明家だとしても、特許で事業をする以上、事業者（社長）と同じですね。
社長のあなたの時間単価は、１万円くらいでしょうか。
そうすると、弁理士が作成するのと同じ特許を出す間に、あなたは１万時間×１万円で１億円稼げることになります。
逆に言えば、弁理士に依頼せずに、ご自身で特許の知見を得て特許を出すことは、１億円を失うことと同じです。
■特許を10件出す自信があるのでしたら、ご自身で特許を出しても構いません
上では大きく見積もったので、下限で考えてみましょう。
時間を弁理士試験のための1000時間とし、社長様の時給を３千円と仮定します。特許の出願書類を作成する時間も、この1000時間に入れちゃいましょう。
そうすると、1000時間×３千円で300万円になります。
弁理士に特許出願手続きを依頼する間に、あなたはどう低く見積もっても、300万円は稼げるはずです。
弁理士に特許出願手続きを１件依頼すると、30～35万円くらいでしょうか。
あなたがご自身で特許を出すのでしたら、9～10件出せば、モトが取れるかも知れませんね。
■特許の手続きは、弁理士（特許事務所）に依頼しましょう！
いかがでしたでしょうか？
数字を使った頭の体操にここまでお付き合い頂きありがとうございました。
改めて結論ですが、特許の手続きは、弁理士（特許事務所）に依頼しましょう！
弊所：東雲特許事務所（しののめ特許事務所）は個人の方に特化した運営を行っています。ご自身で特許を出されて、後から弊所に駆け込まれた方も多くいらっしゃいます。ほぼすべての方が、最初から依頼すればよかったとおっしゃいます。
特許を出すにあたって、自分で特許を出すか、弁理士に依頼するかまだ迷われていますか？
ご参考になれば幸いです。
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東雲特許事務所（しののめ特許事務所）
弁理士 田村誠治（元特許庁審査官）
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
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