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従来技術~発明が解決しようとする課題の「よくない」書き方【リライト版】

別の記事で、特許出願書類の書き方として、
【背景技術】から【発明が解決しようとする課題】の部分
について、述べました。

【特許出願書類の書き方】背景技術~発明が解決しようとする課題の書き方

もう一つ、お勧めできない書き方がありますので、ご紹介します。
特許の審査官的な視点も踏まえて、ご説明します。

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【背景技術】
従来、装置Aがあった。
 ↓
【発明が解決しようとする課題】
装置Aは、Xという機能を持っていないため、…という課題があった。
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「機能Xがない」という否定的な表現で記載されることがあります。
このような書き方も、必ずしも悪いわけではありません。

審査する審査官も「ふんふん、それで?」と、続きが気になります。

ところが、この続きが、以下の記載されていたらどうでしょうか。

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【発明が解決しようとする課題】
装置Aは、Xという機能を持っていないため、…という課題があった。
 ↓
【課題を解決するための手段】
本発明の装置Bは、装置Aに、機能Xを追加したことを特徴とする。
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これでは、審査官もびっくりです!
たとえ機能Xがどんなにすばらしいものであったとしてもです。

「シルクハットを取ると、鳩が出ますので、よく見ていてください」
そう手品師が先にばらしているようなものです。

審査官は優秀です。
どのような記載がされていても、客観的に審査は行われるでしょう。
ただ、審査の一つの要素として「心証」というものもあるのです。

上記はちょっと極端かも知れません。
ただ「種明かし」のような書き方は避けた方がよろしいかと思います。
(実際の特許公報から持ってきた事例ではありません。念のため。)

<元記事>
【特許出願書類の書き方】従来技術~発明が解決しようとする課題の「よくない」書き方(2015年06月23日執筆)

<関連記事>当ブログのリライトについて
特許の過去記事をリライトします&YouTubeも【1文1行ブログ】

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/88858931.html

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