見出し画像

出願書類を明確に記載するためのこんな考え方

先日このnoteで、出願書類を記載するうえで、最も意識すべきことは「明確さ」であると述べました。
https://blog.livedoor.jp/shinonomepat/archives/26151365.html

やや抽象的でしたので、今後、より具体的なヒントを述べていきたいと思います。

「明確」とは、だれが読んでも同じように解釈できるという程度の意味です。
明確に記載するための一つの考え方として、「きちんと翻訳できるか?」を意識するのがいいと思います。

つまり、翻訳者(読み手)が、自分(書き手)と同じように解釈できるようにします。
こういう意識があると、上記記事で述べた「句読点を適切に使う、一文には複数の事項を盛り込まない、修飾語と被修飾語の関係を明確にする、主語と動詞を適切に対応させる」などが自然とできるようになります。


上記の内容は、文章を書く際に全般的に言えることかも知れません。
ただ、特許の出願書類の場合は、特にこういう考え方が重要です。
それは、実際に、外国出願や国際出願などで、特許の出願書類が翻訳されることがあるからです。

翻訳されたときに、誤訳を生じるような記載にすべきではありません。
誤訳が生じた場合には、特許として、致命的になることもあります。


ところで近年では、特許を出願してから、特許になるまでの期間が短縮されました。
審査官をはじめ特許庁のみなさまのご尽力に感謝します。

特に、弊所で専門している、個人様、小規模事業者様、開業まもない事業者様は、早期審査の申請ができます。
早期に特許になった場合は、「特許になった後に」その内容で、国際的に権利取得を目指せる場合もあります。
この場合に、いざ翻訳の段階で、内容を書き直したり書き加えたりすると、いろんな点で不都合が生じがちです。


いかがでしたでしょうか。
今後も、長年の出願書類作成と審査官経験を生かして、ヒントとなる情報を発信していきます。

そうそう、このnoteは、情報発信の「量」が最優先です。
もしかすると、特許の出願書類を作成する場合と異なり、言葉足らずな点もあるかも知れません。
そこはご容赦ください。
(ちなみにわたしは、書き終えた後、PCとスマホの両方で読み直すことで、改善を図っています!)

もしわかりにくい内容がありましたら、ぜひご質問ください。

ご参考になれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/26436170.html

********************************
【PR】個人様・社長様に特化&元特許審査官が運営する特許事務所!
「おすすめの特許事務所」「おすすめの弁理士」を目指します!
そんな東雲特許事務所(しののめ特許事務所)へのお問い合わせは、
お気軽にこちらからどうぞ!
https://www.patande.com/お問い合わせ/
(↑お問い合わせフォームが開くだけですのでご安心ください。)
********************************

東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?