とく

映画館スタッフ 山を走る

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最近の記事

トラッキングカードはお守りじゃない

久しぶりの投稿だが、今回は私の情けない経験を振り返ろうと思う。 その経験とは、自分ではありえないと思っていると必ずやってしまうこと、すなわち財布の紛失であった。 ことの発端は月曜日。私は友人のNとSに誘われてまだ日差しの強い夕方から軽いドライブに出かけた。車に乗る直前、私は大学の図書館を退館するタイミングで財布から学生証を取り出して使用した。すなわち、この時はまだ確実に持っていた。車に揺られて家電屋と寿司屋に寄ったが、どちらも財布は持っていったものの使用はしなかった。そして

    • 呪い

      オリエンテーリングの話をする。 昨日、関西スプリントセレクションがあった。 昨年の雪辱を晴らすため、僕はロングセレが終わってからの3週間をこの大会に捧げてきた。 大学院の試験があったけど、地図読みとランニングの時間を必ず確保した。 頭が煮えるように暑かったけどペース走をして、15分間キロ4ペースを保てるようになった。 過去の予想コースも読み漁り、部員たちが作った予想コースも読み漁り、自分で作った予想コースも読み漁った。 四つのエリアを移動するのはどのルートを使えばいいのか、

      • ストレススパイラル

        大学4回生になってもうすぐ2週間になるが、私は4年ぶりにあることに一生懸命取り組んでいる。 大学院の受験勉強である。 春休みが忙しかったこともあり、ちょっとは勉強していたものの本格的なスタートを切ったのは4月になってからという、レジギガスもびっくりなスロースタートっぷりである。 そんなわけでYouTubeもニコニコもジャンプ+も消し去って参考書とパソコンを開く毎日であるが、なかなかどうしてこれが辛い。 そもそも僕は浪人するくらいには受験勉強というのが苦手である。 サークル

        • 人類補花粉計画

          今は深夜。 私は非常に怒っている、というかブチギレている。 何に対してか。 タイトルでわかるであろう、そう、花粉である。 私は幼い頃から花粉症に悩まされてきた。 スギ、ヒノキという二大勢力はもちろん、その他いくつかの植物に嫌われているのだ。 一度くしゃみをしてしまうと歯止めが効かなくなり、大きく口を開けて何度も何度も爆発することになる。 その後に待っているのは鼻水地獄である。ズルズルと鼻音がなるのも不快だし、鼻をかむことでカサカサと乾燥し赤くなる。 それに付随して咳も

        トラッキングカードはお守りじゃない

          呼び名の魔力

          他人と仲良くなる、距離を詰める際に立ちはだかる難関。 それが呼び名問題である。 苗字で呼ぶのか、名前で呼ぶのか。 くんをつけるか、ちゃんをつけるか、さんをつけるか。 どんなあだ名が適切か。 大体の場合、一度呼び名を固定してしまうとなかなか変えるのが難しくなってしまう。 すなわち最初が肝心なのだ。 先輩のように目上の人ならなんということはない。 「〜先輩」「〜さん」と付けておけば大体なんとかなるから。 問題は同期や後輩に対してである。 最初から呼び捨てはちょっと怖いので

          呼び名の魔力

          先輩

          我が国では先輩・後輩という上下関係が社会に浸透している。 親しい人を家族同然のように扱う国も多いので、なかなか異質な文化であろう。 学校、部活、バイト先、職場。 様々なコミュニティでそれぞれの先輩後輩関係が築かれるのだ。 不思議なことに、時が経つとこの関係性というのは変遷していく。 後輩だった者が先輩になるし、特には期限が満了してそのコミュニティを出ていかなくてはならない場合もある(OBOGという立場も存在するが、少なくとも現役ではなくなる) 例えば、大学生の僕の場合を考

          趣味は映画鑑賞です。

          自己紹介の場面でよく使うこのセリフ。 結構ありきたりだけど、僕は映画が好きだ。 でも映画をよく観るようになったのは皮肉にもあの時期なのである。 2年前の4月。 1年の浪人を経てようやく始まると思ったキャンパスライフは見事に消え去ってしまった。 対面授業は全部無くなり、当時はなんとオンライン授業ですら見合わせるという状況だったのだ。 全くもってガッカリだった。 わざわざキャンパスから徒歩1分の下宿に決めたというのにこの有様。 流石に笑うしかなかった。 あの時期はきっとみんなが

          趣味は映画鑑賞です。