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ラグビーワールドカップ2019の思い出(Match21)

昨日観たオールブラックスの「弱いチームにも手を抜かない猛攻」の興奮も冷めないうちに小倉での一夜が明けた。ゆっくりする間もなく、東大阪の花園ラグビー場に向かわなくてはならない。

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小倉駅で新幹線を待っていたら、オールブラックスのジャージを着た外国人の女性に「そのジャージどこで買ったの?」と突然声をかけられた。着ていたのはジョージアのワールドカップモデル。「UKのサイトで買ったけど、メガストアーでも極少数入荷したみたいだよ。」と答えたら、「UKからだと2週間かかるのよね。メガストアーで買えなかったの、それ売ってくれない?」えー、今日これから花園ラグビー場でジョージア対フィジーを観戦するために着ているのに。「今から応援しに行くからごめんね」「残念、私も応援しに行くのよ」「ジョージアの応援なんだね。じゃ記念写真撮ろう」と話して「Go Georgia!」で別れた。大会終盤に新宿のメガストアーで聞いた話だと、各サイズ10枚ぐらいしか入荷しなかったレアジャージだったようだ。多分、ジョージアのワールドカップモデルを着ている日本人は数十人しか居なかっただろう。事実、大会期間中ジョージアの試合は3試合(ウェールズ、フィジー、オーストラリア)観戦したのだけけれど、本当に数えるほどしか居なかった。

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ほどなくして、のぞみ16号が小倉駅に到着。9:27に出発、新大阪11:38着と約2時間の移動。気になるのは天気。大分はドームスタジアムだったので中に入ってしまえば雨の心配は無かったのですが、花園はそうもいかず。試合の間だけでも天気が持ってくれればと淡い期待から、何度もスマホの天気予報を眺めるのだけれど、どう見ても試合の間だけ雨の予報。ポンチョは持っているので安心していたのだがそれは間違いだった。新大阪からは前回と同じルートでおおさか東線にのり河内永和駅で近鉄奈良線に乗り換えて10分。6日前と同じルートで東大阪花園ラグビー場へ。今にも降りそうな雨雲を眺めながらスタジアムに入ると、照明が点灯していた。確かに暗い。前回は来たスタンドだったけれど、今回は南スタンドしかも座席が2列目。最前列は販売していなかったようなので、実質最前列。ラグビー専用グランドのゴール裏最前列は迫力。しかし、時折ぱらつく雨が恨めしい。キックオフまでは屋根のある所に避難。ラグビー仲間が北スタンドに居るとのことなので、出向く。そろそろ席に戻ろうとポンチョを着ようとしたらジョージアサポーターに声をかけられた。「俺たちも持っていないワールドカップモデルだ、一緒に撮影してくれ」とかなり訛りのきつい英語で声をかけられたので、撮影に応じる。ついでに私も記念撮影。なんでジョージアの人たちは同じような感じなんだろう。

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キックオフの頃には、小雨が降ってきてポンチョ無しでは辛い感じになってきた。前半はお互いに様子見なのか、硬直した展開で、ジョージアの1ペナルティゴールに対してフィジーの1トライ1ゴールで3対7。ハーフタイム頃になると、大雨に変わってきた。たまらず、コンコースに逃げると、目の前にラグビーミュージアムが。展示されている記念品の中で視界に入ってきたのが、第38回群馬国体の優勝レリーフ。我が埼玉が決勝戦で大阪に10-16の僅差で負けた時のもの。私は出場機会が無く、ベンチで悔しい思いをした、あの時の優勝レリーフが飾ってある。まさか、36年経って目にするとは。

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後半キックオフの頃には土砂降りに近いぐらいの雨。その中でもフィジーの選手は躍動する。開始早々に2本連取して試合を決めたかと思ったが、ウルグアイ戦同様キックが不調で点差が思うように広がらない。ジョージアに1トライ返されて7点差まで詰め寄られる。しかしここから一方的にフィジーペース。スクラム番長のジョージアに対してフィジーがスクラムを押し込むという、考えられない場面もあり、結局4本のトライを追加して、ゴールキックも決まり始めて気が付けば10対45の大差でフィジーが勝利をおさめた。

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途中何度もくじけそうになった雨も終わりの頃は小雨に変わっていたのだけれど、この雨のおかげで、前日の大分とこの試合のマッチデープログラムが2冊とも水びだしになってしまった。ショックだ。しかしくじけてはいけない今日はここで終わりではなからだ。これから神戸でもう一試合観戦する予定なのだ。会社の後輩と待ち合わせるためにそそくさと花園駅に向かう。

2019/10/03 14:15KO
ジョージア対フィジー
東大阪花園ラグビー場
観客21,069人

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