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1.おかわりは全部食べてから?

転職して一番最初に聞いた不思議な言葉…
【おかわりは全部食べてからね。】

当たり前じゃない?とごく普通に聞こえる言葉ですが、私には不思議で仕方ありません。
なぜ全部食べないとおかわりができないんでしょうか?
「大好きなご飯…たくさん食べたいのに!」と口にはしないですが、子どもたちも思ってるいるのではないでしょう…。

まず根本的に保育園が目指す食育というのはどういうものなのか…
保育所保育指針には

(1)保育所の特性を生かした食育
ア 保育所における食育は、健康な生活の基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培うことを目標とする。

と書いてあります。
「食を営む力」
全部食べてもらうことが営む力に繋がっているのでしょうか?
私はそうは思いません。
むしろ全部食べましょうっていう制限をしているようでは力を育っていかないような気がして保育園としてやるべき声かけではないのかなと思います。
ではどうしたらついていくのか…。

結論から言うと、【食を楽しむこと】がまず基礎として必要なのではないでしょうか。

私たち大人も友だちとご飯を食べるときには好きなメニューを選び、楽しくご飯を食べたいですよね?友だちからあれもこれも食べな!って言われると気分下がりますよね…。

バランスよく食べてほしい!は私も思いますが、「全部食べてからね!」や「一口食べようね!」は大人の思いであり、気づかない内に子どもたちにプレッシャーを与え、完食しないと行けない場に変わり食を営む力を育むどころか失わせていってる気がします。

食事が楽しくなくなる→ご飯を食べたくなくなる→偏食へと繋がっていってるのではないでしょうか?

じゃあ好きなものを好きなだけ食べてていいの?
私は、「はい」だと思っています。
ですが、子どもたちの養護の部分は守ってあげないといけません。
量の調整がまだわからず、嘔吐するまで食べていたらそれはいい保育とは言えないですし、量の調整が難しい子にはこちらがアプローチをする必要があります。
また栄養が偏ってしまうのではないかということに対しても無理強いするのではなく、嫌いな食べ物を好んで食べてる子の近くで食べてみるとか、味がわからないのであれば味見をできるようにしてみたりと保育者は考えて一人一人にアプローチをしていく必要があると思います。

実際子どもたちの中に痩せ気味太り気味という子もいたりしますが、食べたいもの食べていれば大きくなっていっていると感じてます。

まだ始めたばっかなので、話がうまくまとめられないですが何が言いたいかと言うと、保育者がルールで制限させるのではなく、食事を楽しめる空間を作り、子どもが自分から興味を持って食べたいと思える環境を作りませんか?ってことです…。

今日はこの辺にしておきます。

参考文献:保育所保育指針ハンドブック

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