見てくれていた人

姑のデイサービスは、ファミリーワゴンでお迎えに来てくれる。
運転してる方1人で、4人の高齢者を運ぶ。
家の前に行き、インタホンを鳴らし、足のおぼつかない高齢者を一人一人乗せる。
結構大変だと思う。なので私はその日は用事を入れず、家の前で姑と共に待つようにしている。簡易椅子に姑を座らせバスを待つ。
寒い日はなるべく風の来ない所に座らせたり、家の前が何らかの工事で塞がれていたら、連絡をしてルートの途中まで車椅子で出向いて乗せている。それは要求されたからではなく、その方が色々スムーズかなと思ってやっている。
姑はそういう細かいところに気がつくタイプではなく、私が何をやっているのかよく分かってない模様。そういう人だから別に構わない。
けど、今日いつも先に乗ってるご婦人からこう言われた。
「今日は暖かいから良かった。いつも寒いところで立っててあなたも大変でしたものね」
この方は私を見ていてくれたんだなと思った。
不覚にも泣いてしまった。