残り3回の夏休み

夏休みがはじまった。
40℃近い気温を経験すると、33℃程度ならお手のものになってきた。気持ち良いとすら感じてしまう。

この異常気象に何かせねばという気持ちと、わたしが死ぬまでは耐えてくれという気持ちが交差する。とりあえずエアコンは28℃に設定する。

テレビでは連日、オリンピックが放送されている。8月6日、広島にはイスラエル大使が訪れていた。何を感じたのだろうか。8月9日、長崎には招待されていない。
オリンピックという世界中の人々での共通した出来事により、一体感が生まれ平和につながる。そんな単純な世界だったら良かった。オリンピックが行われている間も侵攻は進む。忘れない。
Xを開けば、射撃の選手の服装が話題となり、一部ではその姿を比較し、大喜利のようなものが繰り広げられていた。また、選手の容姿について述べる人もいる。これに限った話ではないけど、表現の自由とは?って思うし、なんかもうよく分からなくなる。

実家が太いという皮肉めいた言葉。なにも選べたものではない。

そんなに何かに干渉しないといけないのかな。不安になるのかな。

大学の授業内での些細な出来事から生まれた被害と加害。被害者が加害者に対し怒りをみせるのはごく自然なことだ。しかし、それにも増して、加害者から被害を被っていない被害者の周りが、外野が、加害者を追い詰めることは正しいことなのだろうか。明らかに行きすぎた行為に、明らかに冷やかすような行為に、呆れた。被害者を守るように見せかけたその行為自体も、加害性を持っているんだと。

本屋さんに行くとつい買いすぎてしまう。本屋さんが好きだ。昔から両親は、漫画や雑誌ではなく所謂小説のようなものを読む本と言い、読む本なら買ってあげるとよく言われたことを思い出す。好きな図書館が、最近頻繁にSNSで紹介されていて複雑な気持ち。でも分かるよ、あの図書館はすごく良い。借りたい本はみんなが予約している。

大学生になり、上京し、バイトでお金を貯め、好きなことに使えるのが単純にすごく嬉しい。東京はすごい。知らないものが沢山ある。地元も自然が豊かで好きだ。でも、好きな事柄に直接触れ合うことのできる機会の多さには敵わない。文化に芸術がこんなにも素晴らしいものだともっと早く知りたかった。この前は、映画館で勝手に2本立てをした。ギヨーム・ブラック監督の宝島とみんなのヴァカンスをみた。

わたしは、仕事を人生の目的にしたくない。あくまでも生きるための手段にしておきたい。働くのは週4くらいが良い。それで心穏やかに生活を続けたい。たまに、好きなバンドやアーティストのライブに行ったり、本屋さんや美術館に行ったり、美味しいものを食べたり、飲んだり、それだけで充分。

こうやって文字にしているといろいろ考える。それだけで充分と書いているが、それ「だけ」でという風に思えることがどれだけ恵まれていることなのかというのも忘れてはいけないなと思う。すごく遅いけれど、今世界で起こっていることを勉強し始めた。世界史はいつも寝ていたし、何も知らない。好きなアーティストは、SNSで呼びかけ募金をしていた。友だちはマックでアルバイトをしていて、お母さんは勉強がんばれとスタバのチケットを送ってくれた。自分とはかけ離れているように思えても、それらは海を越えて地続きに起こっている。

知らないことで無意識のうちに傷つけてしまうことがある。知ることで想像することができる。だから、本を読む。映画をみる。勉強する。でも、私の意志は、まだ、どこか、へにょへにょで、すぐにへし折れそうだ。あと少しで20歳を迎える。強固で、ちょっとやそっとではへし折れないような、信念をもっていたい。

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