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俺的エロゲtier表

tierについて

S→神作品 96〜100点
A→全体的に抜き出ている作品 90〜95点
B→傑作、名作、良作 80〜89点
C→人に勧めたい作品 70〜79点
D→楽しめた作品 60〜69点
E→正味微妙 〜59点

評価基準は主観優先。万人受けのしやすさは考慮しない。

・キャラ
・シナリオ
・テキスト(主に地の文)
・CGや音楽、世界観
・(実用性)

これらを基礎点とし、そこに気に入った要素を加点して評価する。

S tier


素晴らしき日々〜不連続存在〜 150点

エロゲ沼の最深部

R-18で規制される要素を大量に詰め込まれた作品。敬遠する人もいるかもしれない。だが、全人類やって欲しい。人生に唯一対抗できるエロゲ。俺たちのリーサルウェポン。

章を跨ぐごとにどんどん引き込まれていくシナリオが特徴。陰鬱で小難しい話を、とても単純な1つのテーマを用いて綺麗にまとめ上げられている。読み終えた時の独特な感慨は、今でも忘れられない。

音楽や世界観はもはや比べられる対象がない。エロゲの枠を超えてしまっている。

俺のクソ雑魚文章力ではこのゲームの魅力を語りきることはできないが、間違いなくエロゲ文化史の特異点となっている作品である。 

評価点

  • 人生哲学
    とても考えさせられるテキスト。読むと軽く人生観が変わるかもしれない。

  • ストーリーの構成
    少しずつ風呂敷を広げ、後半で伏線を回収していく。マルチサイトであり、誰の視点かによって場面の意味合いが変わるのがとても面白い。

  • 狂気
    ここまで狂った人間を描ききれるシナリオライターは稀。

懸念点

  • 難解
    単純にテキストの難易度が高い。考察しがいがある一方、脳死で楽しむのは無謀である。

  • きつい
    心への負荷が尋常じゃない。覚悟して読め。乗り越えれば神シナリオが待っているが、人によっては乗り越えるのが困難かもしれない。


さくら、もゆ。  140点

泣きゲーの最高峰

3年に1度涙を流すか?レベルで涙腺が死んでいる俺が10回以上泣かされた作品。ボリュームのある作品だが常にシナリオが強く、シナリオゲーにありがちな「最後はめちゃくちゃ感動するが、それまでのストーリーは正直あまり心に残っていない」という現象に陥っていない。

またこのゲームの特徴として、捨てキャラが存在しないことが挙げられる。サブキャラにも活躍の場が設けられており、登場人物全員が"生きている"作品であったと思う。全てのキャラを好きになったエロゲはこの作品が初めてだ。
またそれぞれのヒロインの√も全て「ture√か?」と思ってしまうほど厚みのあるシナリオだった。

音楽もCGも高水準な上、世界観がとてもよく出来ていて圧巻であった。

ただテキストが読みづらく、そこで評価を落としている。

評価点

  • キャラ
    捨てキャラ無し。全キャラ良キャラの神ゲー。

  • 個別ルート
    メインヒロイン√は言うまでもなく、どのヒロインの√も完成度が高い。

  • 泣きゲー
    俺は涙腺崩壊した。涙腺が死んでいる俺が唯一泣いたゲーム。

  • 世界観
    世界観の設定が細部まで作り込まれている。

懸念点

  • 読みづらい
    かなり読みづらいテキスト。1週目は人によっては少し苦痛を感じるかも?と思うほど。アイキャッチによる場面転換も他の作品に比べて、多く感じた。

きっと、澄みわたる朝色よりも、 130点

無駄のないストーリー

最強の負けヒロインと最強の勝ちヒロインが同居してしまった最強のエロゲのような何か。まさかまさかの攻略可能ヒロイン1人。しかも、エロはオマケ⋯⋯どころかサービスですら無いという思い切った作品。
一本道シナリオであるがゆえに、すべての文章が本筋となっているため、テーマやメッセージを深く感じ取ることができる。そのため全体的にまとまった完成度の高い作品となっている。

幼馴染4人を中心に、仲間との絆や思いやりの心と言った「優しさ」をテーマとし、その本質を突く作品でした。

評価点

  • 秋ゲー
    世にも珍しい秋ゲー。秋の良さが十二分に表現された最強の秋ゲーであり、俺の好きな季節がこのゲームのおかげで4つになった。

  • 一本道シナリオ
    一切の寄り道なし。たった一つのエンディング。

  • 失恋描写
    エロゲではなかなか見られない完全敗北の女の子が存在する。しかも丁寧に描写されている。みんな、読もう!

  • タイトル
    タイトルが秀逸。

懸念点

  • エロゲである必要性
    エロは薄い、ゲーム性も薄い、ヒロインは一人だけ。本当にエロゲか?

Clover Day's    120点

負けヒロイン好きの聖地

ヒロイン6人が全員幼馴染という攻めたキャラ設定による、恋の"勝ち"と"負け"が色濃く描写されたテキストに感情を破壊される作品。殆どのヒロインがスタート時点で主人公に対し好感度MAXという負けヒロイン量産ゲー。

また演出や音楽も大きな魅力の一つであり、プレイヤーの感情を壊すのに一役買っている。

あまりにも俺特攻の作品であるため世間評価より高くなっているが、俺と同じような趣味嗜好をしてる人にはぶっ刺さると思ってる。

評価点

  • 属性の偏り
    幼馴染4人、妹2人というヒロイン編成。刺さる人にはとことん刺さる。

  • 丁寧な失恋描写
    選ばれなかったヒロインの失恋描写がとても濃く描かれている。こちらの記事も参考にどうぞ→エロゲ負けヒロインについての思索のようなもの

  • 幕間の演出
    君の目で確かめてみてくれ!

懸念点

  • 属性の偏り
    刺さらない人にとっては普通のキャラゲに過ぎない。



ひこうき雲の向こう側   100点

エロゲーマーの為のエロゲ

「恋愛」そのものに焦点を当てた恋愛ゲー。ここまで大真面目で真摯に恋について扱った作品はなかなかない。作中に出てくる恋愛哲学や恋愛観は、バックボーンがしっかり描かれていて血が通っている。

メインヒロインの√が突出しているタイプのエロゲ。かといって他のヒロインの√がつまらない訳ではなく、むしろ普通に面白い。それでもメインヒロインの√の完成度が高すぎて見劣りしてしまう。
まぁこれに関してはしょうがない、テーマ上の主人公は彼女なのだから。彼女の√ありきのゲームと言っても過言ではない。

最強のエピローグが用意されているので、そこを楽しみにプレイしよう!

評価点

  • 恋愛がテーマ
    「恋愛」だけでストーリーを描き切った化け物作品。オタクを拗らせて恋愛観が狂ってる全エロゲーマーにおすすめ。

  • メインヒロイン√
    もはやメインヒロインが主役のゲーム

懸念点

  • 作品がメインヒロインにかなり依存している
    この娘が好きになれば神ゲーだし、好きになれなければ凡作になりうる。好き嫌いが別れそうな性格をしているので要注意(恋愛にのみ興味がある涼宮ハルヒみたいな感じの性格)

  • バグ
    バグが多い。

ハピメア (+FD)        99.9点

高純度の感傷をあなたに

夢をテーマとしたメルヘンチックな雰囲気が特徴の作品。夢か現実かプレイヤーも主人公も彷徨いながら話が展開していく。

音楽、CG、世界観の出来がよく、惹き込まれる。

シナリオも十二分に面白いが、それ以上にとあるヒロインの強さがぶっ壊れていた印象。このゲームの評価はそのヒロインが好きになるかどうかで決まってくると思う。
俺は本当にこの娘のことが好きだ。


評価点

  • 共通テキストの少なさ
    共通√が少なく√ごとに違う展開が繰り広げられるので読んでいて飽きない。

  • バッドエンド
    君の目で確かめてみてくれ!

  • とあるヒロイン
    君の目で確かめてみてくれ!

懸念点

  • 状況把握が困難
    わざと夢なのか現実なのかの判断が難しいような文章になっている。この作品の魅力の一つではあるものの、読んでいて混乱するので注意。



白昼夢の青写真   99.9点

シナリオ純愛エロゲの完成形

CASE1〜3のシナリオが既に面白かったが、そこからCASE0で全てが繋がり多くの謎が解けた時、意味わからないほど心臓がバクバクした。エロゲ3作品分のシナリオが1つに収束していく様は圧巻の一言。

神OPを4つも所有するエロゲソング界のバランスブレイカー。サントラ再販しろ。BGMやUIがCASEごとに毛色が異なりプレイヤーを楽しませてくれる。

二度とやりたくない作品だが、いつかやり直してしまう自分が易々と想像できる。やり直してしまった。感動をありがとう。

評価点

  • 構成
    唯一無二の構成。この構成のやばさは読めばわかる。

  • ヒロイン
    君の目で確かめてみてくれ!

懸念点

  • しんどい
    心に甚大なダメージを受ける。回復できる環境か、ダメージを受けてもいい環境を用意しよう。



A tier

アオイトリ   95点

パープルソフトウェアが得意とするどすけべ死生観をベースにしたどすけべシナリオゲー。プロローグに位置する"始まりの3日間"は、エロゲ界最強プロローグと言っても過言ではなく、読者の心をこれでもかと掴んでくる。

ヒロインの構成が前衛的であり、かつこのゲームの魅力の一つになっている。特にメインヒロインは珍しいタイプの娘で、この娘の√は最大の見せ場なので必見。というかこの娘のための物語なのかもしれない。

ちなみにエッチシーンRTA世界記録保持者。多分これが一番早いと思います。

評価点

  • アンチテーゼ的メインヒロイン
    メインヒロインの立ち位置が一般的なそれとは全く異なっていて、挑戦的かつ魅力的。

  • 作品全体がギミック
    どの√もシナジーを意識して作られており、制作チームの努力が窺える。

  • 死生観
    死と生が絡む事で物語に深みが増している。

懸念点

  • 複数ライター&複数原画
    読んでて解ってしまう。

  • 貞操観念
    パープルソフトウェアなのでね⋯⋯。

装甲悪鬼村正   93点

エロゲではなく、R-18ゲー。やらなきゃ損する傑作。

とある倫理観をとてつもないボリュームで描き切った怪作。メッセージ性の深さはエロゲどころか創作物の中でも比類ないほど。「正義」というありきたりなテーマをここまで深く描写し、読者に考えさせる作品はこの世にないんじゃないだろうか。

大量に出てくるキャラも、全員に存在感があり血が通っている。どの√もメッセージ性やキャラが深く描かれており、高水準なシナリオになっている。

欠点を挙げ始めたら切りが無いくらい気になるところがいくつもあったが、あまりにもシナリオが強いのでこの評価に。

評価点

  • 正義がテーマ
    かなり考えさせられる。正義とは何か。悪とは何か。

  • ボリューム
    圧倒的文量。大満足のボリューム。

  • 必須科目
    漢なら読むべき。読まないと確実に損するタイプの作品

懸念点

  • きつい
    流石のニトロプラス。心への負担が大きい。覚悟して読もう。

  • エロ薄め
    エロ目当てではやらないことをおすすめする。物足りないと感じる人が大半だろう。

  • 攻略難易度
    難しいし少々面倒くさい。ルート分岐後は攻略サイトを見ることを推奨する。

CROSS†CHANNEL 93点

エロゲは往々にして数多くの手段を用いて多角的な視点で「他者との関わり」を描く。この作品はそんな手垢だらけの「他者との関わり」を最大のメッセージとして掲げ、見事に描ききってしまった怪作である。何かを胸に刻む覚悟を持って読んでほしい。

かなりメッセージ性の高い作品で、それ故に名セリフが数多く存在する。感動するシリアスシーンから単なる日常会話まで、様々な場面で心を揺さぶるセリフが登場するのは、この作品に「血の通ったキャラクター」が描かれている証左でもある。

多分おっさんになればなるほどこの作品から感じ取れる魅力が減る。若いうちにやれ。

評価点

  • 人間関係
    その一筋縄ではいかない打算や保身に塗れて渦巻いている感情に、深い共感を覚える。

  • 人間臭さ
    およそ創作とは思えない欠点の多いキャラクター達。そしてそれを許容できるシナリオ。

  • 台詞
    この名言botどもめ。

懸念点

  • 下品
    ギャグパートのセクハラと下ネタは人を選ぶ。

サクラノ詩 92点

文学であり芸術でもあるこの作品は、こんなに美しいシナリオでありながら、何と続編を待つ身である。末恐ろしい。

エロゲの形に生まれた人間讃歌。人の生の美しさと強さに満ちた、まさに万人受けの作品。素晴らしき日々を読むのが無理ならこの作品を読もう。素晴らしき日々が面白かったのならこの作品を読もう。

ヒロイン一人一人が強く、普通の作品ならメインヒロイン級だろ!って女がゴロゴロいる。

これをプレイして君もサクラノ刻を全裸待機しよう!

評価点

  • 芸術
    芸術の良さが詰まっている

  • 主人公と父親
    かっこよすぎる

  • テキスト
    高レベルなシナリオの作品にしては、ギャグパートや会話のテンポ感も良く、読んでいて楽しい

懸念点

  • 続編次第
    サクラノ刻次第で評価が変わってしまう可能性がある

SWANSONG       92点

震災後の極限の状況下で懸命に生き抜こうとする人々の物語。飾り気の一切がない人間臭さ全開の心理描写は、圧倒的で鳥肌もの。読んでいて苦しくなるぐらい共感させられる。

文才溢れる最強のテキストも魅力的。ここまで高い文章力はなかなかお目にかかれない。

ご都合主義もなければ、耳ざわりの良い展開もなく、ユーザーのご機嫌取りを全く感じない魂の作品。

他の作品ではない負の側面を含んだ人間讃歌。これこそが本当に「エモ」である。

評価点

  • 描写力
    状況描写、心理描写、人物描写。全てが高い水準で描かれている。

  • 人間臭さ
    人間の強さと弱さ、酷さを真摯に表現している。

  • 群像劇
    ザッピング方式であり、物語を咀嚼しやすくなっている。

懸念点

  • シリアス100%のテキスト
    エンタメ性や娯楽性が皆無。一切の癒し無し。

  • きつい
    心の弱いオタクは死ぬ。


穢翼のユースティア   90点

とにかく世界観が濃い作品。キャラも音楽もCGもシナリオも高水準だが、全ては世界観がものすごい完成度であるからこそのハイスタンダードなのだと思う。キャラ1人1人の想いの強さはもはやこのゲームでないとあり得なかったのだと断言できるほど。それほどまでに世界観が上手く練られている。

中でも魅力的だったのはキャラの緻密な心理描写だ。このゲームではストーリーが進むごとに、ヒロインやサブキャラの視点になり、彼らの独白のテキストが流れる。これがキャラの言動に説得力を産んでいる。

ダークファンタジーの最高傑作と言って差し支えないだろう。

評価点

  • 世界観
    かなり細部まで世界観が作り込まれている。

  • ポストアポカリプス
    好きな人はとことん好きなジャンル

懸念点

  • しんどい
    心の弱いオタクは回復用のイチャラブゲーを用意してからこのゲームに取り掛かろう。

  • (脱落方式)
    (個人的に好みでない)


B tier


アマツツミ   89点

貞操観念を生贄に神シナリオと神イラストと神曲と神ヒロインを特殊召喚する神ゲー。主人公さえ受け付けるとこができれば濃厚なエロと繊細な死生観を楽しめる。もはやシナリオが面白い抜きゲーなのかもしれない。(俺が苦手な)脱落方式ではあるがヒロインが抱える問題の大半は、本筋で解決させていたのは、俺的にはポイント高い。お盆の季節にはこのゲームを、どうぞ。

乙女理論とその周辺  85点

つり乙シリーズの2作品目。つり乙のバッドエンドから続くこの作品は、前作の良かった点である「ヒロインの良さ」「主人公の有能さ」に加え、よりシビアになったシナリオが、上手く調和している。「シナリオの良いキャラゲ」のつり乙、「キャラの良いシナリオゲ」の乙りろと言ったところか。つり乙が好きなら確実にやるべし。終盤に感じるカタルシスは筆舌に尽くしがたい。

遥かに仰ぎ麗しの  85点

無個性の極地。王道の果ての名作。シンプルイズベストオブベスト。個性らしい個性がない神ゲー。ここまで懐の広い作品はなかなか無い。初心者にも上級者にもお勧めの一作。共通√が2つ、個別√が6つとボリュームも他作品と一線を画す。本校と分校によってライターが違い、それぞれの良さがある。「良作」という単語がここまで似合う作品はないと断言させてもらう。

景の海のアぺイリア  85点

大学の理工学部の研究室と中学校の男子運動部の部室を行き来するようなゲーム。エロゲというより18禁になったラノベ。誰が言ったか、「SAOとシュタゲを掛けて、ぬきたしで割ったゲーム。」しょうもない下ネタと重厚なSFシナリオのミスマッチが、いい意味で癖になる作品。先を読ませない展開の数々に心が躍る、良い作品でした。


(終ノ空remake     84点)

終ノ空のリメイク。入手困難な作品だがすば日々が好きならやれ。
素晴らしき日々にクトゥルフ神話とスピノザを加えて味変をしたような作品。シナリオの下地は同じだが、すば日々とはまた違うテイストのストーリーが展開する。特筆するべきは4章。すば日々10thのふざけたプレミア価格の8割くらいは本作品の4章が担っている。
あと音無彩名が可愛い。制服も可愛い。 

アメイジング・グレイス  84点

伏線回収が気持ち良いシナリオゲー。キャラもいい。
先が気になるシナリオ展開とわかりやすい伏線回収、小気味良いキャラの掛け合いと邪魔になりがちなエロの隔離。どう考えてもトップレベルなエロゲです。対戦ありがとうございました。

そして明日の世界より  83点

最高の終末ゲー。終末物が好きなら是非ともやってくれ。人生が辛いならやれ。
滅亡へと向かう世界で生きる喜びを探す彼らを見て、心を暖める優しい作品。特にノーマル√は終末物語における完璧な解答の一つだと思う。アフターまでの一連のストーリーはエロゲの枠を超えて終末作品の多くに影響を与えているのではなかろうか。

ハミダシクリエイティブ  83点

イチャイチャ特化のイチャラブキャラゲー。気がつくといちゃついている。なんなら共通√でもイチャイチャしている。もちろん個別√に入ってもイチャラブしている。読んでいると口から砂糖が出てくるくらいイチャイチャしとる。
キャラゲーとして最高レベルの作品。ひたすら萌えたい、ひたすらブヒりたい時におすすめ。

G線上の魔王   83点

復讐系ミステリーの最高峰の作品。ひりつくような頭脳戦と熱い人間ドラマに引き込まれるシナリオゲー。クラシック音楽のBGMも上品で良い。
終盤の展開は特に神懸かっている。俺のエロゲ歴でダントツの最大瞬間風速を記録している。
命を賭けた純愛と復讐劇の結末を、君も読んでみないか?


月に寄りそう乙女の作法  83点

つり乙シリーズの1作品目。
魅力的なキャラと完成された世界観が素晴らしく、常に口角を天井に突き刺しながら読み進めるキャラゲー。⋯⋯かと思いきや、しっかりと読ませる骨太なストーリーのシナリオゲー。
このハイブリッドでハイスタンダードなゲーム性こそがこの作品の美点である。キャラ同士の掛け合いの楽しさはこのシリーズが抜きん出ていると思う。
ちなみにルートごとのバランスはイマイチ。


銀色、遥か  83点

キャラゲーの極地。全てのキャラゲーの上位互換です(断言)。
中学生編、学生編、大人編と3部編成であり、そこら辺のエロゲでは描いていない「日々の積み重ね」があまりにも素晴らしい。エロゲで思い出ボムをするな。人生を描くな。泣くぞ。
好きなキャラがいないキャラゲーなのに、この点数つけてしまう異常事態が起きてしまっている。


金色ラブリッチェ 82点

8割キャラゲー、2割シナリオゲー。キャラゲーとシナリオゲーの両方の性質を併せ持つエロゲは数あれど、ここまでメリハリをつけている作品は初めてだった。出来る限り事前情報を入れないでやって欲しい。万人受けの権化のような作品なので、とりあえず何かエロゲをやりたくなったらこの作品を手にとってくれ。ちなみに金髪ヒロインしかいない。

どうして、そんなに黒い髪が好きなの?  82点

タイトルで損しているダークホース系マイナーエロゲ。もっと評価されるべき。
シナリオ構成がここまで魅力的な作品はない。読んでいてもなかなか先の展開が読めず、ただひたすらワクワクしながらプレイしていた記憶。
あと結構エロい。髪コキは最高や。
ちなみに黒髪ヒロインしかいない。


月に寄りそう乙女の作法2  82点

つり乙シリーズ3作品目。
受け継がれた世界観と世代交代したキャラたちによる、泣きあり笑いありのキャラゲーとシナリオゲーのハイブリッド作品。前作までの超人気主人公が代わってしまったわけだが、今作の主人公も勝るとも劣らない素晴らしい主人公であったと、口を大にして主張したい。
何気にシリーズ内では1番√格差が少ないハイスタンダードでバランスの良いエロゲでした。

アインシュタインより愛を込めて(+FD) 82点

新世界のαを買ったらおまけでSFシナリオゲームが付いてきた。脳みそを少し緩める必要があるセカイ系シナリオの系譜で、ややボリューム不足を感じるものの、物語に込められたメッセージ性はかなり高く感じた。多分単純に、俺が新島夕の捻くれたテキストと相性がいいから過大評価してるのかも。でも好き。
それはそれとしてFDやらないと物語が完結しないのはどうなんだ。絶対に本編に入れるべき内容だったと思う。


未来ノスタルジア 82点

終盤に爆発を起こすタイプの作品。事実上のメインヒロインが2人いる一度で二度美味しいエロゲ。プロットが良くできている。
構成力◎、ヒロイン力○、シナリオ○の高水準エロゲだが、存在意義の薄い√や序盤のつまらなさが玉に瑕。
パープルソフトお得意の別離と感傷、おっぱいが本気で描かれた素晴らしいエロゲ。
 


この大空に翼を広げて(+FD+AD) 81点

色々な挫折を抱えたキャラ達が、自分たちの手で作ったグライダーに乗り大空を目指す部活動もの青春エロゲ。夏空と青春、ほらオタクはこういうお話好きでしょ?俺は好きです。爽やかさ、清々しさ、青春の素晴らしさがここにある。青春が嫌いじゃないなら間違いなく気にいると思える、そんな王道ど真ん中の作品。
全体的に高レベルで綺麗にまとまった、青臭さが気持ち良い良作です。

あの晴れわたる空より高く 80点

ロケット製作系熱血青春部活エロゲ。キャラとグランド√は賛否両論あるようだが、作品のクオリティは高い。ロケット製作というなかなかに規格外な題材だが、その難関さがキャラ達の熱量と真剣さを表現するのに一役買っている。
ロケットの知識も図解や用語解説機能で詳しく説明が入る親切設計。


RIDDLE JOKER      80点

キャラの可愛さだけでB tierに食らいついた化け物。恋愛シミュレーションゲームがしたいならこういうゲームを買おう。ただただ女の子が魅力的だし、その娘達との掛け合いも最高。一生イチャイチャしていたい。
めっちゃ好きなヒロインが2人いたので当たりキャラゲでした。


サノバウィッチ 80点

キャラが可愛くてイチャイチャ度合いも抜群、そんな模範的キャラゲーな上に、メインヒロイン√のシナリオの出来が良い。ただただキャラが可愛いだけのゲームに飽きてきたらこのゲームに手を出してみたら如何だろうか。


ノラと皇女と野良猫ハート2  80点

酒を片手に馬鹿笑いしながらやった馬鹿ゲー。テンポの良いギャグと、読ませるところはしっかりと描くシナリオがクセになるハイセンスエロゲ。前作と同じ世界観だが、シナリオの質が2の方が若干力が入っている印象。
読むだけで多幸感を得られる薬物系エロゲ。読んでみな、飛ぶぞ!!


C tier

お嬢様はご機嫌ナナメ 79点

経済の話は正味よくわからなかったが、お金の額で深刻さが伝わるのはありがたく、良いテーマだったと思う。エロくて笑えて面白くて、ポテンシャルの幅があるゲームだったね。

終わる世界とバースデイ79点

「誕生日」を題材にしてこの作品を超えることは不可能です。誕生日を迎えるたびに深い感慨を覚えるようになるような、価値観に影響を与えられる作品。最後まで読もう。最後がこのゲームの真骨頂であり、そこ以外は正味普通。

天使の羽を踏まないでっ 78点

太陽の学園と月の学園、共通√が二つあるってことは満足感が大きいってことなんですよ。雰囲気や世界観が、荘厳で美しい。読み終わった後の余韻が心地よい作品。
プロットがかなり作り込まれていて、読めば読むほど面白くなっていく、そんな魅力があるエロゲ。

ピュア×コネクト  78点

下ネタが面白い。告白と逆告白の2パターンがそれぞれ用意されているのは、とても良かった。こちらの都合で「この娘のキャラ解釈的に逆告白だ!」みたいな感じで正史を選べるのは、このゲームの良さだと思う。

ノラと皇女と野良猫ハート  78点

ギャグゲー(褒め言葉)。エロゲの中にこれでもかとギャグを詰め込んだバカゲー(褒め言葉)
主人公を取り巻く馬鹿共と馬鹿な事をする、最高のゲーム。初めて酒を飲みながらやったエロゲ。俺は好きだぞ、こういうの。


見上げてごらん、夜空の星を  77点

天体観測好きなので面白かった。天体観測の良さがこれでもかと詰め込まれている。天体観測好きの俺が保証します。3/4幼馴染ということで負けヒロイン好きとしてはかなり満足でした。


リアル妹がいる大泉くんの場合  76点

模範的妹ゲー。妹ゲームの金字塔。妹が好きならやれ。
ミドルプライスゲーなので少しボリュームが少ないが、逆に間延びが一切なくテンポが良いとも言える。心地の良い余韻が残る、妹好きにおすすめの一作。

FORTUNE ARTERIAL 75点


吸血鬼ものとして、抑えるべきところをちゃんと抑えた作品。シナリオも終盤は特に良く、読んでいて面白かった。欠点らしい欠点がないため、無難な作品だなという印象。


オトメドメイン  74点

主人公が可愛い。意外とヒロインの負けの描写が丁寧で、そこは評価している。イラストも可愛い。

さよならを教えて 74点

伝説の狂気ゲー。頭おかしなるで。
怪作という単語がここまで似合う作品、ありますか?
他の作品では絶対に味わえない感動がある。

ユメミルクスリ  72点

ダウナー系青春恋愛エロゲ。
思春期の暗部を描ききった良作。
偽りの幸せや逃避のお話が好きならどうぞ。

終ノ空  70点

すば日々や終ノ空remakeのプロットのような作品。
今更これをやる意味はあまりないと思う。すば日々か終ノ空remakeをまずはやろう。

D  tier


乙女が結ぶ月夜の煌めき 65点

まぁ面白かったんだけど、好きなキャラがいなかったね。キャラゲはやはり運ゲだなって。


E tier


Re:LieF〜親愛なるあなたへ〜    50点

音楽、CG共に最高クラス、テーマも身近でメッセージも良い。でもメインヒロインの存在理由が謎、この1点が俺の中では致命的だったためこの評価。これさえなければB tierくらいまで浮上する。

Clover Heart's     20点

浮気すんな


キャラゲの評価が雑なのは申し訳ないが、キャラゲは好きなキャラがいるかいないかが評価の鍵なので、感想が雑になってしまう、すまぬ。
随時更新していく予定。

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