エクソシスターの感覚と言語化 【2】

エクソシスターの感覚と言語化 【2】

2022年8月28日 グランドクリエイターズ発売から1年が経つ日にYUDTが開催されました。

結果を先に話すと二戦目で初動を引けないことが原因で負け、決勝には至れず、歯がゆい結果になりました。

それでも、個人的に手応えのある部分や、考えてプレイングした結果他二つの試合に勝つことが出来たので、言葉に変換して記事にしてまとめ、今後に活かしたいと思い投稿します。

順番として、参加抽選から当日に至るまでのデッキ選択、デッキ構築・カード採用理由などを書き、対戦でどういう風に戦ったかを記していきます。

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【参加抽選に当選】

YUDT参加の当選が決まれば、「まだ出るデッキが決まってない」や「すでに決まっている」等様々な状態から始まると思います。

YUDTとは普通の公認大会などとは違い、【基本的には、ライフ差での決着はなく、引き分け=勝ち上がれない】という事があります。
勿論、店舗の対応や状況によってまた違う結果になることもあります。

多くのプレイヤーは景品や名声のために、ストイックな姿勢で、有利なテーマを選んでいくことになるハズです。

YUDTのシングル戦という点から後攻有利なテーマや後攻時の全体除去などを選択。採用する方は比較的多く、YUDTが始まった2020年にはそういった判断をするプレイヤーが周りにも存在しました。

受け売りになりますが、「使い慣れてない強いデッキ(テーマ)よりも、使い慣れたデッキ(テーマ)で挑戦した方がプレイングミスはなく。むしろ無理して使い慣れてない強いデッキで挑戦した場合、慣れない事からくるプレイングミスによって、敗北するときの後悔はもの凄く大きい」

という発言を2021年のどこかで私は、目にしたことがありました。

使い慣れているデッキはいくつかありますが、環境の流れや練度などと相談した結果、自ずと【エクソシスター】となりました。

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【課題から浮かび上がる構築、そしてビーステッドの採用】

エクソシスターで出ることは決まったものの、環境で活躍する素早いガエルスプライトの洗練された盤面への回答手段は、自分の構築だと初手の上振れ、運に依存することになっており、連勝の見通しはありませんでした。

そのまま8月初め、非公認の大会で【烙印ビーステッド】と対戦する機会があり、
相手のサーチ手段、リクルートの多さに興味を惹かれました。

同時に、大手のCSで結果を出したエクソシスターデッキにも、墓地の光闇のモンスターを除外して場に出る【深淵の獣(ビーステッド)】を採用した構築に触れることが多くなり、サイドデッキの内容も真似をしていくことを含め最終的にビーステッドを補助として扱う【深淵エクソシスター】を目指していきます。

ビーステッドの墓地除外、第二のD.D.クロウという点は非常に大きな影響力がありました。

「墓地のスプライト・ブルー(ジェット)をエルフの効果で蘇生させる展開を止め、次の相手ターンの初動を防ぐ」

「ティアラメンツの墓地融合を簡単に防ぎ、頭数を減らす」

他にも実装前からの周りのプレイヤーの意見などを統合し、

「ビーステッドがこの役割を持つだけでもエクソシスターは別の妨害に回ることが出来る」

という結論に至ったのです。

【構築・試運転】

諸々の事情で【深淵エクソシスター】を運用出来たのは8月27日の公認大会。YUDTの前日になります。

↓こちらのリンク先で、結果を出した際のつぶやきとニューロンでのレシピを確認できます。

https://twitter.com/Exorsister8888/status/1563863216005885952?s=20&t=aXYsZZYDmyBepYxADKewtQ

ビーステッドとアトラクターを採用するために、これまで意識していたスプライトへの打つ手札誘発、【ドロール&ロックバード】、【幽鬼うさぎ】をサイドデッキに移し、エクソシスターモンスターの採用枚数を減らすことになりました。

エクソシスターモンスターは沢山採用したいところですが、覚悟を決めて向き合います。

(個人的な経験ですが、エクソシスターステラ二枚+他エクソシスターが初手にくることが多く、手札で腐ることはないのですが……、1枚採用の構築なども見かけ、悩みに悩み、2枚採用になりました)

公認 マッチ戦 スイスドロー

1スプライト○○ 

アトラクターが完全に決まり、増殖するGや幽鬼うさぎ等を防ぐことが出来ました。
サイドチェンジ後も、相手の先行を見込んで、後攻用のカードを、指名者や三戦の才等のカードと入れ替え、手札に揃い、勝利。

2イシズティアラメンツxx

相手のクシャトリラフェンリル二枚初手、アトラクターに臆さずムドラ等をSSし、ランク4バグースカを立てられてしまいます。ターンを稼がれた後、こちらは解となる札を引けないまま押し切られました。

3ピュアリィ〇〇
正直に話すと、相手は純構築ではありませんでした。ピュアリィ以外にも天使族を始めとする別の展開ギミックを複数扱い爆発力を狙っていたイメージが初動から伝わりました。こちらの手札誘発の妨害で、一つの着地点である【エクスピュアリィ】に至らなかったことから、無事勝利することが出来ました。エクソシスターの妨害や除去が基本除外になるので、【ピュアリィ】速攻魔法によって得られる破壊耐性を無視出来ることも大きかったです。

4イビルツインスプライト○○
初動がイビル(ライブ)ツイン寄りだったことから、スプライト要素が控えめなイメージがありました。また、スプライトの展開で付いてしまった制約により、【トラブルサニー】へとアクセスするインターバルもありました。その隙を逃さずビーステッドでイビルツインの蘇生を止めつつ、【灰流うらら】をスプライト・ブルー(ジェット、ギガンティック)にうち、ギミックを止めていくことで勝ちました。

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【反省点】

1・ディメンション・アトラクターを採用出来ることは非常に有利に傾く。
ただこちらも相手の墓地を除外することが出来なくなる場面がある。

2・イシズティアラメンツはエクソシスターに対しての解決策は限られているが、その解決策となっているフェンリルやバグースカは非常に手ごわく、対戦において常に意識していく必要があること。

3・複数の対戦を通してビーステッドが活躍した場面が一度だけ。

4・相手になるべくターンを返さない。最短ターンでライフを削るルートを考える。

特に3は本末転倒なのですが、ここで考えました。

「このビーステッド採用枚数は、本来のエクソシスターの動きを妨害する場面が少ない」ということ。

相手の動きに反応する汎用カードを減らせば、ビーステッドを扱う回数が増えつつ、エクソシスターの展開もよりスムーズになる。初手にアトラクターや増Gを引く確率を底上げできる。

といったカード採用の優先順位を見直すことになります。

結果 構築が40枚へと落ち着き、YUDTで最も重要な手札誘発と初動を初手に引く確率を上げつつ、ハーピィの羽箒やサンダーボルトといった後攻除去を採用することが出来ました。

https://twitter.com/Exorsister8888/status/1563862564412411904?s=20&t=M_Kyrs2UzenG7vHuqNjmTw

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【YUDT当日】

1閃刀姫〇

カードをシャッフルする時点で、戦いは既に始まっていた。
スリーブ・マット。マットの外に置かれたトークン用のカード。

【この方は閃刀姫使い?いや、そう見せかけた情報戦?】

先行を貰うことが既に相手の罠にかかっているかも知れない。それでも、先行で盤面と手札を整え構える、手札にはルべリオン、うらら、マルファ、羽箒、金謙。

強すぎた。

いいや、足りないカードは……【増殖するG】

金権でめくる必要がある。デッキ残り35枚の内3枚。

まずは、ルべリオン効果、【ビーステッド・マグナムートのサーチ】、通る。
次にエクソシスター・マルファの手札SS効果、エリスがデッキからSSされ、そのままミカエリス。ミカエリスの効果でサーチするのは次の自分のターンに使用する【パークス】

後攻の相手が除去カードを持っているなら、伏せカードは少ない方が良いハズ。

デッキをカットしてもらい、最後に金謙、6枚コスト。これも通る。1枚2枚3枚とめくっていき、見事増殖するGがめくれた。

サーチを可能な限り行い、望むカードを金謙で引く確率を少しでもあげることが成功。

相手のターン。スタンバイフェイズで即増殖するGを投げた。

手札誘発や指名者はない。

そしてメインフェイズ。通常召喚されたのは閃刀姫。

ハヤテで直接攻撃後。メイン2でエンゲージ、自分が使っていた閃刀姫とはわずかに違うプレイングだったが、マルチロール適用下ではないため、うららですぐに止める。

エンドフェイズ、相手がこちらの墓地にエクシーズ素材として取り除かれたエリスを除外しつつ、一通り効果処理を終えたあと、こちらは墓地の閃刀姫レイを対象としてビーステッド・マグナムートを手札からSSし、そのままエンドフェイズなので、ドルイドヴルムサーチへと続いた。

自分のターンになれば、メインフェイズでハーピィの羽箒を即打つ。相手のバックを大きく削る。チェーンで相手はメインフェイズ2に伏せていた無限。残ったままのミカエリスを対象に発動。ミカエリスの効果は無効化。

相手の残った未確定手札を警戒しながら、パークスを発動し、マルファを持ってくる。

マルファをNSし、前の自ターン手札から墓地へ送ったルべリオンを対象に、サーチしたドルイドヴルムをSS。

墓地が動いたことで、マルファ効果。重ねてエクシーズによって新たなミカエリスが場にあらわれ、起動効果の魔法罠サーチでうらら等をチェック。何もない。

墓地にレイはいないことから、ミカエリスのSSターンフリーチェーンの除外をうち、閃刀姫‐シズクを除去。

ライフを削りとることに成功。

2・エクソシスター(ミラー)

先行。手札、灰流うらら・増殖するGx2、無限、羽箒。

初動が無い。先程との落差が酷い。

ライトニングストームなどを警戒し、何も伏せないまま、相手にターンを渡す。

まずはスタンバイ増殖するG。灰流うららで無効。敗色が濃い。

相手のマルファ効果、相手の手札はまだ多く、通す。

もう一体エクソシスターをNSし、マルファ以外でエクシーズ。ミカエリス。
起動効果のサーチに対して、こちらも灰流うらら。

サーチを封じただけで、相手の除去効果は残っている。

相手ミカエリスの墓地除外、処理後、マルファの効果が発動。

そこにチェーンして無限。重ねてエクシーズは止まった。

しかし、効果処理後に現れたのは、手札からのエリスSS。

エクソシスターのエクシーズが二体並び、【マニフィカ】へと、二回攻撃が直撃する。

メインフェイズ2相手は残った手札を伏せ、ターンを渡す。

自分のターン。ドローしたのは、アトラクター。使用することは出来ない。
メインフェイズでハーピィの羽箒で伏せ一枚を破壊、相手の伏せは【バディス】だった。

そのバディス発動に対して増殖するGを投げる。SS一回分ゆえに、1ドロー。

しかし、解答札は引けない。

敗北。

対戦後、相手が採用しているフェンリルやシラユキの採用理由などを聞き、学ばせてもらったあと、次の対戦へ。

2・深淵イシズティアラメンツ(ここから記憶があいまい)

個人的に縁のあるプレイヤー。
実質勝ったことはなく、心理戦が非常に上手い方だろうか。

シャッフルやダイスによる先行後攻が進む。

こちらの後攻。手札は

増殖するG・マルファ・パークス・無限・???(忘れた)

スタンバイフェイズに増殖するG。通る。

相手はこちらがエクソシスターだと把握しているため、1回のSSとNSでバグースカ。
引いたのは、アトラクター。パークス。

自分のターン。ドロー。(ドローしたものの記憶が飛んでる)

スタンバイフェイズは何もなく。
まずはメインフェイズで手札から無限をバグースカ対象で発動。通った。
マルファからの展開でミカエリスまで進む。相手の無限読みでバグースカを処理せずサーチ効果から入り、バディスを手札に。相手は何も無し。
処理後、ミカエリスでバグースカを除外し、ダイレクトアタック。
メイン2、パークスを発動して、リタニアをサーチ。

手札から、残ったパークスとリタニア、バディスをセットする。
相手は先行を選んだことから、残り札と併せて後攻札が少ないハズ。
この盤面なら相手の除去で捲られても無理矢理発動してサーチ、リクルート、除去を組み合わせられる。

妥協など出来ない。自分エンドフェイズ、相手のマグナムートの飛来。

そしてドルイドブルムのサーチまで続き、相手のターン。

手札はドルイドブルム含めて3~4(記憶が不確か)

相手は手札から【おろかな埋葬】、デッキから落とすのは【ティアラメンツ】
融合効果、場のマグナムートを含めるのか。
それを止めるために、リタニアを発動し、対象はティアラメンツ。
相手はなにもない。押していくためにバディス。

そして相手が動く、ここで【ドルイドブルム】。ティアラメンツを除外。
リタニアは対象を失い、処理の順番としてバディスで出すエクソシスターの効果も発動しない。

守備表示で出したのが幸いか。相手バトルフェイズ。

ドルイドブルムがミカエリスに特攻。相打ち、フィールドから離れ、バディスで出したエクソシスターを除去、そしてマグナムートの攻撃により、残り一体のエクソシスターが破壊(バディスの組み合わせをわすれた)

メインフェイズ2。相手がこちらが伏せたパークスの列に、カードを伏せエンドフェイズへと移行する

「メインフェイズ終了時、パークスを発動」

手札に持ってくるのは、マルファ。

自分のターンになり、ドローで引いたのはサンダーボルト(多分、それとも次のターンに引いて使ったか?)

マルファ手札効果起動、相手の伏せは、無限の予感が高い。それでも墓穴の指名者なら墓地のマルファを対象に効果が止まる。

そんな考えは杞憂だった。

ミカエリスまで立ち、サーチ効果を無限で止まる。(先ほどのサンダーボルトとの記憶と混濁している。無限にチェーンしてマグナムートを除外していたかもしれないがあやふや)

そのまま2500のダイレクトアタックが通り、残り3000。

相手のターン。メインフェイズでモンスターをセットし、すぐにターンが返ってきた。

自分のターン。残ったミカエリスでパークスを経由して、マルファを持ってきた。

ここで勝負が見えたのか、相手からのサレンダー。

嬉しくもあり、長く意識していた相手の反応に、調子が崩れてしまう瞬間でもあった。

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決勝卓は、対戦が続いていた。

スピードロイドvsエクソシスターである。

コズミックブレイザーの効果を使わせ、己のターンではないのに止まらない攻撃的なシスターと、無理やり場を開けてライトニングストームを狙うスピードロイド。

詳細は書かないが、熱い戦いだったのは確かである。

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【最後に】

祝エクソシスター1周年。

勝てなかった相手に勝てるようになったのは素直に嬉しくもある出来事です。

その後、別のプレイヤーとのフリー対戦や開封対戦で悉く負けました(汗)

楽しい一日でした。次の大きなイベントこそ、良い結果を残せるように励みます。

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