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♯011~♯019 まとめ

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本人を精神科医療(入院治療)につないだあとに大切なことは、本人が病識をもち、退院後も治療を継続できるよう環境を整えることです。そのために、入院中から準備しておくべきことをまとめま… もっと読む
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#精神科病院

♯011 精神科病院の入院医療費について

弊社への相談では、「入院となると医療費がいくらかかるのか」と心配される方があります。ここでは、入院医療費に関する基本的なことをお伝えします(以下は、2018年6月時点での情報を元にしています)。

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♯012 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ①ソーシャルワーカーと人間関係をつくる

本人を精神科医療につないだことに安堵し、「あとは病院が何とかしてくれる」と考える家族がいますが、これは大きな間違いです。入院治療が始まってからも、家族がすべきことはたくさんあります。 入院期間は原則3ヶ月前提として、現在は「地域共生」が推進されており、入院治療も「早期退院」が主流です。入院期間は原則3カ月、長くても半年です。場合によっては、もっと早く退院を促されることもあります。 3カ月という時間が長いか短いかは、本人の病状や病歴にもよります。たとえば、年齢がまだ若く

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♯013 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ②面会の心構え

面会の場を有効活用する注:本テキストでの面会に関するアドバイスは、おもに「医療保護入院」でのケースとなります。「任意入院」の場合、精神保健福祉法第21条第2項により、本人が退院を申し出たら退院させないといけないことになっているからです(ただし、72時間に限り退院を止めることができる(第3項)。よって、その間に医療保護に切り替えるか、説得して入院継続の同意が得られれば入院継続が可能となる)。 医療保護入院など、家族が同意者となって入院治療を受けている場合、家族には本人との

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♯015 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ④差し入れや外出・外泊の対応

差し入れの要求に、どう応えるか患者さんが医療保護入院中の面会対応については、♯013で述べました。その際、本人から「面会の時に、差し入れてほしい物がある」と言われることがあります。家族は、よく考えてから対応しましょう。とくに、親子関係が逆転し、本人の要望に応じた生活を長く送らせてきたケースでは、その生活習慣を軌道修正するチャンスです。

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♯016 「退院支援委員会」の場を、最大限に利用する

「退院支援委員会」とは?医療保護入院の場合、入院時に病院から「入院診療計画書」という書類をもらいます。その書類には、「推定される入院期間」という欄があり(「3カ月」と書かれる場合が多い)、そこに記載された入院期間まで入院が継続されると、その前後2週間あたりに「退院支援委員会」が開かれることになっています。 「退院支援委員会」では、以下の点について審議がなされます。 ① 医療保護入院者の入院継続の必要性の有無とその理由 ② 入院継続が必要な場合の委員会開催時点からの推定

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