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1・序 ▢▢▢▢▢ その日、大量の水が街を襲った。 呪術結界が施された強固な石の外壁が、…
本記事は9,000字弱の短編小説『【石の街】攻防記』について、内容に関する記述を含んでいます…
【前のセクションへ戻る】 ▢▢▢▢▢ 街を4分の3周もすると、流石にうどんを啜るペースも…
【前のセクションへ戻る】 ▢▢▢▢▢ 翌朝、街は異様な空気に包まれていた。 僕たちの目の…
【前のセクションへ戻る】 ▢▢▢▢▢ その日の昼過ぎ、街の全住人が『地下広場』へと集めら…
【続いた】 ▢▢▢▢▢ 木、火、土、金、水。 世界を構成するエレメント。 木は燃えて火を…
その日、大量の水が街を襲った。 呪術結界が施された強固な石の外壁が、轟音と共に押し寄せた水流によって破壊された。 外部からの攻撃だ。 やつら、とうとうここまで力をつけやがったか。自治会のおじさんがぼやいた。度重なる攻撃が段々と威力を増しているのは、僕も感じていた。 ひとしきり荒れ狂った濁流は、昼前には収まった。幸い死者は出なかったが、街中が水浸しになった。 誰しもが異変に気づいたのはその頃だ。水が一向に引かない。 広場で僕はとても奇妙な光景を目にした。 斜面の石段